[彦島を熱く語る!!一覧に戻る] お名前:服部 明子
コメントの種類:その他 今日、仕事場で「閏年問題対策」の為に、マニュアルで搭乗手続きの練習をしました。 今日は新人が多い日だったので、ドジの続出で飛行機が出発時刻を10分遅れたそうです。 5分以内は、まぁ、許されますが10分の遅れは大目玉! 15分も飛行機が出て行けないと世界中にお馬鹿な名前が回覧されてしまいます。 良かった!私は到着専門で。 でも、「閏年問題」本当に起こるのでしょうかね? |
今年は、400年に1度の、閏年じゃないのに、閏年だってヤツですか?
それを知らない人が組んだプログラムだったりすると、起こるのでしょうか?
それとも、日付が1日ずれるだけ?
これ、結構知られてなくて、昨日はワタクシが説明しました。
をいをい、大丈夫かい?
ワタクシの説明なんかで!
一昨日カリフォルニア州中部の大きな町フレズノで貨物機が落ちました。
重量計算間違いみたい。
アメリカ人って計算苦手だから。。。
計算間違いで飛行機が落ちるとは・・・
いくら計算が苦手とはいえ、積載重量にはある程度の余裕はあるんでしょ?
それを越える計算間違いとは、どんなもんでしょう?
トータルで積載重量が問題になるのではなく
離陸の時と着陸の時のバランスが問題なのです。
後ろの方に重く積むと「尻餅事故」を起こします。
前の方を重くすると頭から突っ込んでしまいます。
ウエート・バランスは命に関わる大切な鍵を握っているのです。
むかしは そろそろ右翼の燃料使ったから
左翼の方にバルブを切り替えようよなんてやってたとか
今は もちろんすべては コンピュータ管理よね
其れ以前の荷重条件の入力のミスでしょうか
日本でいう埼玉の自衛隊のパイロットのように
空き地へ誘導したのでしょうか
乗員の人には 御気の毒でした
数年前はフェデラル・エクスプレスという宅配便???←(^^;の会社の飛行機が
尻餅事故を起こしました。
私達「人命」を運ぶ方の機材もウエート・バランスは大切で、昨日のように
マニュアル・チェックインの日は、余分に15分計算確保の為にフライト・クローズ
を早めるのです。
コンピューターを使用する時は出発時間30分前にチェックインをクローズして荷物の
総重量と乗客ウエートのバランスを取ります。←本当は分かっていない(^^;
今日のフライトはあんまりお客さんがいない、ということは予約状況から分かりますから
こういう日はエコノミーの前の方の席にチェックインしないようにブロックします。
また、天候により、満席でも無いのに客を断わる、ということもあります。
ですから予約の確認は出発の72時間以前に確実にして置きましょう。
人命の安全確保の為に実はいろいろな操作があるのです。
そういえば、ANKの飛行機が滑走路をオーバーランしてましたよね。
ああいうことはアメリカでも起こるのでしょうか?
本人によりコメントは削除されました。 2000年02月19日 22時20分55秒
全く無いわけじゃないですね。
講習会でユナイテッド航空の事故の映像を見たことがあります。本物ですから臨場感があって嫌でした。
<エンジンから火を吹き、胴体着陸をして、当然滑走路から外れて止まりました>
すぐに消防車などが駆け付けて、消火態勢に入りましたが、飛行機が止まって、扉が開いて、
シュートが降りて来て、乗客が全部降りる迄に3分と掛からなかったようでした。
たいしたものだと思いました。
でも私個人はそういう経験をしたくないです。。。(^^;;
>シュートが降りて来て、乗客が全部降りる迄に3分と掛からなかったようでした。
カップラーメンができるより速い!
脱出がそんなに短時間でできるのがすごく不思議です。
まさとしさん:
本当に、3分も掛からなかった、というのが私には不思議なのです。
3分なんて私の場合、あっちへウロウロ、こっちへオタオタしてる時間です。
ふふふ
でも皆さん、命からがらですから、次々に早く降りたい一心でしょうね。
それにしても「シュート」がすぐに出るのには感激しました。
でも「シュート」の操作を誤れば大変な事態にもなることが良く分かりました。
よく考えたら脱出シュートって1箇所だけじゃなくて
いくつか装備してましたね。
ふふふ
飛行機のこちら側だけでなく向こう側にも付いてたんだっけ。。。
馬鹿(^^;
>3分なんて私の場合、あっちへウロウロ、こっちへオタオタしてる時間です。
僕なんかもっとあほで、その間ずっと「今何をすべきか」を考えています。
多分僕がそこにいたら、逃げ遅れて焼死でしょう。(^^;)
そういえば、ヒースローでMEGATOPと書いてあった機体がありました。
新しくてピカピカしていました。
ちなみに私が乗った鶴航空も新型でエコノミーにも、パーソナルテレビが
ついていました。
おかげで13時間に5.6本映画を観てクタクタになりました。(笑)
>ヒースローで MEGATOP と書いてあった機体がありました。
ウチのかな?そんな感じ。(^^)
>新しくてピカピカしていました。
ウチの使用機材は世界で1番平均年齢が若いと言われてます。
たいてい新品ばっかりです。
某観光ガイドさんから聞いたところでは某アメリカ系航空会社がウチのお古を購入して飛ばせている、との話でしたが半分はそうかも、と思います。
でも噂の範囲なので賢明な<あなた>は信じないで下さい。
>おかげで13時間に5.6本映画を観てクタクタになりました。(笑)
それはお疲れでしょう。
時差ボケ+映画三昧+機内環境では。。。
暫く映画なんて見たくも無い?
>でも噂の範囲なので賢明な<あなた>は信じないで下さい。
いや、多分そうでしょう。古いの使ってますから。あそこは。
濃い色の会社は要注意???
この項他のHPに重複:
今日は久し振りに「問題のある日本人乗客」がウチのフライトでアメリカに入って来ました。
その人は92年から93年に掛けて1年4ヵ月アメリカに不法滞在していた女性です。
明日日本に送り返されることになり事情聴取の通訳をワタクシが担当致しました。
彼女はアメリカが気に入って、つい、ずるずると不法滞在してしまい、1年を超えてしまいました。
でも、例え1日でも不法滞在が発覚すれば、この先3年間はアメリカに入国出来ませんが、彼女の場合は1年以上の不法滞在なので10年間はアメリカに入って来ることが許されません。
「強制送還になるのですか?」とお聞きになったので
「いえ、強制送還ではございません。 上陸禁止=入国拒否=門前払いということでございます。犯罪ではございませんからお宅さまの場合、強制送還には相当しません」と説明しました。
ここからが問題なのです。
「じゃぁ、この係官にお礼をあげたいわ」と。
「は?」
「強制送還じゃなくて日本に返されるなら、お金をお礼に差し上げたいの」と。
「あのぉ〜、そういうことはおっしゃらないで下さい。それは<賄賂>ということで間に入ったワタクシも後ろ手錠でFBIに連行されることになりますから」と止めました。
係官もビックリ!
今日は大変でした。。。
とんでもないことを言い出す乗客でした。
このお客さまは結局は入国を許されました。
「何を聞かれても<すみませんでした>との反省の言葉を先ずおっしゃって下さい」と何度も念を押し、係官も再犯のおそれは無いと理解してくれまして、情状酌量といういことで、今回だけは許す、という処置を頂きました。
(ワタクシの勝利!)
私は「アメリカ人も本心は人の言い抜けを聞きたくないのですから、素直に不法滞在を認め、もう2度と不法滞在をしません、と係官に誓って下されば、万に1つも入国を許るされる可能性が残っているかも知れません」と言いました。
実際に彼女より先に取調室に入っていた他の航空会社の乗客達はなかなか違反行為を認めず、係官達は手こずってました。
(さすが明子だね)
(ふふふ)
私の乗客は呼ばれて・終わる迄30分しか掛かりませんでした。
不法滞在の事実は入国管理所にしっかりバレているのです。
ただ本人の口から事実を聞きたいだけのことなのです。
それを日本人は(30歳を境にして)嘘で言い逃れしようとするのです。
時間が掛かるだけのことなのです。
嘘を重ねれば係官の心証も悪くなります。
日本人の供述の仕方は「 yes or no 」「 how long 」で聞いている質問に、どーたらこーたら、エンエン説明を始めて核心の返答をしません。
これをコントロールするのが通訳の仕事なのです。
だからすごく疲れました。
この仕事をしたのは久し振りだったので久し振りに「脳」を絞ってみたので、、、慣れない事は、、、疲れますぅ。。。(^^;
今日の日本人の乗客は高齢の旅行者ということで「全て当局にはバレていますから」の一言でワタクシに協力してくれました。
留学経験のある若い人の場合は自分の不法行為にも正当性を付けようとするので取調が長くなって面倒です。
アメリカでは交通事故を起こしても絶対自分の過失を認めてはならないと言われます。
それで入国管理所の質問にさえ「 I'm sorry 」という言葉を禁句だと思うようです。
入国審査所はアメリカであってアメリカでは無く、未だ入国を許されていない=何の権利も有さない、ということが分かっていないからなのですが。
どのような態度・返答をしたら当局が「じゃぁ、今回は許してあげましょう」と言って呉れるのか、乗客+係官+ワタクシのやりとりで「試す」のが楽しいです。
今日は「成功」だったので疲れたけれど達成感があって嬉しかった。
飛行機って古いのは矢張り安全に?が。。。と同業他社のエライ人が語ってました。
だからウチは業界では「安全」という点ではまず使用機材でも認められてます。
それにいろいろ規制やら規則を遵守してますし。
更に整備の件では毎日実感してます。
飛行機ってだからと言ってそんなに落ちるものではありませんが、
某航空会社は働いているエージェントさえ(恐ろしい)と言ってますが
なるほどあそこは「濃い」色してます。。。
(^^;
今日のお仕事(その2)
事情聴取の前に、事情聴取のやり方の説明で、被疑者?が本国に返されると迫害を受けるおそれがある場合は、また別な処置がある、という点に前記の女性は感心して
いました。
そして事情聴取の間、係官が怒鳴ったり怒ったりしない態度にも彼女は感心していました。
違反事実が明白でも・態度の悪い被疑者?の件でも、私が驚くのは係官が「事実」を聴き取った後、上司の所に行って被疑者?に有利なように話をしてくれることです。
更に、上司も他の人達に被疑者?に有利な方向で意見を聞くのだそうです。
入国審査所が困るのは某航空会社のエージェントは係官の質問を正しく通訳しないことだそうです。
ふふふ
係官達は「不正行為をしている」と思っているようですが、ワタクシは(英語力に劣っているんじゃないの)と思っています。
例えば「あなたの配偶者のステータスは何ですか?」という係官の質問は、会社での地位や社会的な身分を聞いているのではありません。
この場合の「 status 」は「アメリカ国籍」か「外国人」かを尋ねているのです。
もし、配偶者がアメリカ人であれば、条件が全く異なって来るからです。
通訳をする者に、このようなテクニックがなければ事情聴取は時間が掛かりますし、また不利な通訳をしてしまうと思います。
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