[1] | nyaoさんからのコメント(2007年07月08日 01時50分37秒 ) | パスワード |
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初日は選手のお披露目を兼ねた短い距離のタイムトライアル、
「プロローグ」と称される1人ずつの一発勝負。
例年プロローグはフランスなどの都市が舞台になりますが、
今年はロンドン中心部…しかもバッキンガム宮殿前!?
ふと中継映像を見るとタワーブリッジのそばに軍艦が。
第二次大戦で活躍したサザンプトン級巡洋艦なのは判るけど…。
(注意:軍艦マニア以外ほとんど判りません)
地図を眺めて1分後思い出した名前はベルファスト。
正式にはHMS Belfastと書くその巡洋艦は大西洋海域で活躍し、
独戦艦シャルンホルスト撃沈の際は露払い役。
同型艦のなかにはその後スクラップになったものもありましたが、
なぜか朝鮮戦争でも砲撃能力を買われて出動、
大戦に間に合わなかった戦艦ヴァンガードともども、
1960年代まで現役にとどまっていました。
そして1971年に一線からようやく引退しテムズ河畔にて、
ニューヨーク港の空母イントレピッドと対を成すかのように、
浮かぶ戦争博物館として余生を送っております。
[2] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2007年07月08日 08時46分39秒 ) | パスワード |
へえ〜
イギリスからですか。
さすが「ヨーロッパ」ですね。
>(注意:軍艦マニア以外ほとんど判りません)
はい、全然分からなかったです。
笑
[3] | nyaoさんからのコメント(2007年07月09日 00時13分38秒 ) | パスワード |
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女王陛下のお膝元で繰り広げられたプロローグ勝負は、
距離が7.9kmと短いため1分間隔(後半は2分間隔)スタート。
複合コーナーやバンプストップなど障害物だらけのコースを、
元々段差等にすこぶる弱いTT(タイムトライアル)専用自転車で、
1秒でも速く走らなければならないのですから大変。
それでも流石は世界一流の選ばれしプロたち、
平均時速50km前後という途方もない高速で駆け抜けます。
狭いコーナーもあるのに平均時速50kmということは、
直線区間では時速60km以上の猛スピード!
ここまで高速だと空力性能を追求した競技用自転車でも、
単独走行で空気の壁を突き破るだけのパワーが必要。
当然ながら上位に顔を出すのは脚力自慢のTT職人か、
市街地でのコーナリングに手馴れた面々。
「下り坂世界最強」サボルデッリや全米TTチャンピオンのザブリスキー、
さらにツール上位常連の面々が次々と好記録をマークするなか、
カルペッツ&グゼフのロシア人コンビがあっさり記録更新、
それをTモバイルからアスタナに移籍したクレーデンがさらに更新。
彼らの鬼気迫る走りっぷりに刺激されたか女王陛下のお膝元ゆえか、
ミラー&ウィギンズの英国コンビも頑張りましたが及ばず。
これで勝負あったかと思いきや超人が1人残っておりました。
3年前のツールデビューでいきなりプロローグを制した、
時計のような精密さを誇るTT職人カンチェラーラです。
タイトなS字コーナーを俊敏なステップで駆け抜けるさまは、
他の選手たちの走りっぷりがスローモーションに見えるほど。
クレーデンに対し12秒差のリードでゴールした彼が、
そのまま女王陛下の御前で勝利を物にしました。
この距離で12秒差…それも1000分の1秒差を争うなかでの12秒差は、
圧倒的な大差というべきものです。
ちなみにカンチェラーラの記録は8分51秒…平均時速53.7km!
[4] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2007年07月09日 04時07分28秒 ) | パスワード |
>ちなみにカンチェラーラの記録は8分51秒…平均時速53.7km!
ホントすごいねえ〜
[5] | nyaoさんからのコメント(2007年07月17日 01時50分49秒 ) | パスワード |
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15日の第8ステージはアルプスの激坂3連発という、
文字通り前半最大の山場で繰り広げられました。
既に何人かの選手がリタイアを喫するだけでなく、
「カザフの英雄」ヴィノクロフ負傷など優勝候補もトラブル。
んでもって激坂勝負となればここ数年上位常連のメンバーが、
黙って集団内に沈んでいるわけがなくアタック開始。
すったもんだの小競り合いから最終的に抜け出したのは、
2年連続の山岳賞保持者である「山好きオランダ人」ラスムッセン。
元々マウンテンバイクで暴れまわっていた彼は、
平地でこそ大人しいですが山岳ステージでは毎年派手に暴れており、
過去にも山岳ステージで大逃げを決めた経歴の持ち主。
そして今年もやってくれました!
小集団での逃げ50km+最後の激坂スパート20km=70km!?
超人的な大逃げにより山岳賞+総合トップを手中にしましたが、
よほど頑張っていたのでしょうゴールまでポーズを作らず、
1秒でも稼ごうと懸命に漕ぎ続けていました。
一方新体制のTモバイルは総合狙いのロジャースがガードレール激突、
あえなくリタイア…明暗がくっきり分かれた一日でした。
[6] | nyaoさんからのコメント(2007年07月17日 23時07分12秒 ) | パスワード |
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ツールなどで超一流のプロ選手が乗る自転車そのものは、
選手の体格に合わせ1mm単位で寸法を測り組み立てられますが、
同等品のレプリカモデルなら50〜90万円前後で入手可能です。
細部もプロ仕様で固めてしまうと100万円コースですが、
基本機能が同じ廉価パーツを選べば「比較的」安くなります。
また量産技術に優れたメーカー製品を選ぶのも一手。
<超人たちのエッセンス>
TREK・マドンSSL(ディスカバリー)ランス様直伝
GIANT・TCRアドバンスド(Tモバイル)ウルリッヒ命ならこれ?
<空力性能追求>
オルベア・オルカ(エウスカルテル)バスク好きならこれ?
<古典的なものなら>
タイム・VXRS(コフィディス、ブイグテレコム)
ルック・595(クレディアグリコル)
コルナゴ・C50(ラボバンク)
<石畳突破や長距離狙いなら>
スペシャライズド・ルーべ(クイックステップ、ゲロルシュタイナー)
なお本日は休息日明けでいきなり標高2000m級のガリビエ峠突破、
天下分け目の決戦が繰り広げられているようですが勝敗はいかに?
[7] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2007年07月18日 00時59分44秒 ) | パスワード |
土曜の新聞の1番最後にちょっと載ってました。
スイスが頑張ってるという記事でした。
[8] | nyaoさんからのコメント(2007年07月26日 22時41分33秒 ) | パスワード |
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時に危うい場面もあったものの勝負どころの山岳ステージ、
ガリビエ峠(アルプス)やオービスク峠(ピレネー)で、
要所要所をしっかり締めていたラスムッセン。
特に25日のオービスク峠ではチームメイトの効果的なアシストで、
ライバルの大半を後方に置き去りにして峠に突入、
最後まで先頭に残ったディスカバリーチームの双璧、
リーヴァイ・ライフェマーとアルベルト・コンタドールの猛攻をしのぎ、
逆に残り1kmでお返しとばかりにロケット点火!
最後の頂上決戦で30秒もの差をつける完璧な勝利でした。
ところが事態は小説よりも奇異な展開を見せます。
そのラスムッセンが勝利の余韻もつかの間チームから解雇通告!?
不正ドーピング防止のためプロ選手は居場所を報告する義務があり、
違反があればそれなりにペナルティを課せられる仕組みですが、
どうやら彼は何度か報告ミスで叱られていたようです。
カザフスタンの英雄ヴィノクロフも薬物テスト不合格でレース追放、
昨年に続き難儀な状況になっております。
…てことはコンタドールが弱冠24歳でツール初制覇?
[9] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2007年07月28日 00時59分48秒 ) | パスワード |
今朝のNYからのフジのニュースで大きく取り上げられてました。
フランスの新聞は「ツール・ド・フランスは死んだ」なんて見出しだったとか。
でも不正は今に始まったことじゃなくて
昔
途中で電車に乗ってズルした選手がいたとか。
笑った〜
ドーピングは線引きが難しいですね。
もうすぐ終点の日曜日ですね。
とにかく無事終わって欲しいです。
そして将来も続けて欲しいです。
[10] | nyaoさんからのコメント(2007年07月28日 02時25分17秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
フランスの新聞も色々あり見解もさまざまかも知れません。
というのもツール運営会社はレキップ紙系列ですが、
フランスには他にフィガロやルモンドなどの主要紙があって、
地方ごとに気風が異なることも考え合わせると、
主要紙の社説といえども鵜呑みにできないかも。
もっともラスムッセンの場合は居場所の虚偽報告が明るみに出て、
デンマーク自転車競技連盟とラボバンクチームに見放された格好。
そのためでしょうかラボバンクチームはさほど暗くない様子で、
27日の第18ステージは熟練のボーヘルトが他チームの選手とともに、
果敢にも逃げを打ち4人で100km以上の大逃げ成功!
その逃げを打った4人はいずれも過去の大会で大逃げ常連客でした。
マイケル・ボーヘルト(ラボバンク、蘭)山も得意なトップ10経験者
サンディ・カザー(フランセーズデジュ、仏)ダッシュ得意なトップ15経験者
ローラン・ルフェーブル(ブイグテレコム、仏)ツール常連のアシスト選手
アクセル・メルクス(Tモバイル、ベルギー)勝負運のない?二世選手
ルフェーブルを除く3人の活躍は過去記事で取り上げていますが、
特にメルクスは逃げ集団で毎度積極果敢に動くも、
過去には「山岳王」ヴィランクに手玉に取られたり、
大脱走した選手を追いかけたいのに周囲の協力を得られなかったりと、
アクセル全開しても空回りばかりというかわいそうな御仁。
そして今回もまた3つの要素が彼の行く手を阻んでしまいました。
カザーの存在…2005年大会の革命記念日でもやられた天敵(過去記事参照)
コーナーの中央分離帯…アタック封じが難しい
ゴール手前500mの上り坂…追い越しが難しい
残り10kmから4人の中でアタック応酬が続きましたが、
このステージ序盤で犬の飛び出しでずっこけ負傷したカザーだけは、
自らは仕掛けることなく機会を静かに狙っていました。
そして木陰になった残り2km左コーナーの中央分離帯手前、
アタックを仕掛けるにはもってこいの場所でカザー爆発!
2005年の革命記念日で同郷のモンクティエが見せたのと同様、
地の利を生かし振り向くことなくゴールに突進。
残り3人は慌てて追いかけ残り500mで追いつきますが、
そこはカザー得意の上り坂ゴールなので追い越しできす、
残り100mで勝負は事実上決着。
またアクセル全開が空回りですか(涙)
なお表彰台争いとスプリント賞争いは各3人ずつに絞られ、
総合成績はコンタドール&ライフェマーのディスカバリー勢に、
「山好きオージー」カデル・エヴァンスが割って入る形になり、
28日の個人タイムトライアルが決戦となりそうです。
スプリント賞は「石畳の貴公子」ボーネンがリードするも、
今大会でついに開花した「南アの星」ハンターと、
過去にスプリント賞6回のザベルが激しく猛追。
今年のツールは最後まで目が離せませんなぁ。
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