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博物館の見学の後は昼食です。まずは椎葉の名物について椎葉村企画開発課発行のパンフレットから紹介します。
「食べごこち」に舌鼓を打つ
思わず自然の恵みに感謝したくなるような椎葉ならではの郷土料理、どの料理も、うまさに飾りがなく、素材の持ち昧を十分に引き出している、四季折々の山の幸、川の幸の澄み切った深い味わいを、そのまま楽しめるものばかりです。
春
タケノコ、ワラビ、ゼンマイ、イタドリ、タラの芽、ウド・・・山菜の主人公たちが、ふくよかな風味を披露します、例えば「フキとタケノコとシイタケの煮染め」「タラとウドの天ぷら」「ニラの花やノビルの漬物」「ウドとタケノコに山椒を加えた木の芽あえ」などなど。「川のり」や「葉ワサビ」もこのころが句、
夏
川魚が食卓をにぎわす。何といってもエノハ料理だろう。「塩焼き」「甘煮」、イキのいい若々しいヤツならブツ切りにして骨ごと味噌で食べる「背ごし」もいい。珍味中の珍味「ウルカ」は贅沢な酒の肴。「むかご飯」「ボウダラの煮付け(盆料理)」などにもお目にかかれるはず。
秋
トウキビ料理や栗料理、ゆず料理などが登場します。
冬
狩猟の季節だから断然、猪と鹿が料理の主役。猪なら「焼き肉」「猪鍋」、鹿なら「焼き肉」「刺身」が絶品です。味、香り、歯ごたえ、いずれもナットクの二重丸をつけたい。またアツアツの「稗粥」も代表的な郷土料理のひとつ。猪や地鳥のダシ汁にニラを散らした風味はなかなかのものです。味噌仕立ての「ソバのダゴ汁」も見落とせないところ。焼畑で作った「ソバキリ」「かけソバ」は賞味したい。
かつて椎葉ではどこの家庭でも手製の豆腐を作りました。今でも多彩な豆腐料理が並ぶのは、そんなところから。藤の花を混ぜた「藤豆腐」、季節の野菜を入れた「菜豆腐」、そのほか「味噌田楽」「シソ漬け」など、椎葉の郷土料理には必ず豆腐が顔を見せます。このように、豊かな森から生まれた素材たちは、椎葉に古くから伝承されてきた独特の保存法や調理法のおかげで、魅力ある表情をいっそう輝かせ、たくさんの郷土料理を今に残しています。では、どこで賞味できるか。実際には宿泊しないと難しい。心ゆくまで滞在して食を通した椎葉の「味な文化」を堪能してみては!?
☆☆りんごさんが知人からきれいでおいしいお店を聞いてきたということで、そのお店を探して早速チャレンジ。・・・・したのですが、お店に入ってみるとメニューにはカツ丼だとか、カレーライスとかしかない・・・。
「ソバは? ソバないの?ソバ!」
と騒ぐ私、
「ちょっと、このお店出ない?」
と席を立つ☆☆りんごさん、
「え? 出るの? ほんとに?」
と他のお客さんの目を気にしてオロオロするいさぱっぱさん・・・・でも、結局何も注文せずにお店を出ました。ゴメンナサイ。せっかく椎葉に来たのだからおいしいカツ丼よりもマズくてもいいからそばが食べたいの。
で、次に私たちは博物館のほぼ正面にある「平家の里」という食堂に店の名前で惹かれて入ってみました。4〜6人ほどが座れる大きな木製のテーブルが2つ。それにカウンターと座敷があります。メニューはそれほど多くないですが、ソバやイノシシだとか鹿だとか、結構そそられるメニューが並んでいます。で、生ビール、山菜そば、トウキビめしを注文しました。私は、いさぱっぱさんと☆☆りんごさんの勧めでイノシシの塩焼きを注文しました(右図)。イノシシの塩焼きは外観はブタバラの色を少し黒くしたような感じですが、なんと言っても特徴は「ヒフがついている」こと。内側から肉があって、脂肪があって、さらにその外側にヒフがある3層構造になっていて、なんと、毛も生えてます。透明なヒフ層にタワシの毛のような毛が生えていて、もちろん毛は刈っているのですがいがぐり坊主状にピンピンと飛び出しており、指で触ると固くてチクチクします。この舌触りが通を喜ばせるんだそうで、2切れ500円なりのちょっとお高い1切れを一口に放り込むと・・・・アチチ、熱い。で、ゆっくり噛むと一番最後まで硬いヒフ層が口の中に残り、独特の食感です。肉にはちょっとうるさいいさぱっぱさんは「イノシシは固くておいしくないよ」と言っておりましたが(じゃ、なぜ私にイノシシを勧める!?)、確かに固めではありましたが、塩加減も油加減もちょうど良くおいしくいただきました。
このお店は売店もかねており、☆☆りんごさんがここで「わさびのカリントウ?(はっきりしたことは失念)」を購入し、みんなでそれをかじりながら次の目的地、上椎葉ダムへ・・・