■■■■彦島打石(うちいし)遺跡
彦島打石遺跡は彦島迫町で道路工事に伴う試掘の過程で2004年に発見されました。2005年8月より下関市教育委員会文化財保護課によって周辺980平方メートルの調査が行われ、2005年11月中に埋め戻されます。
この遺跡の最大の注目ポイントは彦島で初めて石棺が発見されたという点にあります。この石棺墓は 2000年〜 1500年前の弥生時代から古墳時代にかけて作られたと思われるもので、内寸で長さ
148センチメートル、幅 39〜 45センチメートルです。大きさの不揃いな板状の岩 12個で囲まれ 5枚の板がふたになっており、大人が埋葬されていたものと考えられています。この構造の石棺は同じく下関市内の武久・綾羅木・吉母でも発見されている構造の石組みで沿岸のつながりを連想させます。
上部の地層から発見された土器が古墳時代前期(3世紀後半)ものだったため、それ以前に作られたものと思われますが、人骨や副葬品は見つかりませんでした。今後は埋葬されていたのは縄文人なのか、渡来人なのかを解明し、関門周辺の古代人の生活の謎にアプローチする必要があるものと思われます。
詳細は下関市の Web サイトに掲載されています。
打石遺跡試掘調査の調査情報
地図
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