■■■■やから様
源平史蹟 やから様由来
時は寿永2年(1183年)木曽義仲に京都を追われて安徳天皇を奉じて太宰府に落ちた平家一門が文語の緒方三郎に敗れて落ちた中に8月19日の夜、夜久(上津役)を通りがかった二人連れの女が居ました。
一人は気品高く、一人は乳母らしく幼児を抱いていたが疲れ果てて、一歩も進むことが出来ず、道脇の谷間に降りて野宿をした。
そのころ平家の落人を追って郎党五十騎を従え、ここを通りがかった豊後の国久住の伊藤兵衛尉の耳に幼児の泣き声が聞こえ、源氏方の武士はこの二人の女と幼児を探し出して討ち取らんとしたとき、女は夜泣きの児を持つ母の苦労を救わんと短刀にてこの世を去った。
夜久の人たちは名も知らぬ哀れなこの平家の女性のために冥福を祈って建てたのがこの「やから様」です。以来、夜泣きする幼児の願をかけると治ると言い伝えられています。
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やから様は、福岡県北九州市内の国道沿いにあり、写真では静かな山中のように見えますが、すぐ脇をひっきりなしに車が走り抜けてています。注意しておかないと、見落として通り過ぎてしまいそうです。
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このページは北九州市在住の平嶋洋子様の協力で作成いたしました。
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