[1] | 空の青海のあをさんからのコメント(2013年12月23日 07時24分45秒 ) | パスワード |
以下コピペ:
2010年から2020年にかけて段階的に施行されるThe Affordable Care Act。正式には、The Patient Protection and Affordable Care Actという名前で、俗にはObamacareとも呼ばれます。2013年10月1日からは、各個人は各州が提供するHealth Insurance Exchangesを通し健康保険を購入することができるようになり、世帯収入によっては保険購入に対しての助成金を受けることができるようにもなりました。今日は、個人にとってそれがどのような影響をもたらすのか簡単に見ていきたいと思います。
この流れでより大きな影響を受けるのは、現在健康保険を持っていない人、Self-employedの人やスモールビジネスを持っている人、あるいは雇用主を通して健康保険に加入することができない人です。雇用主を通して健康保険に入っている人に対してはそれほど大きな影響はないと思われますが、概要は把握しておくとよいかもしれませんね。
[2] | 空の青海のあをさんからのコメント(2013年12月23日 07時25分24秒 ) | パスワード |
みんなの保険
これから契約される新しい保険プログラムと2010年以降に開始された保険プログラムでは、既往症(preexisting conditions)があるため健康保険に加入できないということがなくなります。病気になったからといって、契約を中止されることもなくなります。また、一昔までよくあった1年間の補償額の限定額や、ライフタイムでの補償額の限定額を設定してはならないということになりました。健康状態や性別によって保険料に差が出るということもなくなります。26歳までの子は親の健康保険に加入することができるようになります。そして、50人以上のフルタイムあるいはフルタイム相当の雇用者を抱える企業は健康保険を提供しなければならなくなります。この制度はまた、すべてのプログラムで基本的な健康保険の補償項目10項目を提供しなければならないとしています。10項目とは:
◾Ambulatory patient services(Walk-in、Outpatientなど外来サービス)
◾Emergency services(緊急時サービス)
◾Hospitalization(入院)
◾Maternity/newborn care(マタニティ、新生児ケア)
◾Mental health and substance use disorder services (精神科、薬物乱用ケアなど)
◾Prescription drugs(処方箋)
◾Rehab and habilitative services/devices(リハビリ、Occupational/Physical Therapy, Language/Speech Therapy)
◾Lab services(ラボテスト、検査)
◾Preventive/wellness services and chronic disease management(予防、健康診断、慢性病対処)
◾Pediatric services (小児科ケア)
[3] | 空の青海のあをさんからのコメント(2013年12月23日 07時26分06秒 ) | パスワード |
Health Insurance Exchangesとは
Health Insurance Marketplaceとも呼ばれますが、これは州単位で提供される健康保険購入サイトで、さまざまな保険プログラムを比較したり選択したりできるものです。州によって独自のシステムを運営しているところもあれば、州が連邦政府とパートナーを組むことで連邦政府のシステムを使っているところもあります。
Exchangeで提供される健康保険プログラムは、健康保険が医療費の何パーセントをカバーするかによって、4段階に分かれます。
◾Bronze : 60%をカバー
◾Silver : 70%をカバー
◾Gold : 80%をカバー
◾Platinum : 90%をカバー
このパーセンテージはあくまで目安です。
もちろん、どの段階を選ぶかによって保険料に差が出ます。また、同じようなカバーの保険であっても、住む州によって保険料に差が出ます。その上、同じ州の中であっても、住む市が違うと保険料に差が出ることがあるそうです。この保険料の差は小さくないようで、かなりのギャップが生まれることが予想されています。また、保険料の差のみならず、州によって保険が適用される症状や病状に差がでることも予想されます。たとえば、自閉症の補償が、ある州では手厚く、ある州では希薄であるというような差も生まれると予想され、これらの地域差により引越しを考える人々も生まれるであろうと予測している専門家もいます。
[4] | 空の青海のあをさんからのコメント(2013年12月23日 07時26分39秒 ) | パスワード |
罰金って?
誰でも健康保険が買いやすくなる一方で、一部の例外を除いて健康保険を持っていないと罰金を支払うことになります。罰金はインカムタックスに便乗する形で徴収されます。また、罰金は今後毎年上がっていきます。2014年の場合ですと、1) 大人一人あたり$95(18歳以下の子どもは$47.50、一家族につき最高$285)か、2) 個人で$10,000/家族で$20,000を超える世帯収入の1%のうちどちらか大きい額のほうとなっています。世帯収入が$50,000の家族であれば、$30,000の1%で$300の罰金となります。この$95/1%というコンビネーションが、2016年には$325/2%に、2017年には$695/2.5%と上がります。それ以降は$695の限度額がインフレ率とともに調整されます。
[5] | 空の青海のあをさんからのコメント(2013年12月23日 07時27分19秒 ) | パスワード |
いつでも加入できるわけではありません
みんな入れる保険ができたから、必要なときになったら入ろう・・・というのは失敗のモトのようです。オープンエンロールメント期間というのがあって、初年度の今回は2013年10月1日から2014年3月31日の間に加入申し込みをせねばなりません。来期以降は、毎年10月1日から12月7日がオープンエンロールメントとなるそうです。このオープンエンロールメント期間に保険を購入しないと、一年間後の次のオープンエンロールメントまで待たないと保険の購入ができません(スペシャルエンロールメントという特例を除いて)。
[6] | 空の青海のあをさんからのコメント(2013年12月23日 07時29分26秒 ) | パスワード |
知っておきたい助成金
場合によって健康保険購入のために助成金がもらえることがあります。助成金には2種類あって、ひとつは保険料に対する助成金、もうひとつは医療費に対する助成金です。
保険料に対する助成金のほうは、連邦政府の定める貧困レベルの400%以下の所得である場合に得ることができます。貧困レベルなどと聞くととても貧しくなくては助成金をもらえないかと思いがちですが、ミソは貧困レベルの400%つまり4倍が限度となっていること。家族の人数も関与しますので、大きな家族であれば世帯収入がある程度あっても助成金を受けられる可能性があります。貧困レベルは年々修正されますが、2013年の場合であれば、貧困レベルの4倍だと、個人なら$45,960、夫婦なら$62,040、4人家族なら$94,200というレベルになります。
こちらのカリキュレータで助成金が受けられるかどうか、受けられるならどのくらいかを計算することができます。たとえば40歳で子どもが二人いる夫婦で世帯収入が$85,000だった場合(ノンスモーカー)はどうでしょう。結果は下表のとおり。
URL の表参照
この家族の世帯収入は貧困レベルの361%であり、Silverレベルの保険を購入した場合、年間の保険料は$9,397になります。受けられる助成金は年間で$1,322であり、差し引いて自己負担の保険料は$8,075となります。Silverレベルでなくほかのレベルの保険を購入してもいいですが、助成金は一定です。
なお、この助成金は、Health Insurance Exchangeを通して保険を購入した場合にのみ得られます。
一方、医療費に対する助成金のほうは、DeductibleやCo-insurance、Annual Maximum Out-of-pocket Costsなどの自己負担額を減らすわけですが、助成金を受けるためには収入が先の貧困レベルの250%以下である必要があります。個人なら$28,725、夫婦なら$38,775 、4人家族なら$58,875 というレベルになります。医療費に対する助成金を得るためには、Silverレベルの保険である必要があります。
雇用主の保険があるなら
雇用主の提供する健康保険を利用できる場合はどうなるのでしょう?その場合もHealth Insurance Exchangeで健康保険に加入したいのなら、そうすることも可能です。ただし、雇用主の提供する健康保険の場合は、雇用主がその一部を負担してくれていますが、Exchangeで保険を購入した場合は雇用主負担は受けられません。
ではExchangeで購入した場合、助成金は受けられるのかといいますと、それは雇用主の提供する健康保険の内容によって答が変わってきます。たとえ前述のような収入上の助成金受け取り資格はクリアしていても、雇用主の提供する保険がaffordableであり、またminimum valueを提供していると認められた場合には、助成金を受けられません。雇用主の提供する保険がaffordableか、minimum valueを提供しているかは、雇用主の人事部に問い合わせれば教えてくれます。affordableか、minimum valueを提供しているかは、条件がそれほど厳しくないので相当数の保険がこれをクリアすると考えられています。
ネガティブPRも多いAffordable Care Actですが、消費者ひとりひとりの権利を守り、健康保険の購入する者としての権利や保護がたくさん盛り込まれているのも真実ですから、把握すべきところは把握し、よりよい選択ができるよう努めたいものです。
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