現地調査 6(追補)
下山は、地主さんが「他にも変った石がこの下にある」と教えてくださったので、地主さんの案内に従って別のルートをたどりました。巨石から上ってきた参道を南方向へは戻らず、西側の斜面を真下に下る方向に下りていきます。こちらの方はきちんとした道は無く、踏み分け道や草の無い斜面を慎重に下っていくルートとなります。
しばらく斜面を下ると、下の写真のような巨石があります。地面にほぼ完全に埋まった巨石の上に、別の巨石がきれいに乗っかっています。1個の石にヒビが入ったのではなく、明らかに土台の石の上に丸く加工した石を積んでいるように見えます。石と石との接している部分は海外の精密な石組みほどではありませんが、ほぼ隙間無くぴったりと積み重なっています。
しかも、まったく同じ大きさ、同じ状態の石の積み重ねが同じ場所に下の写真のまるで囲ったように三組もあります。さらに、写真手前には上の石が何らかの理由で転がり落ちてしまったと思われる台座のみの巨石が埋まっています。上に乗っていたと思われる石はあたりを見回した範囲には見つかりませんでした。そして、この土台の上にも同じように巨石が乗っていたとすると、これらは石が東西南北を向くほぼ正方形に集まっていることがわかります。ただ、ここは特に平地に地面をならした形跡は無く、山の斜面に斜めに傾いて正方形が張り付いています。
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