1998年4月4日撮影 本村のバス停で下関駅方面から来たバスを降りて左後ろ方向を振り返るとそれほど背の高くない山の斜面に2つの寺院が並んでいます。バス通りに近い方が平家寺で有名な「西楽寺」。奥の方の青銅で美しく葺かれた屋根の本堂を持つのが「専立寺」で、この写真は専立寺境内の桜です。 専立寺は寿永元年(1182)、平忠清の執権和田四郎常保の開基と伝えられていますが、富田義弘著「ひこしまあれこれ」によると、常保は富士川の合戦に参加していたものの、この戦で平家軍は戦わずして敗れ(水鳥の音に驚いて・・・というくだりですネ)、その際に彦島まで落ちてきたのだそうです。 このあたりについての詳しいことはまた項を改めて紹介させていただくつもりですが、この寺院は隣接して幼稚園があり、境内と幼稚園の敷地の一帯に多くの桜の木があり、本堂の黒との対比が非常に美しいです。
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