最新科学おもしろ雑学帖
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おびお堂書店 店主の少し気になる本 Vol.3 2007/2/10〜
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Vol.1 2006/11/10 |
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微生物の世界 筑波出版会発行 地球上で最も繁栄している生物は? と問われると多くの人が昆虫! と答えるでしょう。 けれど、その数で昆虫さえも圧倒しているのは微生物です。数が多ければそれだけ生命体としてのバリエーションも豊かになるのは当然です。 この本は、そんな無限のバリエーションを持つ愛らしい微生物たちの写真集です。 解説文も充実しており、生命の起源から微生物の進化、その過程の様々なイベントが簡潔にまとめられています。内容は研究者向けですが、微生物写真の美しさは必見です。 |
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新潮社から待望の文庫化!! 朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 NHK「東海村臨界事故」取材班 (編集) 新潮社 1999年茨城県東海村の核燃料加工施設JCOで発生した臨界事故のドキュメンタリーが文庫化されました。 この事故に関連する書籍は他にもいくつか出版されていますが、ここでは被害者の大内久さんと医師たちの85日間の戦いに主眼がおかれています。大内さんは臨界事故発生時、突然目の前に現れた裸の原子炉の最も近くにいた作業者で致死量を遙かに超える中性子を浴びてしまいました。 放射線被害に関する知識があればあるほど、大内さんを助けることは不可能であることを悟ってしまう状況の中、それでも「ひょっとすると現在の医療技術なら助けることができるかもしれない」と一縷の望みを最新医療に託して全力で治療に取り組んだ医師と看護師の行動、治療内容、患者の容態の変化、家族の行動が患者の状態の転機ごとに章分けされて、関係者へのインタビューや看護記録の記載内容とともに淡々と記録されています。 日本国内の放射線障害専門医はもちろん、世界中から医師が集まり知識と経験を総動員しても前例のない医療に決定的な対処方法は見つからず、文献やテキストにも記載されていない未知の症状が次々に現れる。日本未承認や臨床検査中のありとあらゆる最新の医薬品が投与されるも朽ちていく全身。医師を信頼しすべてを託し、患者のそばに寄りそう家族。 東海村の臨界事故から7年が経過し、原子力関連施設の事故の恐ろしさが多くの人の記憶から忘れ去られつつある今、手に取りやすい文庫化となったのは非常に価値のあることだと感じます。 |
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