[1] | 空の青海のあをさんからのコメント(2018年08月04日 06時22分34秒 ) | パスワード |
全文はURLへ
史上空前の大規模なDNA解析調査によって、人の学業達成度に関係する1200箇所以上の遺伝子が発見された。
https://www.nature.com/articles/s41588-018-0147-3
これまで、いわゆる「双子調査」などから、(最終学歴など)学業達成度は(家庭環境などと並んで)遺伝的要因に左右されると見られていたが、それに関する多数の遺伝子が判明したのは、今回が初めてとなる。
が、こうした研究成果に対しては「(危険な)優性思想の復活につながる」との懸念も囁かれている。
110万人分のDNAデータを解析
今回の研究を実施したのは、米国のミネソタ大学やコロラド大学等の共同チーム。
彼らは2011年頃から(他の科学者らによって)収集され始めた米英2ヵ国約74万人分のDNAデータ(=ゲノム)と、米国の遺伝子検査会社23andMeから(ユーザーの同意を得て)提供された約36万人分のDNAデータを足し合わせた。
ここから得られた約110万人分に上るDNAデータを「GWAS(全ゲノム関連解析)」と呼ばれる手法で解析し、それによって「学業達成度(Educational Attainment)」に関連する1271箇所のSNPを見つけ出した(ただし今回の調査対象となったのは全て欧州系の先祖を持つ人のDNAデータで、アジア系やアフリカ系などは含まれない。より普遍的な研究成果を導き出すためには、今後、こうした人々のDNAデータも含める必要がある)。
URLへ
ちなみにSNPは「Single Nucleotide Polymorphism(一塩基多型)」の略で、これは人のゲノム(DNA)を構成する約32億個の文字(G、A、C、Tのいずれか)のうち、特定の場所(遺伝学の専門用語では「遺伝子座」と呼ばれる)にある文字(塩基)が人によって異なることだ(図1)。
このSNPは厳密には「遺伝子」と完全に重複する概念ではないが、人間の能力や外見、性格など何らかの形質を生み出すという点では、両者はほぼ同義と考えても、それほど間違っているわけではない。
図1)SNP(Single Nucleotide Polymorphism)とは、ゲノム(DNA)上に見られる、たった一か所の文字(塩基)の違い
出典:https://neuroendoimmune.wordpress.com/2014/03/27/dna-rna-snp-alphabet-soup-or-an-introduction-to-genetics/
学位取得率や留年率との高い相関性
同様の研究は、実は以前にも行われている。2016年に南カリフォルニア大学で実施された研究では、約30万人分のDNAデータをGWASで解析し、ここから学業達成度に関係する71箇所のSNPを見つけ出した。
しかし、こうしたSNPは全部で1万箇所以上に及ぶと見られており、その中から71箇所程度を探し当てただけでは、何らかの意味ある結論を導き出すのは難しかった。
ところが今回、ミネソタ大学などの共同研究チームは、解析対象となるDNAデータの数を110万人分へと大幅に拡大することによって、学業達成度に関する1271箇所ものSNPを見出すことに成功した。これは、この種のSNP全体の約11%に当たると考えられている。
[2] | 空の青海のあをさんからのコメント(2018年08月04日 06時24分03秒 ) | パスワード |
後半はhttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/56804?page=2 へ。
【 彦島で熱く語る!!一覧に戻る 】 |
|
◇Copyright(C) 2000 c-radio.net. All Rights Reserved.◇ DB-BBS-system V1.25 Rapah. |