■訃報■
彦島を舞台にした漫画「里帰り」作者の五彩きょうこさんが2003年2月28日、鬼籍に入られました。37歳という若さで、まさに蘭摧玉折でした。「太陽と死は凝視できない」とはフランスのモラリスト、ラ・ロシュフーコーの言葉ですが、突然の訃報は耳を疑うばかりで、信じることができませんでした。
五彩さんは実は私と同年齢でたまたま同級の子供さんがおり、話題がよく合いましたので、非常に親しくおつきあいさせていただいておりました。結局直接お会いして彦島を舞台に選んだくださったことのお礼の気持ちを伝える機会はもてないままでしたが、結果的に「里帰り」を五彩さんの集大成の一つとしてこのサイト上に残すことができ、感謝しております。
「彦島の路地裏」(書き下ろし) 五彩きょうこ (2001)
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