[1] | 空の青海のあをさんからのコメント(2023年04月18日 07時51分54秒 ) | パスワード |
じつは「三重県」「愛知県」「石川県」「岐阜県」に下戸が多い、あまりに「意外すぎる原因」
4/18(火)
現代ビジネス
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[2] | 空の青海のあをさんからのコメント(2023年04月18日 07時54分24秒 ) | パスワード |
コメが日本人の遺伝子を大きく変えた
水田が広がる日本では、古代から近代までマラリアが全国で頻繁に発生しました。『源氏物語』には、主人公である光源氏がマラリアと思われる病気をわずらう記述が出てきます。
近代に入ると住まい周辺の環境が整備され、土地の改良と殺虫剤の使用が進みました。これによりマラリアは次第に減少し、昭和10年ごろには「マラリア5県」に集中して発生するようになりました。図2‒2の上の地図に示すように、日本海に面する北陸から太平洋側の愛知県まで本州の真ん中あたりを横断する地域です。
「マラリア5県」が位置する本州中央部には、もう一つ大きな特徴があります。都道府県ごとに100人からゲノムを採取して、酒に弱い人の割合を調べたところ、下戸の割合がもっとも高かったのが三重県で、次いで愛知県、石川県、岐阜県であり、かつての「マラリア5県」とその周辺に、酒に弱い人が集中していることが明らかになりました。図2‒2の下の地図を見てください。
本州中央部には標高3000メートル前後の山脈が連なり、ここから流れくだる無数の川が水を豊かにもたらします。おそらくは古代からマラリアがたびたび発生していたでしょう。この地域に住む人々は「酒に弱くなる方向に進化」することで、マラリアに対抗しようとしたのかもしれません。
コメを育て、コメを食べてきた日本人の体内では腸内細菌も変化したようです。人の腸には人種を問わず約1000種類の腸内細菌が100兆個も存在し、日本人に限ると、腸内細菌は合わせて約500万個の遺伝子を持つと報告されています。
日本を含めた12ヵ国の人から腸内細菌を採取して、遺伝子をもとに腸内環境を比較した研究によると、腸内細菌の遺伝子全体の約半分が日本人に特有であることがわかりました。わかりやすくいうと、日本人の腸にしかいない細菌が全体の半数近くを占めているということです。
これを海外の人から得られたデータと比較したところ、日本人の腸にはビフィズス菌をはじめとする善玉菌が多く、穀物に含まれる炭水化物や、アミノ酸をむだなく利用するのに役立つ細菌も多数いることが明らかになりました。そのおかげで穀物からエネルギーをしっかり取り出すことができます。
穀物に含まれるでんぷんを消化するのも得意です。でんぷんを消化するアミラーゼという酵素をどれだけ作れるかは、アミラーゼを作るよう指令を出すアミラーゼ遺伝子の数で決まります。アミラーゼ遺伝子はゲノムのなかにコピーがいくつかあって一斉に指令を出すため、コピーの数が多いほどアミラーゼがたくさんできるわけです。
食事に占めるでんぷんの割合と、唾液に含まれるアミラーゼ遺伝子のコピー数を世界各地で比較した研究によれば、日本人をはじめ、でんぷん摂取量の多い地域の人は、狩猟や牧畜に依存して穀物をほとんど食べない各地の先住民とくらべてアミラーゼ遺伝子のコピー数が多く、コピーを6個以上持つ人の割合がほぼ2倍高かったそうです。
面白いことに、この変化は犬でも起きています。オオカミが家畜化されて犬になる過程で、膵臓でアミラーゼを作るよう指令を出す遺伝子のコピー数が平均で7・4倍増えたという報告があります。でんぷんを消化する力が高まったおかげで、犬は人が残した穀物を食べられるようになったのです。
[3] | 空の青海のあをさんからのコメント(2023年04月18日 07時57分03秒 ) | パスワード |
日本人の胃は、穀物を食べるようにできている
炭水化物を中心に食べてきた日本人は胃の形も変化しました。鉤状胃といって、図2‒3の左に示すように縦に長く、釣り針のように曲がった形をしています。穀物は食物繊維が多いため、胃のぜん動によってどろどろになるまで砕き、十分に処理してから腸に送る必要がありますが、胃が袋のようになって出口が高い位置についているため、食べたものをしっかりためて消化できます。
これに対して欧州系の人は肉食が中心で、脂肪と動物性蛋白質を多く摂取してきました。脂肪と蛋白質はおもに小腸で消化されるため、胃での処理は手早く終えて腸に送り出すほうがよいのです。そのため胃酸の量が日本人より約2倍多く、分厚い筋肉を使って内容物を力強く押し出せるようになりました。図2‒3の右のイラストのように、牛の角に似たすっきりした形をしていることも内容物のスムーズな移動に役立ちます。牛角胃と呼ばれる形です。
どんな遺伝子が胃の形と機能を決めるのかはわかっていないものの、体の「設計図」ことゲノムに違いがあるのは間違いないと思われます。
近年増えている逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで胸やけや、みぞおちに焼けるような痛みが起きる病気です。最近は日本人全体の20〜30%に発生しているとまでいわれていますが、以前は日本人にはまれでした。
その原因は、一つには脂肪の摂取が少なかったことです。欧州系の人にみられるように脂肪は胃酸の分泌を促します。もう一つはピロリ菌の感染率が高かったことです。ピロリ菌に感染して胃の粘膜に炎症が起きると、胃酸を作る細胞が減って胃酸が少なくなります。穀物をじっくり砕くのには時間がかかりますが、胃酸が少なかったことと、胃が縦長であるために、逆流することはめったになかったでしょう。
それが脂肪の摂取が増え、ピロリ菌の除菌が進むにつれて逆流性食道炎が増えたという指摘があります。日本人の胃は内容物をすぐ腸に送る構造になっていないため、脂肪が長時間胃にとどまって胃酸の分泌が続いてしまいます。一方のピロリ菌の除菌は必要な治療ではあるものの、日本人の体はピロリ菌がいることを前提にできていたため、ピロリ菌が消えて体質のバランスが崩れてしまったと考えると納得できます。
by 奥田 昌子医学博士
[4] | 空の青海のあをさんからのコメント(2023年04月18日 08時05分29秒 ) | パスワード |
だから北海道や宮城山形以北の東北そして高知に九州の鹿児島・熊本・福岡の人は一升瓶1本ぐらい楽勝で空に出来るのか。
栃木と埼玉も酒に強かった?
埼玉なんかそこら辺の草でもアテに川の水でも飲んどけなんて誰か言ってたな。
日本の猫が ねこまんまに ご飯と味噌汁 で充分なのはそのせいだったのか。
へぇ〜
[5] | 空の青海のあをさんからのコメント(2023年04月18日 08時10分20秒 ) | パスワード |
https://news.yahoo.co.jp/articles/268380905e7c0e586ce49e1586533114f35c5990
「日本人」、じつは「酒が飲めなくなる」ように進化していた…その「驚きのワケ」
4/17(月)
by 奥田 昌子医学博士
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酒に弱いほうが生存に有利だった?
一人一人の体の設計図、すなわちゲノムは、わずか0・1%しか違わないと報告されています。けれども、よくみればDNAが1文字だけ異なる一塩基多型(SNP)をはじめ、細かな違いが無数にあって、SNP1個で体質ががらりと変わることもあります。
では、日本人のゲノムにはどんな特徴があり、その特徴はどのように作られてきたのでしょうか。本章で取り上げるのは、第1章で出てきた図1‒4の(1)にあたる、基本的に生涯変わらない部分です。
2020年に興味深い論文が公表されました。日本人17万人のゲノムをもちい、遺伝子変異が起きた時期と、それがどのように伝わってきたのかをコンピューターを駆使して探索したものです。すると、過去1万〜2万年のあいだに変異が起きた遺伝子のうち、29個が世代をへるごとにそれぞれ一定の方向に体の特性を変化させてきたことがわかりました。
このなかでもっとも強い動きが「酒に弱くなる方向への進化」でした。飲めるようになるならともかく、飲めなくなるなんて進化といえるのかと思った人がいるかもしれませんが、ここでいう「進化」は日常会話で使う「進化」とは意味が異なります。専門用語では適応進化といい、生存に有利な特性を獲得することを指します。つまり、日本人は酒に弱いほうが生存に有利だったということです。いったい、なぜでしょうか。
稲作は7000〜8000年前に、現在の中国を流れる長江が東シナ海にそそぐ地域で始まったと考えられています。じつは、ここは酒に弱い人の割合がもっとも高い地域でもあるのです。図2‒1の2枚の地図をくらべてみてください。
飲んだアルコールは肝臓で分解されてアセトアルデヒドという有害物質に変わりますが、酒に弱い人はアセトアルデヒドを分解する酵素を作る力が低いため、アセトアルデヒドが体に長くたまります。
水田は実りをもたらす一方で、古い時代にはさまざまな病原体の温床となりました。たとえば、肝臓に重い障害が起きる日本住血吸虫症は、水田や湿地に暮らすミヤイリガイという小さな貝が媒介します。貝の中で増えた日本住血吸虫の幼虫は水温が上がると水中に泳ぎ出し、素足で水田に入った人の皮膚から侵入します。
高熱を繰り返すマラリアも同様です。マラリアを媒介するハマダラカの幼虫も水田や湿地で暮らし、成虫が人から吸血する際にマラリアの病原体が人の体に入ります。酒に弱い日本人は有害物質アセトアルデヒドが血液に多くとけているため、侵入した病原体が活発に活動できない可能性があります。その結果、酒に弱いほうが生きのびやすかったのではないかという説が提唱されています。
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