鶴富姫伝説の椎葉村

椎葉村1椎葉村2●椎葉村3・椎葉村4椎葉村5椎葉山由来

 次に私たちが訪れたのは「椎葉民俗芸能博物館」で、97年の春完成したばかりの最新の設備を持ったすばらしい博物館です。建物の規模は大きいのですが、平地のほとんどない椎葉村ですので、山の斜面に沿って段階状に建物が建設されています。しかし、建物はグレーとブラウンを基調としたシックな外観で、街の景観を損なうことなくデザインされています。「鶴富屋敷」からは歩いて2分程度です。

 木製の自動ドアをくぐると第1展示室をかねた大きなエントランスです。ここで入館料を払いますが、館内は一方通行ですので図録はここでこうしておくと良いでしょう。展示の内容は地域を紹介する展示館によく見られるような、農機具とお祭りの写真の展示でオシマイというようなものではなく、椎葉の歴史と自然、そして人々の暮らしを、四季折々にある時は巨大スクリーンで、ある時は館内至る所に設けられたビデオディスプレイで(手当たり次第にビデオの再生ボタンを押してちらっとも見ずに行ってしまういさぱっぱさんと、ボタンを押してしまうと終わりまで見ずにはいられない☆☆りんごさんが対照的です)、ある時はジオラマで、またある時は立体映像で紹介されています。村の祭りは大きなパネルに祭りを紹介する写真が展示され、その脇には椎葉の典型的な民家を模した模型が組み込まれたディスプレイの中で、パネルを見て自分のみたいお祭りを液晶のタッチパネルで選択すると、立体映像によって紹介されるというすばらしいものでした。また、読書室として民俗芸能情報の資料室が公開されているのも、ただ展示を見せるだけではなく、学習の場を提供する優れた試みだと感じました。

 平日ということもあってか、館内には私たち以外には客がおらず、自分のペースで展示を見たり、映像を操作したりすることができて非常に有意義でした。

 ところで いさぱっぱさんからのその後の情報によると、この椎葉の博物館、私たちが訪問した3日後に開館以来の入場者が1万人を越えたそうで、1万人目の方に記念品と花束が送られたそうです。わずか3日・・・。まったくの平日の3日間でしたので、私たちはおそらく9980人目くらい??? なんか、とってもおしかったですね。

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