[1] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時20分13秒 ) | パスワード |
日本語に助数詞がある。
微妙に差をだすことが出来る
適切な数え方で対象が分かる
数え方は物の特徴を際立たせる
数え方でイメージが変わる
日本語の柔軟性や繊細さが表される
こんなお話がありました。
[2] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時22分44秒 ) | パスワード |
意味が微妙に異なるという例で
仏像の数え方というのが紹介されていました。
ィ躯(く)
その他に基・尊・頭(かしら)・座・体など。
[3] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時24分46秒 ) | パスワード |
貝(ばい)=貝を数える時
貝(かい)=膏薬を数える時
昔2枚貝の中に膏薬を入れていたことから。
[4] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時26分09秒 ) | パスワード |
尻:矢羽を数える時
矢羽には鳥の尻尾を使っていたから。
[5] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時27分04秒 ) | パスワード |
茎(けい):灯篭を数える時
(直立して立っているから)
[6] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時28分32秒 ) | パスワード |
ネクタイを数える時
1.「本」で数えるのは首にかけてない時
2.「掛」(かけ)で数える時は首に掛けている時
[7] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時29分29秒 ) | パスワード |
座(ざ)=富士山を数える時
大きな山なので「鎮座まします」から。
[8] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時33分29秒 ) | パスワード |
適切な数え方で対象が分かるということで
駅で電車が込んでいるから次の電車をお待ち下さいという時に
「無理をせず1台お待ちください」とアナウンスするのは「無理をせず次の電車を1台お待ちください」
と言う意味。
「無理をせず1台お待ちください」で「次に来る電車」ということが分かる。
数え方は物の特徴を際立たせることが出来るんですって。
[9] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時37分11秒 ) | パスワード |
数え方でイメージが変わるという例として「お弁当」が出てました。
弁当1個=高級でないお弁当
弁当1箱=ちょっと高級なお弁当
弁当1包=母親などがお結びを作ってくれて竹の皮に包んでくれたぬくもりのイメージのお弁当
弁当1折=高級な折り箱に入った仕出し弁当(2000円はする感じ)
同じお弁当でも数え方によってイメージが変わった例。
[10] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時38分24秒 ) | パスワード |
もう1つの例として「家」の数え方として
邸が出てました。(高級感のある立派なお屋敷)
軒では普通の1軒家。
[11] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時43分32秒 ) | パスワード |
日本語では助数詞は約500あるが
日常で使いこなしているのは約100〜120種。
最近は数え方の語彙力が落ちていて、いずれ10分の1になるのではないか?
例
椅子を数える時に「脚」ではなく「個」を使う
お箸をお願いする時に「膳」ではなく「お箸2本お願い」という傾向にある。
なかには「椅子1つ」などのように言ったりして
数え方に決まりはないし
これは日本語の柔軟性や繊細さが表われているということでもある。
[12] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時50分52秒 ) | パスワード |
おまけとして日本語の曖昧さとして金田一秀穂先生のお話がありました。
「ほらお弁当がここについてるわよ」と指で右頬を指した時
向かいにいる言われた相手はどっちを想像するか?
左頬と想像した人は「鏡式」で幼稚な発想の人。
右頬と想像した人は「非鏡式」で成長した人。
これは言う方と言われる方の考え方が違うので正確な伝達が難しい。
こういうのを「捕らえ方がコミュニケーションを阻害する」というんだそうです。
中には「点対称だから」と左頬に決まってると答えた人がいました。
「点対称」こんな表現がありましたっけ?でした。
[13] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 12時52分43秒 ) | パスワード |
もう1つおまけに
ネパールのどこやらの言語では人間とバクテリアの双方を「ムハ」mhaで数えると紹介されていました。
理由は同じ「動く物」として捕らえているからだそうです。へえ〜
[14] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月19日 13時02分05秒 ) | パスワード |
下記は馬鹿話みたいですが真剣な話です。
夫婦共に日本の超有名大学を出た駐在家庭でのお話です。
思い出したので書き込んでおきます。
こんなお話でした。
「日本語学校で息子が算数の時間にこういうことがあったの。
ここにりんごが8つあります。さらに3つもったらいくつでしょう?」
息子さんは「皿に3つ持ったらいくつか?」と思ったんですって。
それで5つだと思った。
でも設問は「更に3つ盛ったら」ということだったんですよね。
答えは11個。
皿にと更にが区別つかなかったんですよね。
日本育ちじゃないから。
[15] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時02分45秒 ) | パスワード |
第2日目
今回は数え方には由来(文化的背景)があるという説明でした。
[16] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時04分45秒 ) | パスワード |
1杯2杯の杯
杯は盃のイメージから。
イカ・あわび・舟など中が凹んでいることから盃に似せて「杯」を使用。
イカは胴体の中に詰め物をして調理する。そこから。
[17] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時07分03秒 ) | パスワード |
1口(こう)
桶・釣鐘・釜などに用いる。
くちが空いた形の場合に使用。
その他には蛇口やコンロにも使用。
形から決まった例である。
[18] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時09分54秒 ) | パスワード |
作り方から。
張(はり):太鼓・提灯・弓など。
太鼓には皮を張った
提灯には紙を張って作った
弓には弦を張って作ったから。
その他に蚊帳・テント。蚊帳を張る・テントを張る。
[19] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時13分08秒 ) | パスワード |
扱い方から来た助数詞「棹」
棹:箪笥・幟・三味線
箪笥は両端に「手」がついててここに棹を通して駕籠のように2人で運んだ。
昔は火事が多かったのでサッと運べるように手がついていた。
幟は棹に布を張った。
三味線は首が棹のようい長い。
[20] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時13分54秒 ) | パスワード |
上記のように「形」「扱い方」「運び方」「作り方」によって助数詞が変わった。
[21] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時24分29秒 ) | パスワード |
では次に同じ物だが数え方が変わる例:
鮪(まぐろ)
1匹(海でまぐろが泳いでいる状態は1匹2匹)
1本(セリにかけられる時に市場で床にごろんと転がされているとき)
1丁(T字型に解体された3つに切られた状態)
1塊=ころ=(更にブロック状態に3つ4つに切られた状態)
1冊=さく=(さく取りしたもの。寿司用にと板状にコロを切ったもの。短冊に似ているから)
1切=きれ=(口に入る時の刺身の状態)
最近はパックも。スーパーでお皿に乗せられて売られているもの。
数え方から分かる「さばき方」。
[22] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時25分55秒 ) | パスワード |
ひらめ・かれいは本では数えない。1枚2枚で数える。
うなぎは「串」
めざしは「連」
ひものは「枚」
数え方で「おいしさ」が分かる例。
[23] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時30分03秒 ) | パスワード |
同じ物でも数え方が変わる例:2:刀
本:細いので
口:ふり:振り下ろして切り口をつける
振:ふり:振り下ろそうとしている
腰:腰につけるから
尾:しっぽみたいだから
刀
剣
匕:ひ:匕首から=短い刀で肉を切り分ける
以上6種の言い分けをする。
[24] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年11月26日 06時32分08秒 ) | パスワード |
本日のまとめ:
数え方は昔の文化や暮らし方を伝える情報のカプセル。
日本文化が凝縮して私達の感受性が入っているから数え方から日本文化が分かる。
[25] | 一読者さんからのコメント(2005年11月26日 06時46分50秒 ) | パスワード |
ご参考までに。。。
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/counter.html
[26] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年12月04日 06時50分59秒 ) | パスワード |
第3回:数え方の微妙な違い
一見似ているような数え方に日本語の感性が込められている例。
[27] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年12月04日 06時54分30秒 ) | パスワード |
1人と1名
人:人の数を数える時(一般的)
名:名前を数える
または特別なもてなしで尊敬したい思いを込める時
<お2人さま>または<2名さま>は○だが<お2名さま>はX。理由は名字に「お」はつけないから
(お山本さまとは言わない)
[28] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年12月04日 07時01分24秒 ) | パスワード |
客に<名>を使うのは
名前が分かっていなくても名のある人として尊敬して尽くすということで<2名さま>と言う。
応用問題
1.A子・B男・C郎の3<名>が選手だ。←名前が出ているから
2.この春卒業するのは425<名>である。←卒業者リストも出来ていて名前がはっきりしているから
2’この春卒業するのは425<人>である。←この場合は数が強調されている。
3.万博入場者数は2205万<人>であった。←数を問題としているから。
[29] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年12月04日 07時10分27秒 ) | パスワード |
数える対象の形の違い:
例
筋と本:君一筋と君一本の違い
筋=長い時間をかけて少しずつ継続していく様子
本=選択を絞って集中して打ち込む
○○大学一筋=何浪しても6浪しても入りたいと受験勉強に打ち込む
または先祖代々兄弟全員○○大学だけに行く
○○大学一本=たくさんある大学から○○大学に絞って受験勉強をする
例2
筋を使うもの:涙・煙など「途切れることがある」
本を使うもの:鉛筆・煙突など「先と終わりの形があって太い」
どちらでも良い:川・ひび
ただし小川や沢などは筋を用いる。←形が決まっておらず途切れる感じがあるから
[30] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年12月04日 07時16分17秒 ) | パスワード |
「つ」
日本人には古くからある数え方。
中世には家・鳥・時刻に「つ」を用いて数えた。
(鳥は「枕草子」に出てたし暮れ6つ時と言う)
「つばなれ」
落語界では客の数を数えるのに楽屋で使う。
1つ2つ・・・9つ・とお
10人以上客が入ると興行の笑いと採算がとれるから
10人目の客がやってきて「つばなれ」と言う。
昔は子供が9歳までは主治医に付け届けをした。めでたく10歳になると健康に育つということで付け届けをやめた。
名字で「十さん」=つなしさんと読む。
[31] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年12月04日 07時23分20秒 ) | パスワード |
1つと1個
・きれいな星が3つ見えるね。
・きれいな星が3個見えるね。
「つ」の方がロマンチックで象徴的で感性豊か。
たまたま美しい星がまたたいていて、その数がえだった。
「個」は科学的で観察的。
星の数を問題として望遠鏡で調べた。
台風に「個」を用いるのは数が問題になる時。
学年で「あの人はボクより1個学年が上」というのは
学年が「1つ上」というより「1個上」と言う方が意識の段差がハッキリしている。
「学年が1個上」という言い方は間違っているという人もいるが
今は10%使用度が高くなっている。
それだけハッキリさせる時代になっているのが分かる。
日本語は数え方の微妙な使い分けで感性を生かす。
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