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三ヶ月程前から右肩に違和感を感じ始めた。私は、来たな・・・と思った。四十代の中期に半年ほど五十肩に悩まされたことがあるからだ。
一月経っても改善されない。私は左利きだから、鍬も使えるし、電気屋として、右手で、ねじ回しも使えるのだが、寝起きに不自由を感じ始めた。
それでも私は、「五十肩」の響きを楽しんでいた。この年になると五十代は、若く感じて、その響きが嬉しいのだ。
二ヶ月が過ぎて、女房殿が、貴方おかしいよ。五十肩ではなくて、同じ症状が出る石灰沈着がおきているのじゃない・・・と宣うた。
それでも私は動かなかった。
先週末から痛みがひどくなり、右肩にホッカイロを張って暖めることにした。
今週の初めに、爆発が起こるべくして行った。
右手全体がうずき始めて、手は全く上がらなくなった。相方に迷惑なので部屋を変えて、唸りながら、寝ていたが、痛みがひどくなる。仕方がないから、夜の通りの散歩を試みた。真夜中に怪しまれるといけないので、寝間着のポケットに免許証を忍ばせて・・・
足は疲れたが、そして眠いのだが、痛くて、うずいてとても眠れない。
よせばよいのに、アルコールの力で眠ろうと思った。
酔っぱらっただけで、一睡も出来ずに、女房が手配した近所の整形外科の先生の診断を受けた。
レントゲン写真を手元のノートパソコンに読み込んで、それを見るなり、これは急性の石灰沈着性腱板炎ですね。進行してるようだから、今日だけでは解決できないかもしれない。と言われた。
その日は、注射器で、石灰物を少し取り出し、ステロイド剤を注入し、三日間のお薬を貰って終わった。
施術後三十分で、うずきも痛みも消失し、右手がかなり上がるようになった。帰院して眠りについたが、夕方に目覚めると世の中が変わって見えた。
あれから、二日経つが、痛みはほとんど無い。二本の注射の跡に違和感があるだけだ。
今後の経過を見て、来週には、レントゲンを見ながら、石灰物摘出を行う穿刺法による石灰沈着物の全摘出を行う予定である。
今回の経験を通じて、下手の考え休むに似たりを痛感した。
医術も常に進歩している、専門家に頼るのが最良の解決法である。
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