[1] | nyaoさんからのコメント(2005年07月03日 00時32分13秒 ) | パスワード |
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まずはツール・ド・フランスの概要からご紹介。
18世紀後半に現在の自転車の基本形が確立するとともに、
ヨーロッパ各地で自転車レースが開催されるようになりました。
そこへフランスの新聞編集長だったアンリ・デグランジュが、
ライバル紙に対抗すべく一大イベントを画策。
自らも自転車選手だったデグランジュが思いついたのは、
「日本よりも広い」フランスを一周する自転車レース!
かくして1903年に第1回大会が開催され、
途中2度の世界大戦で中断したものの今年で第92回。
イタリア一周自転車レース「ジロ・デ・イタリア」や、
スペイン一周自転車レース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」と併せ、
「三大ツール」と称される世界最高峰の自転車レースです。
今年から国際的な自転車レースの規定が大幅に変わり、
三大ツールはUCIプロツアーの一部となりました。
これにより昨年までとは参加チームの構成が変わり、
プロツアー認定チーム以外はほとんど締め出されています。
とはいえ主要選手の顔ぶれは昨年と似たようなもの。
1チーム9名×21チーム=189名の選手が、
今年もパリの最終ゴールを目指します。
[2] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月03日 00時52分33秒 ) | パスワード |
あら、もう始まったんですか。
こちらは7月4日の独立記念日を前に、全く?ニュースになってませんが
これは優勝はどこか決まってるからの余裕からでしょうかねえ(笑)
今年も中継よろしく!
[3] | nyaoさんからのコメント(2005年07月03日 03時08分09秒 ) | パスワード |
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さてお待ちかねの全チーム&主要選手の紹介です。
<ディスカバリーチャンネル>ナンバー1〜9
昨年までUSポスタルがメインスポンサーでしたが、
今年からディスカバリーチャンネルが引き継いでいます。
6連覇の偉業を成し遂げたランス・アームストロングが、
このチームのリーダーにしてエースを務めますが、
なんと今大会をもって引退すると発表!
脇を固めるメンバーも例年以上に豪華になっており、
今年のジロ・デ・イタリア優勝者パオロ・サボルデッリ(!)、
昨年見事なアシストと総合5位のホセ・アゼベド、
過去多くのチャンピオンを助けたマヌエル・ベルトランなど、
今年も優勝候補の筆頭と言ってよい布陣です。
現役では最多完走のヴィアチェスラフ・エキモフは、
春のレースで負傷し残念ながら不出場です。
<Tモバイル>ナンバー11〜19
ドイツ系の電話・通信事業会社をスポンサーに持ち、
優勝1回と2位5回のヤン・ウルリッヒをエースとする、
ころんさんが大好きなドイツ最強自転車チームです。
ランスとの直接対決に勝てないウルリッヒ君、
今年こそ勝たないと「ランスに勝てなかった男」として、
永久にその名を残してしまう…のか?
このチームも脇を固めるメンバーは豪華でして、
ツール表彰台経験者のアレクサンドル・ヴィノクロフ、
同じく昨年2位のアンドレアス・クレーデン、
さらにブエルタ優勝経験者の「童顔」オスカル・セビリャという、
表彰台独占も不可能ではない顔ぶれ。
しかし監督の冷酷な人事によりチーム内は不協和音だらけ、
そのうえスプリント賞7回のエリック・ザベル不出場!?
どうも今年も勝てそうにない気がするのは私だけ?
<CSC>ナンバー21〜29
デンマークのIT企業をメインスポンサーに持ち、
昨年3位のイヴァン・バッソを軸に仲のよいチーム。
バッソ自身は5月のジロで大苦戦しましたがステージ2勝、
ツールでの逆襲を誓っていることは間違いありません。
しかも「おしゃぶりゴール」カルロス・サストレや、
「握手でゴール勝負」ヤコブ・ピールなど昨年までのメンバーに、
今年引退したチッポリーニの「発射台」を務めたという、
ジョバンニ・ロンバルディまで加わったのですから、
全てのステージで上位に顔を出しそうな気配ですよ〜。
そのうえ監督のビャルネ・リースはツール優勝経験者で、
今も選手の練習に自転車で同行するほどの熱血ぶり、
ひょっとすると今年は…?
<イリェス・バレアレス>ナンバー31〜39
スペインのバレアレス諸島自治政府がスポンサー!?
バネストが母体といえば昔のファンもお判りかと…。
昨年6位と検討したフランシスコ・マンセボがエースなのですが、
この人はきつくなると首が横向いて笑っちゃいます(笑)
他には他チームからも慕われるアレハンドロ・バルベルデ、
昨年新人賞を獲得したウラジミール・カルペッツなどが主力。
上記チームほど目立ちませんが実力あるチームです。
<ダビダモン−ロット>ナンバー41〜49
ベルギーの製薬会社ダビダモンと宝くじ会社ロットが、
共同スポンサーを務める古参のチーム。
チーム平均年齢も31歳とプロツアーチームでは最高(汗)
今年はメンバーの半数が入れ替わったのですが、
スプリント賞2回のロビー・マキュアンと、
「2世レーサー」アクセル・メルクスを軸に士気は旺盛、
勢いに乗るベルギー&オージー混成チームです。
<ラボバンク>ナンバー51〜59
オランダの銀行がメインスポンサーの古参チーム。
バレアレスから移籍したデニス・メンショフをエースに、
平地では「21世紀の逃げ男」エリック・デッカー、
山岳では「オランダの達人」マイケル・ボーヘルトに、
「デンマーク人なのに山が好き」ミカエル・ラスムッセンと、
一癖もふた癖もある人材が勢ぞろい。
<フォナック>ナンバー61〜69
スイスの補聴器メーカーがメインスポンサーのチーム。
本来ならば「鎖骨骨折タフガイ」タイラー・ハミルトンが、
今年もエースを務めるはずでしたがドーピング疑惑に巻き込まれ、
やむなくチームを解雇されてしまいました!
あの誠実なタフガイに限ってドーピングはありえん!(怒)
ともあれ今年は代わりに「謎のコロンビア人」サンチャゴ・ボテロ、
昨年までランスのアシスト役だったフロイド・ランディスを迎え、
ある意味昨年よりも底上げ達成!?
なおランディスとともに移籍したビクトル・ウーゴ・ペーニャは、
春先のレースで脊椎骨折その他という大クラッシュして休養中。
<ファッサボルトロ>ナンバー71〜79
イタリアの建材メーカーをスポンサーと仰ぐチーム。
勝負師アレッサンドロ・ペタッキはジロで疲れて欠場ですが、
代わりに「スイスの新星」ファビアン・カンチェラーラ、
「弓引きゴール」で有名なファン・アントニオ・フレチャ、
ジロ表彰台経験者のダリオ・フリーゴなど人材に不足なし。
<サウニエル・デュバル>ナンバー81〜89
昨年創設の新しいチームながらプロツアーチーム入り。
このチームのキーマンは山岳に強いレオナルド・ピエポリと、
天才肌のスイス人ルーベンス・ベルトリアーティ。
個人的には「スペイン人なのに“CANADA”」ダビド・カニャダと、
ジロで名を挙げているフアン・マヌエル・ガラテに注目。
<リバティーセグロス>ナンバー91〜99
スペインの保険会社をメインスポンサーに持つ古参チーム。
オンセと聞けばわかる方も多いでしょう。
「面倒見のいい親父」マノロ・サイス監督の采配に従うは、
スペイン人中心のいかにもラテンの血が濃い面々ばかり。
ロベルト・エラスやホセバ・ベロキといった山好きメンバーは、
ピレネー山岳まで勝負がもつれれば勝機あり。
ただ…平地が弱いんで…前半戦は我慢でしょうねぇ。
<クレディアグリコル>ナンバー101〜109
フランスの農協がスポンサーになっている地元チーム、
今年は3枚看板で総合上位を狙っております。
「フランスの達人」クリストフ・モローが例年どおりエースですが、
実はジロ表彰台経験者のピエトロ・カウッキョーリが加わり、
さらに昨年スプリント勝負で沸かせてくれた「ノルウェーの雷神」、
トール・ヒュースホウトも健在と昨年より数段賑やかなのです。
ただ…移籍してきたヤン・キルシプーは途中で離脱するだろうから、
彼をメンバーに加えたのは危険な賭けだと思うぞ。
<リクイガス−ビアンキ>ナンバー111〜119
ご存知自転車メーカーのビアンキとガス会社のリクイガスが、
再びジョイントして立ち上げたチーム。
ジロ優勝経験者のステファン・ガルゼッリを筆頭に、
同様にジロ上位経験者のダリオ・チオーニなど、
まさしくイタリアンな雰囲気漂うチームです。
個人的にはブラジル人のルチアノ・パグリアーニに完走してほしい!
<コフィディス>ナンバー121〜129
フランスの信販会社をスポンサーとする地元人気チーム。
エースナンバー121番はオージーのスチュアート・オグレディですが、
スプリント賞狙いというのはマキュアンと同じです。
真に総合優勝を狙うのは地元出身のシルヴァン・シャヴァネルで、
これを地元出身のメンバーたちが支えます。
個人的には昨年プロローグで練習中にずっこけたマシュー・ホワイトに、
今年こそはちゃんと走ってもらいたいところ。
<クイックステップ>ナンバー131〜139
イタリアの舗装材メーカーをメインスポンサーに持つ、
長年人気を誇る多国籍連合チーム。
「フランスの山岳王」ヴィランクと「ベルギーの鉄人」ムセーウは引退しましたが、
後継者も確実に育っており昨年と同様盛り上げてくれるはず。
なかでもムセーウ直々に後継者指名を受けたトム・ボーネンは、
「北の地獄」と称されるパリ〜ルーべをついに制覇、
今年はマキュアンからスプリント賞を奪いそうな勢いです。
<ブイグテレコム>ナンバー141〜149
昨年のブリオッシュが地元電話会社に身売り!?でもご心配なく。
選手は今年もそのまま出場してますよ。
なかでも昨年「落ちそうで落ちない」ことでランスをも唸らせた、
「プチ・トマ」ことトマ・ヴォークラーは注目株!
もちろんローラン・ブロシャールやローラン・ルフェーブルなど、
百戦錬磨の勇者たちがバックアップするので、
今年もけなげな走りで世界中のファンを魅了する…?
<ランプレ−カフィッタ>ナンバー151〜159
昨年までのランプレとサエコが財務事情その他の理由で合併。
ジロ優勝経験者のジルベルト・シモーニとダミアーノ・クネゴという、
山岳で滅法強い2人をエースにしているのですが、
今年のジロで相当疲れちゃったのかツールはともに欠場。
エディ・マッツォレーニはバッソの妹と婚約したけど、
だからといって総合優勝を狙えるわけじゃないし、
サルバドーレ・コンメッソはどちらかというと平地の人。
ということは…今回のツールで総合成績を狙えるのは、
「謎のロシア人」エフゲニー・ペトロフだけですかい?
<ゲロルシュタイナー>ナンバー161〜169
ドイツのビール会社…じゃなくてミネラルウォーターの会社が、
メインスポンサーになっているドイツで2番目に強いチーム。
昨年と一昨年はゲオルグ・トートシュニッヒのみが頼りでしたが、
今年は「不屈のアメリカ人」リーヴァイ・ライフェマーを迎え、
ダブルエース体制で打倒Tモバイルを目指します。
<フランセーズ・デ・ジュ>ナンバー171〜179
いかにもフランス命という風情のあるチーム名ですが、
実際にはオージー中心のオーダーを組んでいるという変なチーム。
2年前にスプリント賞をマキュアンから奪ったバーデン・クック、
そしてスプリンターなのにジロ8位の経験があるブラッドリー・マクギー、
この2人のオージーがチームの中心的な存在です。
そして今年は若手選手も大量に採用したためか、
平均年齢25歳とプロツアーチームで最も若々しいチームでもあります。
さすがにツール組はベテラン中心で固めているようですがね…。
<ドミナヴァカンツェ>ナンバー181〜189
以前のドミナヴァカンツェとは全く別のチームでございます。
んでもって主力組がジロの激戦でお疲れさんモードになり、
ツールに出ているのは若手ばっかり…知っている名前ほとんどなし。
ツールはあくまで「消化試合」というところですか?
<エウスカルテル−エウスカディ>ナンバー191〜199
ピレネー山岳での熱いレースを見た自治体のお偉いさんが、
選手たちや観客の情熱に動かされ作ってしまったという、
「バスク人のバスク人によるバスク人のための自転車チーム」です。
昨年は予想外のトラブル続きで散々なツールでしたが、
態勢を立て直し今年の仕上がりはまずまずとのこと。
派手なイバン・マヨと地味なアイマル・スベルディアの2人が、
2年前から続くダブルエースを引き続き務めるほか、
バスクの純潔を守るべく(?)メンバーはことごとくバスク人。
ピレネー山岳まで勝負がもつれれば地元の熱血ファンの応援で、
他のチームより勝機が高まるか?
<AG2R>ナンバー201〜209
惜しくもプロツアーチーム入りは果たせなかったものの、
主催者推薦でどうにかツール出場の切符を手に入れた、
保険会社をスポンサーとする地元フランスのチーム。
スプリント勝負ならマキュアンに負けないジャン=パトリック・ナゾン、
身長159cmと小柄ながら頑張るサミュエル・デュムラン、
注目株のミケル・アスタルロサなど人材の豊富さは他チームに劣らず、
随所で盛り上げてくれることでしょう。
[4] | nyaoさんからのコメント(2005年07月03日 03時26分23秒 ) | パスワード |
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第1ステージは19kmの個人タイムトライアル、
つまり集団ではなく1人ずつ走る種目です。
先刻CSCが頑張るだろうと書いた途端に、
同チームのロシア系アメリカ人デヴィッド・ザブリスキーが勝利!
この人は昨年までUSポスタル(現ディスカバリー)に在籍しており、
いわば「大統領」ランス・アームストロングの後輩。
そのアームストロングも2秒差の2位と好調、
さらに4位には同僚ジョージ・ヒンカピー、
6位にも元同僚のフロイド・ランディスが入って、
開幕ステージでいきなりアメリカン旋風が吹き荒れております。
一方で優勝候補のヤン・ウルリッヒは不調だったらしく、
1分後にスタートしたはずのランス「大統領」に抜かれてしまい、
結局トップタイムから1分8秒遅れの12位でチョン。
ころんさんにとっては気になるニュースです。
ちなみに本日の最下位は4分40秒差でレオナルド・ピエポリ、
「山では強いけど平地の勝負じゃ本領発揮できない」といっても、
4分以上遅れたのは彼だけ…体の調子がおかしいのかな?
[5] | nyaoさんからのコメント(2005年07月03日 20時50分30秒 ) | パスワード |
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ツール公式サイトでも今回吹き荒れているアメリカン旋風について、
トップ記事でコメントを掲載しております。
<ツール公式サイト・英語ライブ情報>
http://www.letour.fr/2005/TDF/LIVE/us/100/index.html
初日の結果確定後に判明した椿事としては、
ランス「大統領」が「マイヨ・ジョーヌ」(黄色ジャージ、総合1位)ではなく、
本来スプリント賞リーダーが着る「マイヨ・ヴェール」(緑色)を、
2位を取ったご褒美として2日目に着用するというお話。
…これってマキュアンやボーネンの着る分だぞ(笑)
さて上記以外でツール関連の情報を入手できるサイトについても、
ここで紹介しておきましょう。
mas ciclismo(日本語)
毎年ツールの現地追っかけをやっているNacoさんのサイト。
海外の自転車ロードレース事情はこのページで大体判ります。
過去の主要レースのレポート記事や選手紹介など、
ロードレースに対するNacoさんの思い入れが伝わる秀逸なサイトです。
http://masciclismo.web.infoseek.co.jp/index.html
Meccanico KOKI(日本語)
一昨年までイタリアの名門チーム「ファッサボルトロ」にて、
メカニックスタッフとしてツールなどに同行した永井孝樹さんが、
これまでの経験などをまとめている貴重な記録サイト。
フレーム製作や世界最高峰のレースにおける整備を通じて鍛えられた、
永井さんの「本物を見る目」はJスポーツの解説でもひときわ輝いており、
これまた一見の価値あるサイトです。
http://homepage1.nifty.com/koki2000/index.htm
Jスポーツ特集サイト
例年ツールを生中継してくれるありがたいスポーツ専門チャンネル、
Jスポーツの特集サイトはこちらです。
今年のコメントは…例年より少々辛口でまじめなのですが、
プレゼントの質が昨年以上という話なので要チェック。
あとツール記念グッズなどの販売も行っています。
http://www.jsports.co.jp/style/
タイラー・ハミルトン公式サイト(英語)
現在はフォナックを解雇されて紛争処理に追われていますが、
これまで不屈の闘志で世界中を感動させてきた「鎖骨骨折タフガイ」、
タイラー・ハミルトン選手の公式サイトはこちら。
ツール期間中…しかも鎖骨骨折の激痛に耐えながら長い文章を記すとは、
超人的な集中力に加えて世界中のファンに対する誠実さがなければ、
たとえ選手でなくても到底やれるもんじゃありません。
しかもその後区間優勝までやっちゃったんだから…。
その肝心の「鎖骨骨折」記事は一時読めない状況ですが、
Nacoさんのサイトにちゃんと写しがありますのでそちらをご覧あれ。
http://www.tylerhamilton.com/
これだけ読めばツールの予習は終わったも同然…?
まだ足りないという方はスポーツ用自転車で実際に走ることを、
自転車乗りのひとりとして強くお奨めするものであります(笑)
[6] | nyaoさんからのコメント(2005年07月04日 00時12分23秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
第2ステージは名前を挙げた注目選手が次々と登場!
大逃げを打ったのは「プチ・トマ」ヴォークラー、
「スペイン人なのに…」カニャダとAG2Rのカルサーティ、
それにクレディアグリコルのボドロギ。
しかし残り8kmで捕まりあとはスプリント勝負に転じ、
「オージー版ナポレオン」マキュアンが逃げ切るかと思いきや、
年初から絶好調「石畳の貴公子」ボーネンがお株を奪う加速、
見事ステージ優勝とスプリント賞の緑色ジャージをもぎ取りました。
マキュアンは「ノルウェーの雷神」ヒュースホウトにも抜かれ、
最初のスプリント勝負でいきなりプレッシャーにさらされることに…。
でもトップ10人のうち5人がオージーなのですから、
残りのオージー衆にも頑張ってもらいたいところ。
んでもって逃げる途中に山岳ポイントを取った「プチ・トマ」は、
今大会で初めて山岳賞の水玉ジャージを着る栄誉に預かりました。
[7] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月04日 02時12分54秒 ) | パスワード |
http://www.tylerhamilton.com/
ちょっと読んでみました。
奥さんだけでなく御両親もマサチューセッツから飛んで来て犬の世話なんぞ協力してくれるそうで
愛されてる人ですね。
御本人も性格が良いって分かりますね。
あのプラチナ(ゴールデン)リトリーバーの犬は私も好きです。
上品よね。
うちの夫はゴールデン・リトリーバーが好きですが。
[8] | nyaoさんからのコメント(2005年07月04日 23時37分16秒 ) | パスワード |
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注目選手のなかでもひときわユニークな記録を持つ選手を、
何人かピックアップして照会しておきます。
パオロ・サボルデッリ(伊、ディスカバリー)
過去に何度か紹介している彼はマウンテンバイク出身ということで、
「下り坂なら世界最強」と言われるほど山岳の下りが速い選手。
非公式ながらジロ・デ・イタリアの某山岳の下り坂において、
時速137km!という神憑り的な猛スピードを記録。
それまで童顔ゆえにエルニーニョなどと呼ばれていたのが、
恐れを知らぬ急降下によりイル・ファルコ(隼)と称えられることに。
今年のジロ第19ステージでも上り坂で突き放されながら、
下り坂で1分以上差を縮めて総合1位を守りきったといいますから、
彼の「急降下爆撃」はまさしく世界最強なのです。
エリック・デッカー(蘭、ラボバンク)
三大ツールで最初から逃げまくって区間優勝を取るというのは、
一生に1度あるかないかという奇跡のようなものですが、
それを1大会で3回もやってのけたのがデッカー。
ランス「大統領」vsパンターニで盛り上がった2000年ツールで、
彼は都合3回も「逃げまくって区間優勝」を繰り返したのです!
おまけに今年のパリ〜ツールでは逃げていて一度集団に追いつかれ、
万事休すかと思ったら再度逃げ出して勝利を収めたといいますから、
恐ろしい体力の持ち主としか言いようがありません。
イヴァン・バッソ(伊、CSC)
昨年ツールでランス「大統領」に肉薄し3位を取ったバッソ。
彼は今年のジロで最終成績こそ振るいませんでしたが、
一度激しい腹痛とハンガーノックに襲われながらも、
その後の山岳ステージで区間優勝するという離れ業を披露しています。
普通なら戦線離脱して次に備えるものなのですが、
彼は「どうしても勝ちたいステージがある」と宣言、
見事有言実行でその山岳ステージで勝利を収めたのです。
「鎖骨骨折タフガイ」ハミルトンのお株を奪う「燃える闘魂」ぶりは、
ツールでも遺憾なく発揮されることでしょう。
カルロス・サストレ(スペイン、CSC)
総合力がありバッソとともにCSCの屋台骨を支えるサストレ、
彼のツール初勝利ステージは2003年のピレネーでのこと。
独走でゴールする寸前に彼がポケットから出したのは…おしゃぶり!?
彼はおしゃぶりを口にくわえガッツポーズ!
それまでも実力派として知られていた彼ですが、
「おしゃぶりゴール」で一気に知名度を高めたのです(笑)
フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン、ファッサボルトロ)
彼の名を一躍有名にしたのは2003年ツールでの勝利。
ゴール20km手前でロングスパートを放った彼は、
そのまま逃げ切ってトゥールーズにたどり着きます。
そして滑走路に設けられたゴール地点手前で、
彼は弓矢を引くポーズをサドルの上で決めてかっこよく勝利!
フレチャというのはスペイン語で「矢」を意味する言葉で、
つまり勝利のパフォーマンスは彼自身を表す表現だったわけ。
*サンフレッチェ広島のチーム名「フレッチェ」も同様の語義
以後彼は果敢にロングスパートの「矢」を放つ「射手」として、
その積極果敢な姿勢を高く評価されています。
ヤコブ・ピール(デンマーク、CSC)
なぜCSCの選手ばかり紹介するかといいますと、
このチームには面白いパフォーマンスを見せる選手が多いのです。
ピール選手の名を世界中に知らしめたのは2003年ツール、
マルセイユにゴールした第10ステージでのこと。
その概要は過去記事に掲載しております。
http://www.hikoshima.com/bbs/hikoshima/102264.html
してその後も彼は大逃げ集団にしばしば顔を出し、
昨年も途中リタイアするまでの大逃げ記録550km!
デッカーとピールがともに協力して大逃げ打ったら、
世界中の大逃げ好きなファンたちが泣いて喜びそうですなぁ。
[9] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月04日 23時49分16秒 ) | パスワード |
やっぱり個性って魅力ですね。
一言で誰か分かるというのがいい。
それに一生心に刻まれて覚えていて貰えるし。
[10] | nyaoさんからのコメント(2005年07月06日 01時05分11秒 ) | パスワード |
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第4ステージ・チームタイムトライアル(チームTT)、
チーム成績の下位から順にスタートした今ステージは、
後半にスタートした3チームが僅差で競り合っていました。
その3チームとは…ウルリッヒ君のTモバイル、
ランス「大統領」のディスカバリーに「燃える闘魂」バッソのCSC。
特にCSCは総合トップのザブリスキーを含め、
タイムトライアル競技を得意にする選手が多いうえ、
打倒ランスを目指しこの種目を熱心に練習して、
チーム成績もここまでトップ=最終スタートという有利な立場。
チーム一丸となって編隊を組んで走るのは空気抵抗を減らせる半面、
ローテーションの組み方が難しいうえ前後左右の間隔も取りにくく、
狭い路地では単独走行に比べ転倒の危険が増加します。
さらに編隊を組んで走行中の速度は時速65km前後に達するため、
一度編隊から離れると一気に空気抵抗の壁が襲い掛かり、
再び合流することはほとんど不可能!
それらチームTTにまつわる諸問題を解決するためには、
科学的な検証や練習だけでなくチーム全体の「和」も重要です。
僅差で争っていた3チームのうちまずTモバイルが、
1人2人と脱落しながら暫定トップタイムでゴール。
ちょっと間をおいてランス「大統領」のディスカバリーが、
最後まで「ブルートレイン」を乱すことなく9人全員でゴール、
Tモバイルに35秒の差を付けます。
「燃える闘魂」バッソのCSCは始めからハイペースで、
25km通過時点ではディスカバリーに15秒先行していましたが、
徐々に貯金を食いつぶし残り6kmでその差はわずか2秒!
このまま逃げ切りかと思われた残り2kmの市街地突入ポイントで、
突然の大アクシデントがCSCチームに襲い掛かります。
なんと総合トップのザブリスキーがクラッシュ!
これで残りの選手の呼吸が乱れてしまいさらに2名が脱落、
そしてゴールタイムは…ディスカバリーから2秒遅れという惜敗。
ザブリスキーはすぐに予備マシンを出してもらったものの、
彼の左半身はユニフォームが破れ無数の擦過傷で血が足元に滴り、
そしてサングラスの奥の瞳には悔し涙が…。
傷だらけのマイヨ・ジョーヌ(黄色ジャージ)でゴールした心中やいかに…。
史上稀な大激戦の後に待っていたのは非情であっけない幕切れでした。
ともあれアームストロングがこれで総合トップに立ち、
当初の予定通り(?)マイヨ・ジョーヌに袖を通しました。
上記以外のチームはディスカバリーから1分以上遅れているのですが、
特別ルールにより一定以上の差がつかないので、
ひとまずは乗り切ったというところでしょうか。
[11] | nyaoさんからのコメント(2005年07月06日 01時27分35秒 ) | パスワード |
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一方で「石畳の貴公子」ボーネンは完全にマキュアンのお株を奪い、
第2・第3と2ステージ連続勝利でスプリント賞争奪戦で独走態勢。
石畳は平気だし初出場の昨年は完走+ステージ2勝、
そこへ来て早くも「普通の」平地ステージ2連勝、
もしや…残りの平地ステージも全部勝つ気なの〜〜〜?
逆にマキュアンは第3ステージのラストスパートで3位にも入れず、
同郷のオグレディと接触したうえ頭突きを食らわせてしまい、
降格処分+罰金という踏んだり蹴ったり状態。
公式サイトにも「誉められた行為じゃなかった」と批判されては、
もはや昨年のスプリント王者に立つ瀬なし?
幸いにして今のところ脱落者は1名も出ておりませんが、
チームTTで置き去りにされ疲労困憊の選手たちのなかには、
早くも体調不良を訴える人が出るかも…ちょっと心配です。
[12] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月06日 01時32分28秒 ) | パスワード |
やっぱりランス大統領は強しですか。
>ザブリスキーはすぐに予備マシンを出してもらったものの、
>彼の左半身はユニフォームが破れ無数の擦過傷で血が足元に滴り、
>そしてサングラスの奥の瞳には悔し涙が…。
非情ですねえ。。。
アメリカは昨日は独立記念日でまだまだランス大統領は注目を集めません。
[13] | nyaoさんからのコメント(2005年07月06日 22時46分06秒 ) | パスワード |
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第5ステージはスタート直後から逃げを打つ選手が続出。
最初はピシャッと抑え込まれていましたが、
開始30分後に「弓引きゴール」フレチャが「矢」を放つと、
それに続いて3人が追撃して集団はまったりペース?
そして逃げ集団は以下の4人。
フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン、ファッサボルトロ)
ラースロ・ボドロギ(ハンガリー、クレディアグリコル)
キール・カールストローム(フィンランド、リクイガス−ビアンキ)
サルバドーレ・コンメッソ(伊、ランプレ−カフィッタ)
…ステージ優勝経験者が2人(フレチャとコンメッソ)、
それにTT職人(ボドロギ)もいるので今回は決まるか?
[14] | nyaoさんからのコメント(2005年07月08日 03時13分34秒 ) | パスワード |
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4人が逃げた第5ステージですがフレチャとコンメッソが喧嘩、
そうこうしているうちに集団が追いついてしまい、
結局ゴールスプリント勝負になっちゃいました。
平地2連勝で波に乗る「石畳の貴公子」ボーネンに対し、
スプリント王マキュアンは鬱憤を晴らすべく逆襲!
先行したボーネンを逆に発射台代わりにして最後に飛び出し、
ようやく今大会での初勝利を手に入れましたが、
その一方で早くもリタイア選手が出始めました。
続く第6ステージはアルザス地方への入り口ナンシーがゴール。
そこはフランセーズ・デ・ジュの古参選手、
36歳のクリストフ・マンジャンの生まれ故郷!
当然ながら故郷に錦を飾るべくマンジャンはのっけから大激走!
ともに逃げを打った他の選手が次々と脱落するなか、
彼は故郷の勝利のゴール目指して雨の中を走りつづけます。
あとちょっとでゴール…しかし集団から何人かが飛び出し、
なかでも一昨年総合3位の「何でも屋カザフスタン人」、
Tモバイルのアレクサンドル・ヴィノクロフが猛追撃!
市街地しかも故郷ゆえの地の利でマンジャンはコーナーを利用し、
巧みに追撃をかわそうと奮闘していましたが、
残り1kmの右直角コーナーでスリップしバリアのえじきに!
ヴィノクロフはすんでのところで難を逃れましたが大ブレーキ、
後続の集団が釣られて連鎖的に大クラッシュ!
漁夫の利はヴィノクロフの後ろをライン1本分内側に抜けていた、
弱冠25歳のロレンツォ・ベルヌッチ(伊、ファッサボルトロ)へ…。
負傷したマンジャンは他チームの選手に気遣われながら、
2分10秒遅れの128位でこのステージを終えました。
しかし勝ち星を挙げたファッサボルトロも1名がリタイア、
ベルヌッチの心境は悲喜こもごも複雑なものでしょう。
次のステージからはドイツに突入していよいよアルプスが近づきます。
現在ツールを走る選手187人…クラッシュの影響やいかに?
[15] | ころんさんからのコメント(2005年07月08日 12時48分22秒 ) | パスワード |
URL=http://colon.c-studio.net/ |
ウルリッヒくん同様、かなり出遅れたころんです(涙)。
いやー、昨日のマンジャン、気の毒でしたね〜。
彼の事はこれまで知りませんでしたが、
30代半ばという年齢的には
現役でありつづける時間も残り僅か・・・。
そんな中での故郷がゴールとなるステージ。
毎回走るコースが変わるツール・ド・フランスでは
こんなステージはもう選手生活中にはめぐってこないかもしれない・・。
そんな状況での逃げ。ギリギリ逃げ切れるか?どうだ?という
残り1kmでのクラッシュ・・・・。
気をつけろ!やらかすなよ〜!と思いながら見てましたが・・・。
あー、痛々しい。胸がキュンとしましたよ。
マキュエンの頭突きにしろ(笑)、なんにしろ、
いろんなドラマがありますね〜>ロードレース
[16] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月08日 13時53分15秒 ) | パスワード |
>後続の集団が釣られて連鎖的に大クラッシュ!
コワ〜
(だから面白いのよね〜)
>いろんなドラマがありますね〜>ロードレース
ホント!
でも私にはもうドラマはいらな〜い
[17] | nyaoさんからのコメント(2005年07月09日 02時13分23秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
仮眠途中で右足がつってしまいそのまま気絶、
テレビ観戦できなかったので公式サイトをチェックしてます。
第6ステージのマンジャンが故郷に錦をと頑張ったように、
今日も故郷に凱旋すべく若手選手が奮闘しました。
ファビアン・ウェグマン(独、ゲロルシュタイナー)、
中世より残る大聖堂で有名なミュンスター出身の25歳。
ドイツ国内では「ヨーロッパの環境首都」フライブルクとともに、
自転車利用モデル都市として近年つとに知られるようになった、
いわば自転車と縁の深い街です。
そこの出身の選手が逃げに逃げまくっているのですから、
ドイツ国民が興奮しないわけがない!
独走145kmでウェグマンの「一日天下」は終わりましたが、
その間に貯め込んだ山岳ポイントにより山岳賞争いのトップに浮上、
今後の山岳賞争いがいよいよ面白くなってきました。
ステージ優勝は例によってゴールスプリント勝負となり、
ライバルたちを気合でねじ伏せマキュアンが堂々の2勝目、
スプリント賞争いもやっとこさ面白くなってきました。
昨ステージで故郷に錦を飾れずクラッシュしたマンジャンも、
怪我に苦しみつつ5分45秒遅れでどうにかゴールしましたが、
彼以上に昨日ダメージを受けた2選手が途中棄権。
徐々にサバイバルが進行しつつあります。
なお第7ステージは228.5kmを5時間3分45秒でクリア、
それなりにアップダウンをこなしていながら、
「平均」速度は時速45.1kmに達しています。
アップダウンや市街地でのペースダウンを考えると、
選手たちの「巡航速度」は時速55km前後!?
ここまで速度が上がると空気抵抗が「壁」になりますから、
空気抵抗を減らすべくあれこれ工夫が生まれるというわけです。
[18] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月09日 10時05分21秒 ) | パスワード |
>右足がつってしまい
足がつるのは
中国人は「バナナ」を食べると良いと言います。
ポタッシアム(カリウム)が足りない、と。
>選手たちの「巡航速度」は時速55km前後!?
すごいですね。
車なみですね。
228.5kmを走るんですものねえ。
[19] | nyaoさんからのコメント(2005年07月10日 22時44分10秒 ) | パスワード |
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山岳ステージに入って水を得た魚のように暴れ出したのが、
「山好きデンマーク人」ミカエル・ラスムッセン(ラボバンク)。
第8ステージは前半に設定された3級山岳ポイント4つを、
立て続けにトップ通過して16ポイントを稼ぐと、
その後の2級山岳ポイントでもしっかり3位通過して、
この日だけで合計32ポイントを獲得し山岳賞争いのトップに浮上。
そして本日の第9ステージは…逃げまくってる〜〜〜!
彼の後ろは4分後方に追撃グループ2名とさらに5分後方に集団、
追撃しているのはツールでは達人とされる2名、
クリストフ・モロー(仏、クレディアグリコル)と、
イェンス・フォイクト(独、CSC)ですが、
この2名も快調に飛ばしており総合順位が逆転しちゃう〜〜〜?
[20] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月13日 08時03分35秒 ) | パスワード |
>山岳ステージに入って水を得た魚のように暴れ出したのが、
>「山好きデンマーク人」ミカエル・ラスムッセン(ラボバンク)。
>この日だけで合計32ポイントを獲得し山岳賞争いのトップに浮上。
すごいですねえ。
>クリストフ・モロー(仏、クレディアグリコル)と、
>イェンス・フォイクト(独、CSC)ですが、
>この2名も快調に飛ばしており総合順位が逆転しちゃう〜〜〜?
どうなりました?
[21] | nyaoさんからのコメント(2005年07月13日 21時39分16秒 ) | パスワード |
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結局第9ステージはラスムッセンがぶっちぎりで独走優勝、
山岳賞争い堂々トップはもちろん総合成績でも4位に急浮上!
元チームメイト同士のモローとフォイクトは一致協力して、
それぞれ2位と3位に入りフォイクトが総合トップに浮上、
2人はゴール後互いの健闘を称え合って友情の握手!
一方のアームストロングはモローにも総合成績で抜かれ3位に後退、
7連覇という最終目標に黄信号が点った…かに見えました。
しかし休養日を挟んで昨日の第10ステージは一転、
アームストロング率いるディスカバリーチームが大暴れ、
アシスト陣が鬼のように捨て身の波状攻撃を仕掛け、
最終段アームストロング「ロケット」を派手に打ち上げるという、
もうお決まりのパターンで並み居るライバルを次々と置き去りに!
チーム紹介で名前を挙げたうちラスト8kmで先頭集団に残ったのは、
下記のたった4人という凄まじいペースアップだったのです。
ランス・アームストロング(米、ディスカバリー)
…言わずと知れた6連覇中の「大統領」
ミカエル・ラスムッセン(デンマーク、ラボバンク)
…実はマウンテンバイク(クロスカントリー)の元世界チャンピオン!?
フランシスコ・マンセボ(スペイン、バレアレス)
…マラソンの谷口浩美ばりに首を傾ける(笑)めでたく第一子誕生
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、バレアレス)
…他チームからも尊敬される期待の25歳新婚さん
いずれもツールやブエルタ(スペイン一周)の上位経験者という、
それなりに豪華な顔ぶれではありますが、
「万年2位」ウルリッヒ君がいないぞ〜〜〜〜〜〜?
結局4人でクールシュベールの峠を上りきり、
ゴールスプリントでランス「大統領」をうっちゃりで倒したのは、
ツール初参戦にして初勝利となった新婚バルベルデ。
そして総合トップは再び「大統領」の手に戻ったのです。
[22] | nyaoさんからのコメント(2005年07月13日 22時19分13秒 ) | パスワード |
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ドラマ続きのツールですが陰ではリタイア選手が続出。
とりわけ前半を盛り上げた下記の選手がリタイアしたことは、
どうにも無念でなりませぬ。
デヴィッド・ザブリスキー(米、CSC)
第1ステージ・個人タイムトライアルで見事優勝、
総合トップの証マイヨ・ジョーヌ(黄色ジャージ)を、
前半ずっと着るものと思っていた方もいたはず。
しかし第4ステージ・チームタイムトライアルにて、
ラスト2kmで無念のクラッシュにより首位陥落!
そのまま怪我の影響を引きずり順位を下げつづけ、
第9ステージ途中でついに力尽きました。
ああ無常…。
クリストフ・マンジャン(仏、フランセーズ・デ・ジュ)
第6ステージで故郷に錦を飾るべくひとりで走り続け、
ラスト1kmで雨の直角コーナーにやられたマンジャン。
続く第7ステージもどうにか完走できたのですが、
顔が内出血で真っ黒に…?
検査の結果なんと顔面骨折していたことが判明し第8ステージ不出走。
大きな賭けに挑んだ漢マンジャンの勇気を称えるべしと、
彼のために行われた仁義あふれる行動については、
mas ciclismoサイトにてご覧ください。
http://masciclismo.web.infoseek.co.jp/index.html
他にも第2ステージで逃げ集団に入っていたカルサーティなど、
盛り上げてくれた選手たちがここまでで計17人リタイア。
本日の第11ステージは「名前は甘いが厳しい」マドレーヌ峠、
さらに最高峰ガリビエ峠と標高2000mの「超激坂」が立て続け。
今日はさらに脱落者が出るのだろうか…。
[23] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月14日 00時06分22秒 ) | パスワード |
>盛り上げてくれた選手たちがここまでで計17人リタイア。
ホントすごい脱落ですねえ。
それにしてもランス大統領はすごいし
顔面骨折で頑張った人もいて
感動で涙です。
[24] | nyaoさんからのコメント(2005年07月14日 21時10分40秒 ) | パスワード |
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「何でも屋カザフスタン人」ヴィノクロフが公言どおり、
逃げまくって勝利を収めた第11ステージですが、
懸念したとおり2桁単位の選手にとっては、
「13日」の厄日となってしまいました。
トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
●今大会のスプリント賞ランキングトップ
クールシュベールのスタート直後の下り坂でいきなり転倒!
足を引きずるようにどうにかゴールまで着いたものの、
これ以上のレース続行は無理と判断され今日はスタートせず。
スプリント賞トップの証マイヨ・ベール(緑ジャージ)を着たまま、
「石畳の貴公子」は自身2度目のツールでリタイアを喫したのです。
イェンス・フォイクト(独、CSC)
●第9ステージ2位で総合トップも「一日天下」
第9ステージでマイヨ・ジョーヌに袖を通した彼は、
「これをバッソに引き継ぎたいね」と話していましたが、
休養日を挟んで第10ステージでバッソは「大統領」に突き放され、
フォイクト本人も一転して絶不調になり這うようにゴール。
そして第11ステージも懸命に走り続けゴールしましたが、
非情にも審判からタイムアウトの宣告が…!
わずか46秒の遅れで第9ステージの英雄は姿を消したのです。
他にもケビン・ハルスマン(ベルギー、クイックステップ)が、
昨日は時間切れでツールを終えました。
ダリオ・フリーゴ(伊、ファッサボルトロ)
●ジロ表彰台経験者
イタリア一周のジロ・デ・イタリアはもちろんのこと、
ツールでも上位入賞の可能性ありと期待されていましたが、
なんと奥さんがEPOを持ち込んでいた疑いが発覚!?
ドーピング調査のため第11ステージ出走不能に…。
彼は過去にもドーピングで一度ファッサボルトロを解雇されており、
ひょっとすると自転車競技そのものから追放されるかも?
同チームではキム・キルシェン(ルクセンブルク)もリタイア、
そのうえスポンサー探しも苦戦と踏んだり蹴ったり状態っす!
ジャン=パトリック・ナゾン(仏、AG2R)
ステファノ・ザニーニ(伊、クイックステップ)
●ともにシャンゼリゼ最終ステージの優勝経験者
まさか!と思ったのが彼ら2人の相次ぐ戦線離脱。
だって過去にツールの最終日でゴール勝負を制した、
いわば瞬発力とスタミナを兼ね備えた超一流選手ですよ?
それが相次いでリタイアしたなんて…信じられません!
そういえばスペースシャトルも故障発生で発射延期。
やっぱり13日は厄日としか言いようがないのでは?
[25] | nyaoさんからのコメント(2005年07月14日 21時34分48秒 ) | パスワード |
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4大会連続で「全員凱旋」を果たしていたディスカバリーですが、
遂にというべきか本日のステージで1名戦線離脱!
その選手の名はマヌエル・ベルトラン(スペイン)。
過去何人ものチャンピオンたちを忠実に補佐し続け、
USポスタル(現ディスカバリー)移籍後はランス「大統領」の補佐役。
山岳での粘り強さと人懐っこい性格で人気があるのですが、
今日は不覚にもクラッシュしてレース続行不能となり擱座。
他にも今日はここまで故障をこらえていた選手たちが、
ひとりふたりとリタイアしております。
[26] | nyaoさんからのコメント(2005年07月15日 00時15分15秒 ) | パスワード |
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さすがフランス革命記念日は地元フランス人選手の気迫が違います。
10数名の逃げ集団にフランス人選手が3人、
しかもトップ20経験者1人とステージ勝利経験者2人!
パトリス・アルガン(クレディアグリコル)
●北西部のサンナゼール出身の31歳
●2002年第10ステージで勝利
ダビド・モンクティエ(コフィディス)
●地元プロバンス地方出身の30歳
●2004年第11ステージで優勝
サンディ・カザー(フランセーズ・デ・ジュ)
●アルプス山麓あたり出身の26歳
●2004年総合14位
なかでも最も気合い入りまくりだったのはモンクティエで、
ラスト40kmの上り坂でダッシュを決めると、
そのまま標高1230mのコロパン峠をトップ通過。
後続は「メルクス2世」アクセル・メルクスがアクセル全開にするも、
追いつくどころか逆に30秒差をつけられてしまいます。
しかしその後は残り10kmにちょこっと上るだけで、
追撃集団が協力していれば追いつくのは簡単だったはず…、
だったのに各人の思いが一致せず差を全然詰められない有様。
歯を食いしばりペダルをこぐ足が時々乱れはするものの、
一心不乱にゴールを目指したモンクティエの努力は報われ、
地元プロバンス地方で文字通り故郷に錦を飾る勝利!
追撃集団では残り1kmで牽制がまたしても生じましたが、
カザーのラストスパートが決まってフランス人の1−2位という、
ここ10年でフランス中が最も興奮した革命記念日となりました。
一方ちょうど36年前に偉大なる父エディ・メルクスの勝利した場所で、
革命記念日に勝つべく頑張っていた二代目アクセルは、
何度もアクセルを吹かすも周囲の連中に足を引っ張られ、
挙句他の連中においしいところを持って行かれ結局7位。
昨年は「山岳王」ヴィランクにもてあそばれ、
今年は今年でモンクティエのスパートに追いつけず、
恨み重なる散々な革命記念日となってしまいましたとさ。
[27] | nyaoさんからのコメント(2005年07月15日 22時18分46秒 ) | パスワード |
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昨日のステージは不出走の「石畳の貴公子」ボーネンを含む、
実に5人の選手が力尽きてリタイアしていました。
残る選手は162名ですが大半のチームがリタイア選手を出しており、
いかに「全員凱旋」が困難であるかを物語っています。
さて今日の第13ステージは…また逃げ集団形成!
しかも今大会で逃げ集団に加わった経験者ばかり。
フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン、ファッサボルトロ)
●もはや説明不要?「弓引きゴール」の逃げ「矢」
クリストファー・ホーナー(米、サウニエルデュバル)
●日本生まれの上昇株…ただしツール初参加
トマ・ヴォークラー(仏、ブイグテレコム)
●昨年世界中を魅了した「プチ・トマ」
カルロス・ダ・クルズ(仏、フランセーズ・デ・ジュ)
ルドヴィク・トゥルパン(仏、AG2R)
●2人とも過去3回参加しいずれも完走の中堅選手
…なんて言っている端から第10ステージ勝利で新婚祝いした、
新人賞ランキングトップのバルベルデがリタイア!?
チームカーに収容された彼の表情はサングラスの影になっていますが、
俯き加減と震える唇から無念さがありありと感じられます。
本人の気持ちを代弁して言っておきましょう。
「せっかくステージ優勝して総合5位を走っていて、
しかも新人賞ジャージまで着ているのに…悔しい!」
[28] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月16日 00時53分28秒 ) | パスワード |
ヴィヴ・ラ・フランス!
14日はフランス万歳!ですね。
だけど、まあ、大変な波乱ですね。
[29] | nyaoさんからのコメント(2005年07月17日 00時19分53秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
第13ステージは逃げ集団がラスト5kmで粉砕され、
ゴールスプリントになってマキュアンが勝利。
このステージにおいてバルベルデの戦線離脱以外は、
総合成績争いに変動は起きませんでした。
変動が起きたのは激坂連発の第14ステージ。
今回も10人ほどの逃げ集団が形成されましたが、
2つの激坂を迎えたころにはすっかり四散。
ランス「大統領」のアシスト陣は今日はお休みモード?
追撃集団の中には全然見当たりません。
Tモバイルは逃げ集団にダニエル・ナルデッロ(伊)、
そして追撃集団にウルリッヒ&クレーデン&ヴィノクロフ!
他のチームは各1名ずつしか追撃集団に送り込めず、
追撃集団は同時に総合争い集団ともなってしまいます。
そんな争いは後方に置き去りにしたいとばかりに、
懸命に逃げるベテラン2人が坂を黙々と登りつづけます。
ゲオルグ・トートシュニッヒ(オーストリア、ゲロルシュタイナー)
●総合1桁経験あるけどステージ優勝はまだない34歳
ステファノ・ガルゼッリ(伊、リクイガス−ビアンキ)
●ジロ優勝経験あり…本日誕生日を迎えた32歳
最後の峠に差し掛かりTモバイルが先制攻撃!?
ヴィノクロフがアタック…でも中途半端にペースアップしただけ(汗)
続いてクレーデンがペースアップすると追撃集団もばらばらになり始め、
ひとりふたりとエース級の選手が置き去りになります。
しかしクレーデン自身も苦しくなって後退、
追撃集団は結局下記の4名に絞られました。
ランス・アームストロング(米、ディスカバリー)
●7連覇目指し奮闘中の「大統領」…あと2ヶ月で34歳
ヤン・ウルリッヒ(独、Tモバイル)
●優勝経験あるも「大統領」との直接対決で負け続きの31歳
イヴァン・バッソ(伊、CSC)
●ジロで根性を見せた「燃える闘魂」27歳
フロイド・ランディス(米、フォナック)
●昨年まで「大統領」を補佐した「スーパーランディス」29歳
ガルゼッリを抜いて根競べとなった追走劇でまずランディスが脱落、
しばらく落ち着いた後ウルリッヒ君がジャブをとばかりに、
残り3kmでペースアップしましたが引き離せず、
逆に「大統領」のカウンターアタックを食らい脱落!
2年前のこのステージでは脱水症状に陥った「大統領」を蹴落とし、
7秒差で先にゴールしたんですが今回はそのお返し?
やっぱりウルリッヒ君は今年も「大統領」に勝てないのか?
そんなこんなで後方では色々とドラマが繰り広げられ、
タイム差を詰められましたがさすがトートシュニッヒ、
伊達にツール総合1桁経験者を張っていません。
56秒のマージンで逃げ切りに成功しツールのステージ初勝利!
自転車から降りたあと感激と疲労で涙が止まりません!
次の第15ステージは全長205kmと本日より若干短めですが、
その代わり80km地点通過後は激坂連続6本(!)という、
まさに殺人的なほど過酷なステージ設定!
なるほど…道理でランス「大統領」が今日は同僚に無理させず、
体力を温存させていたわけだ!
[30] | nyaoさんからのコメント(2005年07月17日 16時36分29秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
総合優勝やスプリント賞の争奪戦がいよいよ佳境に入ったところで、
第14ステージ終了時点での各チームの概況をお知らせします。
<ディスカバリーチャンネル>ベルトランがクラッシュ、残り8人
3年連続でチームTTを制してマイヨ・ジョーヌを取った後、
一度手放して第10ステージで奪還というのはほぼ予定通り。
戦線離脱したベルトランの穴は他のメンバーがきっちり埋めており、
特にこの7年間付き従っているジョージ・ヒンカピー(米)が、
平地・山岳を問わず先導しつづけ八面六臂の大活躍。
あとは第15ステージでルビエラ&アゼベドのスペインコンビが、
例年どおり見事なアシストぶりを示してくれれば、
ランス「大統領」7連覇はほぼ確実?
<Tモバイル>9人全員残ってますが
トップ10に3人(ウルリッヒ、クレーデン、ヴィノクロフ)いて、
チーム成績ならダントツのトップを快走中なのですが、
どうやってもランス「大統領」への攻撃が成功しません。
逆にカウンターアタック食らってずるずると後退するようじゃ、
やっぱり今年も勝てないぞぉ〜?
<CSC>ザブリスキーとフォイクト無念のリタイア、残り7人
序盤から大いに沸かせてくれたCSCですが、
マイヨ・ジョーヌを着用したザブリスキーとフォイクトが、
それぞれ負傷と極度の疲労で戦線離脱!?
「燃える闘魂」バッソにとって頼りになりそうなのは、
「おしゃぶりゴール」サストレと「いぶし銀」ボビー・ジュリック。
果たして今年は表彰台をキープできるのか?
<イリェス・バレアレス>ガルベスとバルベルデがリタイア、残り7人
一時はTモバイルよりも成績良かったこのチームですが、
バルベルデが実はチームTTで膝を痛めてしまっていて、
第10ステージで無茶してとうとう耐えられなくなったとか。
こうなりゃ「首傾げ」マンセボーに表彰代を狙ってもらいましょう!
<ダビダモン−ロット>ファンボン擱座、残り8人
マキュアンはスプリント賞防衛に向け調子を上げてますが、
アクセル・メルクスは革命記念日でまたも勝利できず…。
偉大なる父を超えられないのか?
*エディ・メルクスはツール5勝+ジロ5勝+ブエルタ1勝の偉大な選手
<ラボバンク>ロウィック離脱、残り8人
デッカーの逃げ足は今年なかなか決まりませんが、
代わりにラスムッセンの逃げ足が冴えてます。
「燃える闘魂」バッソとウルリッヒ君が3位&4位に浮上した今、
ラスムッセンは表彰台を防衛できるのでしょうか?
<フォナック>ハンター戦線離脱、残り8人
「鎖骨骨折タフガイ」ハミルトンの代わりにエース指名を受けたのは、
「謎のコロンビア人」ボテロと「スーパー」ランディス。
総合成績ではランディス6位とボテロ28位でまあまあ。
ピレネー山岳を乗り切れば2人の得意な個人TTが待っている!
<ファッサボルトロ>フリーゴ薬物疑惑で追放、他2人リタイアで残り6人
「弓引きゴール」フレチャが連日のように盛り上げてくれるのに、
エース格のフリーゴがまたも薬物疑惑で大会追放?
フェレッティ監督がスポンサー探しで奔走しているというのに、
何てことをしでかすのかね!(怒)
こうなると本当にフレチャ以外に期待持てない…。
<サウニエル・デュバル>3人が次々とリタイア、残り6人
初日最下位で心配だったピエポリですが気が付けば総合22位、
やはり山岳で本来の調子を取り戻した様子…めでたしめでたし。
名前を挙げたカニャダとガラテも中継で時々顔を覗かせており、
さらにホーナーも現在36位とまずまずの活躍。
<リバティーセグロス>イゴル・ゴンザレス・デ・ガルデアノだけ脱落
前半戦は我慢で山岳勝負…と期待していましたが、
エラスもベロキも調子を崩して絶不調!?
代わりに気を吐いているのがチーム唯一のドイツ人ヤクシェで、
第14ステージ13位&総合11位とトップ10目前!
サイス監督も多分「今後はヤクシェ中心で回すか…」と、
諦め半分期待半分で編成替えに着手しているでしょうな。
<クレディアグリコル>キルシプー予定通り(?)離脱、残り8人
一時は総合2位まで浮上したモローでしたがピレネーで後退、
それでもどうにか総合10位で踏みとどまっています。
カウッキョーリは現在総合43位ですが今日は20位あたりに浮上かな?
そして「ノルウェーの雷神」ヒュースホウトは目下スプリント賞トップ、
マキュアンの激しい攻撃にどこまで耐えられるのでしょうか?
<リクイガス−ビアンキ>唯一のブラジル人パグリアーニ離脱、残り8人
ブラジル人は今年も完走できずに涙を飲んだか…。
代わりにエースのガルゼッリが誕生日アタックで総合20位に浮上、
さらに上位を目指すこと確実な情勢。
<コフィディス>9人全員OK!
珍しく(?)ここまで全員が頑張っている今年のコフィディス、
なぜか最年長のセドリック・バスールが総合48位でチーム内トップ、
革命記念日に漢を見せたモンクティエが同50位で続きます。
あとはオグレディがスプリント賞を獲得してくれれば…。
<クイックステップ>ボーネン他2人を失って茫然、残り6人
第12ステージ未出走のボーネンは山岳で3回もクラッシュ、
膝に内出血してもはやレース続行不能の状態だったそうです。
同様にゴール勝負師だったザニーニも戦線離脱とあっては、
クナーフェンの大逃げだけが希望の光?
<ブイグテレコム>9人全員元気です!
「プチ・トマ」ことトマ・ヴォークラーが逃げ集団に毎度登場、
37歳の達人ローラン・ブロシャールも山岳に入って調子を上げ、
第14ステージ20位&総合37位と上位をうかがう様子。
昨年以上に元気なチームになっちゃってますねぇ。
<ランプレ−カフィッタ>ペトロフが血液検査で引っかかり、他2人脱落
「謎のロシア人」エフゲニー・ペトロフは血液検査で競技から除外!?
ただし疲労による成分異常も考えられるとか。
予想に反して(?)マッツォレーニが山岳突入とともに順位を上げ、
現在総合19位とトップ20に仲間入り。
コンメッソには大逃げ勝負を期待していましたが、
「弓引き」フレチャと喧嘩してチャンスを逃したのは痛かった。
<ゲロルシュタイナー>9人全員残ってます
トートシュニッヒ&ライフェマーの2枚看板は大当たり!
総合ではライフェマー5位&トートシュニッヒ14位、
状況次第では打倒Tモバイルも不可能ではない位置に付けています。
一昨年の「3人だけ」を考えると感慨深いですなぁ。
<フランセーズ・デ・ジュ>マンジャン無念のリタイア、残り8人
トップ50に1人も入っていない…これだけでも結構痛いことですが、
スプリント賞の期待が掛かったクック「船長」がランキング9位、
マイヨ・ベール奪還はできないのかぁ?
マンジャン&カザーの捨て身アタックだけが見せ場というのは、
地元フランスのファンも納得できますまい。
<ドミナヴァカンツェ>ゴンチャールとフルランが脱落、残り7人
ジロ入賞経験者のゴンチャールがまさかの戦線離脱!
残りは若手の選手ばかりということで無理もできず、
やっぱり消化試合になってしまうのでしょうか?
<エウスカルテル−エウスカディ>一応9人全員残ってますが…
ピレネー山岳といえば地元中の地元であるこのチームの出番。
地味なスベルディアがちゃっかり総合15位まで浮上成功、
トップ10も射程圏内に収めています。
しかしマヨは山岳でもいまいちパッとせず総合53位、
優勝どころかトップ20すら難しい状況です。
「(マヨの代わりに)アイトール・ゴンザレスを連れて来るべきだった」
と監督さんが嘆いていらっしゃいますが、
「お笑い芸人」ダビド・エチャバリアを他チームに出したのが、
本当は災いしているんじゃないですか?
<AG2R>JPナゾンとカルサーティが脱落、残り7人
ドミナより健闘しているこのチームでは、
期待通りアスタルロサが第14ステージ27位&総合31位に浮上、
トップ20も射程圏内に入りつつあります。
ベテラン35歳のグベールも総合39位とまずまずで、
ナゾン脱落の穴をどうにか埋めてくれることでしょう。
[31] | nyaoさんからのコメント(2005年07月17日 23時32分44秒 ) | パスワード |
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佳境に入ったツールは激坂6連発の第15ステージ、
中間総括で名前を挙げた選手が何人か逃げてます!
最初は14人の逃げ集団を形成していましたが、
第4山岳通過時点までにその数は6人まで減少。
しかし結構濃い集団ですよ〜。
ジョージ・ヒンカピー(米、ディスカバリー)
…ランス「大統領」の親友、今回の逃げでは「監視役」
オスカル・セビリャ(スペイン、Tモバイル)
…ブエルタ表彰台の童顔「ラ・マンチャの子供」、同じく「監視役」
ピエトロ・カウッキョーリ(伊、クレディアグリコル)
…ジロ表彰台経験者、総合でのジャンプアップ狙い
マイケル・ボーヘルト(蘭、ラボバンク)
…総合ベスト10経験者、今日はもちろんステージ狙い
オスカル・ペレイロ・シオ(スペイン、フォナック)
…今大会逃げ続けるもツキなし、執念でステージ狙い
ローラン・ブロシャール(仏、ブイグテレコム)
…元世界チャンピオン、いぶし銀の37歳
そして後続集団はいつのまにか例によって3人だけ、
ランス「大統領」とウルリッヒ君と「燃える闘魂」バッソ。
どうなることやら。
[32] | nyaoさんからのコメント(2005年07月18日 01時12分40秒 ) | パスワード |
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最後の超激坂でレースは意外な方向へとぶっ飛んじゃいました。
6人が残った逃げ集団が坂を登り始める手前でブロシャールがアタック、
続いて「ラ・マンチャの子供」セビリャが揺さぶりかけたと思ったら、
彼はそのままずるずると後退して逃げ集団の後方へ〜。
カウッキョーリとブロシャールも置き去りにされ、
ボーヘルトも中腹を過ぎてパワーダウンしてしまい、
いつしか先頭はヒンカピーとペレイロの一騎討ちとなり、
そのまま頂上ゴールへと向かいます。
5分後方の総合争いは「燃える闘魂」バッソが波状攻撃を仕掛け、
またまたウルリッヒ君だけ脱落…面白くないですな。
先頭では熱狂するバスク応援団に邪魔されたか、
ペレイロの目論んでいた波状攻撃が封じられゴール勝負。
こうなると脚を温存していたうえ冷静に振舞いつづけた、
世界屈指の「クラシックハンター」ヒンカピーに有利、
残り300mを切った時点でスパートを仕掛けて勝負あり。
本来平地を得意とするはずの「クラシックハンター」が、
今大会で最も過酷な山岳ステージを制する珍事となりました。
逃げ集団の選手もさほど遅れずにゴールしましたが、
ウルリッヒ君は支援のため引き下がったセビリャに支援され、
這うようにゴールへ…と思ったら残り300mで緊急事態発生!
「MTB王」ラスムッセンと「首傾げ」マンセボーが、
後方からランス「大統領」顔負けのロケットブースト!
慌ててセビリャともどもスパートしたウルリッヒ君は、
僅差で彼ら2名の追撃者をかわしました。
おいおい…これじゃ表彰台も危ういぞ。
[33] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月18日 02時02分44秒 ) | パスワード |
>2つの激坂を迎えたころにはすっかり四散。
昨日見た子供番組の自転車で坂を登るという番組で
アテネ・オリンピックの日本選手(竹谷さん?)が普通の自転車とギアつきで見せてくれました。
私が思ってた坂って30度が45度に思えてました。
坂って厳しいんですね。
15度でもかなりなんですよね。
(私は3度で充分です)
ウルリッヒ君は年齢でいつかランス大統領の座を貰うのかと思いましたが
「MTB王」ラスムッセンと「首傾げ」マンセボー
思わぬところに伏兵が・・・
スポーツの世界は厳しいですね。
[34] | nyaoさんからのコメント(2005年07月18日 02時32分52秒 ) | パスワード |
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明日18日は休息日ですので第15ステージ終了時点での、
総合成績をめぐる明暗をおさらい。
<先行き上向き>
「大統領」ランス・アームストロング(ディスカバリー)
「燃える闘魂」イヴァン・バッソ(CSC)
●2人とも3位以下に差をつけて休養日を迎えることができ、
まずはガン闘病仲間の彼らが1−2確定!?
「首傾げ」フランシスコ・マンセボー(バレアレス)
●順位を確実に上げて総合5位まで浮上成功。
しぶとさがあるので漁夫の利があれば一気に表彰台?
問題は苦手とする個人TTですがスタミナ次第かな?
「総合狙いオージー」カデル・エヴァンス(ロット−ドモ)
「ウクライナの星」ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ディスカバリー)
●ここ数ステージで順位が隣同士の若手2名は今日も順調、
総合でそれぞれ11位と12位にジャンプアップ。
個人TTも比較的得意な2人にとって今後の見通しは明るく、
トップ10がいよいよ射程圏内に入ってきました。
「静かなバスク人」アイマル・スベルディア(エウスカルテル)
●地元バスクでようやく本調子となったスベルディア、
総合13位に上昇してトップ10を狙える位置まで付けました。
課題は個人TTですが…どうでしょうねぇ。
「不屈のアメリカ人」リーヴァイ・ライフェマー(ゲロルシュタイナー)
●チームメイトの奮闘に触発されたか山岳で立て続けに上位入賞、
いつしか総合順位も6位と昨年以上の好調振り。
個人TTも得意としているのでトップ5は十分射程圏内!?
「フランスの達人」クリストフ・モロー(クレディアグリコル)
●一時はトップ10落ちの危機に見舞われましたが、
今日は落ち着いて14位でゴールし総合9位に再浮上。
個人TTもまあまあ得意分野に入っているので、
最終的には6位前後まで順位を上げる可能性もあります。
「マイティ・エディ」エディ・マッツォレーニ(ランプレ−カフィッタ)
「山だけ男」レオナルド・ピエポリ(サウニエルデュバル)
●山岳突入とともに着実に順位を上げてきた円熟のイタリア人2人、
それぞれ総合14位と20位まで浮上しさらに上をうかがいます。
<先行き不透明?>
「勝てないUボート」ヤン・ウルリッヒ(Tモバイル)
「MTB王」ミカエル・ラスムッセン(ラボバンク)
「スーパーランディス」フロイド・ランディス(フォナック)
●表彰台争いで現在3位の「MTB王」と4位のウルリッヒ君、
そして後方から7位で追撃中のランディス。
しかし「大統領」と「燃える闘魂」ははるか遠く、
5位の「首傾げ」マンセボーは滅多なことでは陥落しないので、
彼ら3人の先行きは不透明そのもの!?
<もはや矢尽き刀折れ…>
「ブエルタ最強男」ロベルト・エラス(リバティーセグロス)
「凄絶クラッシュ」ホセバ・ベロキ(リバティーセグロス)
●期待を大きく裏切ってしまったスペイン最強のダブルエース。
今日も2人ともトップ50にすら入れず総合成績も大きく後退、
若手ヤクシェの後塵を拝した彼らにとってツールは事実上終戦。
「実は30歳」アンドレアス・クレーデン(Tモバイル)
●本来はウルリッヒ君や「何でも屋」ヴィノクロフと3トップで、
「大統領」にジェットストリームアタックを仕掛けるはずでした。
しかし肝心なところで機能せず今日は彼自身が大きく後退、
彼のすぐ後ろの総合順位はエヴァンスと「ウクライナの星」!?
昨年とは一転してベスト10すら危機的な状況です。
「寡黙ないぶし銀」ゲオルグ・トートシュニッヒ(ゲロルシュタイナー)
●第14ステージの逃げ切り勝利ですっかり消耗したのでしょう、
このステージは文字通り矢尽き刀折れたか72位でゴール。
総合順位も14位から26位へと急降下〜〜〜。
しかし全力を尽くして勝利した結果ですし同僚ライフェマーは6位、
彼に言わせれば「やるだけやった」というところ?
「パンターニの後継者?」ステファノ・ガルゼッリ(リクイガス−ビアンキ)
●前述トートシュニッヒとともに逃げたツケが回ったか、
今日のステージは123位と大失速し総合も35位に大きく後退。
2000年ジロの覇者でもここまで大差になるともはや打つ手なし。
「謎のコロンビア人」サンチャゴ・ボテロ(フォナック)
●第11ステージで2位と久々に復活した「謎のコロンビア人」、
しかしその後ピレネー連戦ではすっかり調子ボテボテの本日139位。
総合40位まで後退とあっては彼得意の個人TTでも挽回は困難…?
しかしツールが完全に終わったわけではありません。
完走すること自体が大変な栄誉とされる過酷な自転車レース、
残り158人の選手たちの戦いはシャンゼリゼ大通りまで続きます。
[35] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月18日 08時18分02秒 ) | パスワード |
ランスはすごいですね〜
ホレボレ
ウルリッヒ君はダメでしょうか。
>しかしツールが完全に終わったわけではありません。
ですね。
どんなドンデン返しが待ってるやも知れず。
[36] | nyaoさんからのコメント(2005年07月20日 00時47分48秒 ) | パスワード |
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休息日を1日挟んで第16ステージはピレネー山岳最終日、
山岳を得意とする選手たちが逃げを打ち超激坂オービスク峠に挑戦。
何せこの峠はふもとの海抜488mから一気に1200mまで上昇、
そのあと下ってまた少し上り40kmのダウンヒル、
そして平坦なポー市街に突入してゴールという展開。
峠を超えた先は長いですが過去にも似たような展開がありました。
2年前に観戦していた方は思い出してくださいね、
「鎖骨骨折タフガイ」タイラー・ハミルトンが峠を1人で越えて、
そのままバイヨンヌ市街のゴールまで逃げ切ったことを。
ハミルトンを彷彿とさせる果敢な単独アタックを敢行したのは、
MTB出身のカデル・エヴァンス(豪、ダビダモン−ロット)。
それを追いかけたのは一昨日ヒンカピーに美味しいところをさらわれ、
代わりに敢闘賞受賞のオスカル・ペレイロ(スペイン、フォナック)。
さらに「マイティ・エディ」マッツォレーニや、
ハビエル・ザンディオ(スペイン、バレアレス)も下り坂で追いつき、
4人で仲良くゴールを目指します。
オービスク峠で置き去りにされた8人が別に集団を編成しますが、
追いつくにしてはいまいち団結力に欠けるんだよなぁ…。
残り10kmを切り普通ならば逃げ集団が崩壊するところですが、
エヴァンスはステージ優勝を捨ててでもきっちり逃げたいと思ったか、
4人の崩壊を防ぐべく捨て身で集団の先頭に立ち風を切り裂きます。
結果として1分30秒差まで近づいた後続集団を突き放す結果となり、
ゴールスプリントは今大会でもっともフェアプレーな勝負に!
んでもって勝ったのは…ゼッケンに合わせてサングラスまで赤くした、
「炎のクライマー」オルカル・ペレイロがツール初勝利。
今大会何度も先頭争いに加わりながらクラッシュやら何やらで、
勝ち星に恵まれなかった彼ですがこれで枕を高くして眠れるでしょう。
ほんじゃ総合トップ5はどうしたかって?
「大統領」がにらみ効かせて全然動けませんでしたとさ。
[37] | nyaoさんからのコメント(2005年07月20日 01時14分15秒 ) | パスワード |
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ほいでもって第16ステージを逃げ切った4人が、
総合成績その他でどうなったかといいますと…。
「炎のクライマー」オスカル・ペレイロ
総合17位から15位へジャンプアップ…山岳ポイント2位確定!
●前半でもトップ20に顔を出していた彼、
ここ数日の奮闘で総合順位でもトップ20入り。
しかも2日連続の敢闘賞ゼッケン獲得ということで、
ひょっとすると最終日はスーパー敢闘賞受賞も…?
「インデュラインの後輩」ハビエル・ザンディオ
●総合27位から24位へジャンプアップ
ツール5連覇の「聖人」ミゲール・インデュラインと同じく、
スペイン・パンプローナ出身の彼も山岳で底力を発揮。
普段は「首傾げ」マンセボーの露払い役ですが、
今日は彼が一日エースだったようですね。
「マイティー・エディ」エディ・マッツォレーニ
●総合14位から12位へジャンプアップ
前半の平地ステージは苦戦続きの彼でしたが山岳で復活、
なんと難関山岳6ステージ全てで20位以内フィニッシュ!
あとは個人TTさえ乗り切ればトップ20以内をキープできる!
「山好き熱血オージー」カデル・エヴァンス
●総合11位から7位へジャンプアップ!
本当にトップ10入りしちゃいました。
マッツォレーニと異なり個人TTも得意種目ですし、
3位ラスムッセンと5位マンセボーは個人TT苦手ですから、
事によってはトップ5で凱旋の可能性も!
この4人の戦いも目が離せませんよ!
[38] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月20日 07時13分09秒 ) | パスワード |
>ほんじゃ総合トップ5はどうしたかって?
>「大統領」がにらみ効かせて全然動けませんでしたとさ。
ほっお〜
さすが大統領!
この人は人間を超えてますねえ。
私なんて朝5時半から1時間のウオークで今日はとうとう寝込んでしまったのに。
人間の能力・才能ってホントに差がありますね。
[39] | nyaoさんからのコメント(2005年07月21日 02時36分02秒 ) | パスワード |
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トップ10陥落の危機とお伝えしたTモバイルのクレーデン、
実は落車で右腕を骨折しながら無理して走っていた!?
昨ステージはどうにか総合11位で踏みとどまったものの、
さすがに第17ステージ開始直後に耐え切れなくなり、
Tモバイルのトリプルエース体制が崩壊しちゃいました。
その第17ステージは今大会最長の239.5km!?
鍛えている人間でも1日がかりでどうにかという長丁場ですが、
比較的平坦で長いステージとくれば当然ながら逃げ集団形成。
17人が思い切り飛び出したら主要集団と20分以上離れ、
残り100km時点でステージ優勝はこの17人に絞られます。
この顔ぶれのゴージャスで面白いことと言ったら…。
ホセ・ルイス・「チェチュ」ルビエラ(スペイン、ディスカバリー)
●大学工学部出身の名アシスト、アストゥリアス地方ナンバー1の有名人?
パオロ・「イル・ファルコ(鷹)」サボルデッリ(伊、ディスカバリー)
●ジロ総合優勝2回、「下り坂なら世界最強」の万能選手
オスカル・「ラ・マンチャの子供」セビリャ(スペイン、Tモバイル)
●童顔ながら2001年ツール新人賞の実力派、故障からやっと復活
クルト・アルヴェゼン(ノルウェー、CSC)
●「燃える闘魂」バッソをアシストする一方、平地では逃げ集団の常連
エリック・「大逃げオランダ人」デッカー(蘭、ラボバンク)
●2000年3回+2001年1回逃げ切り優勝、今大会はツキなし?
アラン・デーヴィス(豪、リバティーセグロス)
●山岳派の多いチームで珍しい平地好き、今大会同チームで一番目立つオージー
セバスチャン・イノー(仏、クレディアグリコル)
●達人モローを平地でアシスト、逃げ集団によく入っている選手
ダリオ・チオーニ(伊、リクイガス−ビアンキ)
●昨年ジロ総合4位+イタリアTTチャンピオン、逃げると怖い存在
ステファン・オージェ(仏、コフィディス)
●オグレディのアシスト的存在
ブラム・タンキンク(蘭、クイックステップ)
●チームは違えど同郷の先輩デッカーを師と仰ぐ平地人
ピエリック・フェドリゴ(仏、ブイグテレコム)
●山岳も平地もこなすがパンチ力に欠ける?
ダニエル・リギ(伊、ランプレ−カフィッタ)
●平地は得意だが山は苦手、今大会はマッツォレーニの補佐役
カルロス・ダ・クルズ(仏、フランセーズ・デ・ジュ)
●今大会は「弓引き」フレチャ同様よく逃げる選手、過去3大会全て完走
トーマス・ローヴクヴィスト(スウェーデン、フランセーズ・デ・ジュ)
●今大会最年少の21歳!実は2年前にプロ入りの逸材
アンドレイ・グリフコ(ウクライナ、ドミナヴァカンツェ)
●今年デビューのウクライナ人、ポポヴィッチと同郷
サミュエル・ドゥムラン(仏、AG2R)
●身長159cm…今大会で最も背が低い選手ですが瞬発力は一級
サイモン・ジェラン(豪、AG2R)
●今年25歳でプロデビュー、今日はドゥムランのアシスト役
若手とベテランの入り混じった17人の集団は、
残り50kmを切ってデッカーと後輩タンキンクのアタックをきっかけに、
次々とアタックが入っては潰されるというパターンがしばらく続いた後、
ウクライナの新人グリフコの強烈なアタックが決まり、
これに食いついた7人と合わせて計8人の「大脱走」が成功。
しかし残り10kmでまたもタンキンク&グリフコの若手2人がかき乱し、
残り3kmで事態がやや落ち着いたとき先頭集団は4人にまで減少。
サボルデッリとアルヴェゼンが先頭に出てイノーとジェランが追い、
彼ら4人の決闘はゴールスプリントに持ち込まれました。
サボルデッリの牽引時間が長かったためアルヴェゼン有利と思われましたが、
どっこいジロ総合2勝の名人はアルヴェゼンの背後に付き、
スリップストリーム効果を最大限引き出して一気に加速!
サボルデッリが同僚ヒンカピーに続いてチームに勝利をもたらしました。
ランス「大統領」7連覇が確定してお許しが出たのでしょうか、
ツール公式サイトのレース講評はボブ・ディランの歌を引き合いに出して
「ディスカバリーチームのアシスト陣が大変身」と書いてます。
それじゃ20分以上後方の総合優勝争いは?
「何でも屋カザフスタン人」ヴィノクロフがかき乱し、
続いてウルリッヒ君も最後の上り坂で仕掛けましたが、
さすがは防衛戦の得意なディスカバリーチーム、
「大統領」プラス5人の「護衛」がすかさずフォールして、
結局は今年何回も繰り返された展開になってゲームセット。
クレーデンの戦線離脱により個人総合ばかりかチーム総合成績でも、
Tモバイルはディスカバリーの後塵を拝することになりました。
残るチャンスは実質的に第18ステージの大逃げのみですが、
そんな見え透いた手は「大統領」が許さないだろうなぁ…。
[40] | nyaoさんからのコメント(2005年07月22日 00時50分35秒 ) | パスワード |
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スプリント賞トップの証マイヨ・ベール(緑ジャージ)を、
ゴール勝負で手元に戻したいロビー・マキュアンですが、
願望に反して本日の第18ステージも大逃げ決定。
メイン集団に12分以上の差をつけて逃げた10人は、
ラスト5kmに控える急坂手前で分断されます。
再三チャンスを掴みながら運のない二世レーサー、
アクセル・メルクスの「アクセル全開」攻撃をきっかけに、
10人の集団から4人脱落で残り6人。
さらに「プチ・トマ」ヴォークラーなども波状攻撃に加わりますが、
最大斜度14%の一番きついポイントで爆発したのは、
今年9月で33歳のマルコス・セラーノ(スペイン、リバティーセグロス)!
久々に冴え渡るサイス監督の「ベンガ」(頑張れ)コールに、
そして熱狂的なファンの歓声に後押しされるように、
歴戦の勇士は山頂を1人で通過しそのままゴールへ!
メルクスはセドリック・バスール(仏、コフィディス)に漁夫の利を取られ、
文句をぶちまけながら3位でゴール。
「俺はアクセル全開で頑張ったのにお前は引っ張ってないじゃないか!
ずるいぞてめえ!こら待て!」とか怒鳴ったんでしょうねぇ。
一方の総合争いは「MTB王」ラスムッセンが最後の急坂で遅れ、
すぐ後ろの4位ウルリッヒ君との差が2分ちょっとにまで短縮!
他のトップ10も色々と変化がありタイム差も変わっているので、
3位から9位までは混沌とした勝負になりそうです。
そんな模様を眺めながら闘志と実力を見せ付けるのは、
ランス「大統領」と「燃える闘魂」バッソのトップ2。
彼ら2人は土曜日の個人TTで完全に決着をつけるため、
コースのシミュレーションに余念がないはずです。
[41] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月22日 12時17分38秒 ) | パスワード |
>サミュエル・ドゥムラン(仏、AG2R)
>身長159cm…今大会で最も背が低い選手ですが瞬発力は一級
ホントに小柄ですねえ。
足の短さがやっぱりハンディになるんでしょうかねえ。
>ランス「大統領」と「燃える闘魂」バッソ
楽しみですね〜
[42] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月23日 00時45分53秒 ) | パスワード |
昨日やっとアメリカでも
「ツール・ド・フランス」のランス・アームストロング「大統領」の活躍ぶりが取り上げられた
そうです。
「7連覇目前」ということで。
それに今年で引退だそうですから。
ランス・アームストロングの強さの秘密は心臓で
ただでさえ平均より10%大きい心臓が
訓練と苛酷なレースで鍛えられて更に30%大きくなり
175cmのアームストロングの心臓は身長210cmの人並みの大きさになってるそうです。
それから肺で
普通の人は肺に吸い込んだ空気の20%を筋肉のパワーに変えるが
アームストロングの場合は人間の限界の23%を変えるんだそうです。
もう人間を超えてるんですねえ。
[43] | nyaoさんからのコメント(2005年07月23日 00時56分09秒 ) | パスワード |
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第19ステージの経過を見て私の予想以上に激しかったこと、
それは総合トップ10を巡る争いでした。
「3〜9位」どころか実は15位前後までが変動しちゃってます。
今日は4人+10人の逃げ集団が構成されましたが、
駆け引きを心得て一糸乱れず逃げる先頭4人に対して、
10人の第2集団は協調体制のかけらもありません(汗)
今大会第5ステージの逃げ集団で喧嘩してしまった、
犬猿の仲のコンメッソ&「弓引き」フレチャが居ては、
そりゃあ意思の統一は難しいでしょ(笑)
コンメッソが「交代で集団を引きやがれ!」と怒鳴っても、
みんなやる気がないようです。
かくして決定的なリードを築いた4人とは…?
ジュセッペ・グエリーニ(伊、Tモバイル)
●ツールの常連、いぶし銀の技量を見せ付けるベテラン35歳
オスカル・「炎のクライマー」ペレイロ(スペイン、フォナック)
●やっと勝った熱血スペイン人、実は昨年初参加で総合10位の28歳
フランコ・ペリゾッティ(伊、リクイガス−ビアンキ)
●なかなかの美男子、時々逃げ集団に参加している27歳
サンディ・カザー(仏、フランセーズ・デ・ジュ)
●第12ステージ2位、昨年総合16位と実力派の26歳
あらまグエリーニだけ三十路半ばのおっちゃんだわ。
しかし百戦錬磨という意味では最も経験豊富、
ラスト2kmを切った瞬間を見計らって気合一閃のアタック!
一方「炎のクライマー」は自分より若い2人を押さえ込む役回り?
かくしてグエリーニが久々のステージ優勝を飾ったのでした。
久々の勝利を味わうグエリーニはペレイロと握手してました。
後方の10人集団は空中分解してしまいましたが、
ひとり気を吐いたコンメッソがその先頭…ステージ5位でゴール。
メイン集団は「放っておいたらペレイロが総合5位まで上がる!?」
という危機感に襲われペースアップしましたが時すでに遅し。
「炎のクライマー」は総合10位まで浮上しちゃったのでした。
[44] | nyaoさんからのコメント(2005年07月23日 01時46分48秒 ) | パスワード |
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さて次の第20ステージは個人タイムトライアル、
今回は起伏のやや激しい55kmを1人ずつ走ります。
第19ステージ終了時の総合順位の下位から逆順でスタート、
下位は2分間隔…そしてトップ30人は3分間隔で走り出し、
最後の選手の出走は現地時間16時22分ごろ、
日本時間では23時22分ごろの予定です。
では主なところの出走予定時間(現地時間)をご紹介。
なおフランス夏時間は世界標準時より2時間早いので、
上位選手スタートの時間帯は米西部の早朝ですね〜。
願わくは米国でもしっかり生中継が入ることを祈ってます。
10:45…イケル・フロレス(スペイン、エウスカルテル、155位)
●引退した兄イゴルと同じ運命に陥ってしまったの?
しかし最下位「ランタン・ルージュ」(尾灯)でも、
誇り高きバスク人は栄光のゴールを目指しひたすら走ります。
11:03…バーデン・クック(豪、フランソワーズ・デ・ジュ、141位)
●一昨年のスプリント賞ホルダーですが全然目立ちません。
今年の「クック船長」は我慢の年なんでしょうかねぇ?
11:15…「勝負師オージー」ロビー・マキュアン(134位)
●スプリント賞タイトル2回の勝負師も今回は運に見放された?
わずかに残るタイトル奪還の可能性のために走ります。
11:49…「プチ・トマ」トマ・ヴォークラー(123位)
●今年は総合成績で振るいませんでしたが逃げ集団の常連。
個人TTはさらに大物になるための試練!?
12:03…「ノルウェーの雷神」トール・ヒュースホウト(116位)
●今大会は勝ち星こそないものの上位入賞を重ねてスプリント賞トップ、
クラッシュさえなければスプリント賞の緑色ジャージを守り切れる?
14:55…ホセ・アゼベド(スペイン、ディスカバリー、30位)
●昨年は「大統領」をアシストしながら総合5位と大活躍。
今年は目立ちませんがそれでも総合30位…恐るべしプロ根性。
15:01…「フランスの鉄人」ローラン・ブロシャール(28位)
●参加選手中最年長の37歳なのに若手選手より元気いっぱい、
おまけに総合順位もチーム最上位…テレビ解説陣も唖然としてます。
15:10…「イル・ファルコ」パオロ・サボルデッリ(25位)
●ジロ制覇で疲れているはずなのに完走目前で総合25位、
今度のコースは下り坂もあるのでジャンプアップのチャンス?
15:46…「ウクライナの星」ヤロスラフ・ポポヴィッチ(13位)
●ジロで鮮烈な印象を残した驚異のウクライナ人はツールでも新人賞目前、
個人TT大得意な彼にはトップ10の可能性も十分あります。
16:10…フランシスコ・「首傾げ」マンセボー(5位)
●手堅くトップ5を手中に収めつつある彼の課題は個人TT、
彼の前後の選手は個人TT得意なのでここが正念場!
16:13…ヤン・ウルリッヒ(4位)
●山岳でのアタックをことごとく「大統領」と「燃える闘魂」に潰され、
残るチャンスは得意分野の個人TT…雨が降ったらやばいぞ。
16:16…ミカエル・「MTB王」ラスムッセン(3位)
●既に「山岳王」の証である赤水玉ジャージは確定ですが、
4位ウルリッヒ君との差は僅か…雨よ降れ〜〜〜!(笑)
16:19…イヴァン・「燃える闘魂」バッソ(2位)
●昨年2位から3位に陥落するきっかけとなった個人TTですが、
今年は徹底強化しているうえ闘志も満々!
16:22…ランス・「大統領」アームストロング(1位)
●個人の勝ち星がないまま7連覇への道を走り続けた「大統領」、
今回のコースは彼向きのタフなコースでロケットダッシュ!
[45] | nyaoさんからのコメント(2005年07月23日 02時08分55秒 ) | パスワード |
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>暇さん
やっとこさ米国でも取り上げられるようになったのですね。
最後の激戦が予想される個人タイムトライアルを、
ぜひとも米国でしっかり放送してもらいたいです。
「今ツールをもって引退する」と宣言してますからね!
>ただでさえ平均より10%大きい心臓が
>訓練と苛酷なレースで鍛えられて更に30%大きくなり
プロのロード選手は年間150〜200日もレースで走りますから、
レースもひとつのトレーニングとして組み込まれてます。
アームストロング選手の場合は若干少ないそうですが、
その代わりアルプスやピレネーの2000m級の峠を、
体がそのコースを覚えるくらい走り込むそうですから、
心肺機能の超人ぶりにいっそう磨きがかかっているのでしょう。
ただ彼自身が自伝で述べていることなのですが、
ガンに冒される前は余分な筋肉が体のあちこちに付いていたそうです。
それが闘病生活を経て体型はかなりシェイプアップ、
自転車選手としての筋力バランスが著しく改善され、
今やツール7連覇目前ですからこれぞ「塞翁が馬」。
[46] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月23日 06時43分46秒 ) | パスワード |
へえ〜
フランスの夏時間は2時間早いんですか。
2時間違うと困る人が多いだろうな。
ちなみにアメリカはアリゾナとハワイとアラスカが夏時間をやってません。
>日本時間では23時22分ごろの予定です。
アメリカの西海岸時間では午前7時22分ぐらいですね。
どこで放送してるのかアタフタガチャガチャやってみますね。
[47] | nyaoさんからのコメント(2005年07月23日 22時47分40秒 ) | パスワード |
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>フランスの夏時間
元々フランス標準時は世界標準時より1時間早いので、
夏時間そのものは1時間早めるだけです。
さて個人タイムトライアルはトップ20のスタート時間が迫ってます。
ここまで出走した各選手は記録のために工夫しているようですね。
ゲオルグ・トートシュニッヒ(オーストリア、ゲロルシュタイナー)
●タイムトライアル用ヘルメットでも通常はサングラス装着ですが、
彼は空気抵抗にこだわってヘルメットの顔正面にバイザー装着!
ボビー・ジュリック(米、CSC)
●ボトル補給の時間を惜しんだか…それとも空気抵抗のためか、
背負い式水筒「キャメルバッグ」で背中が盛り上がってます。
しかもペダルのとこのギアは極端な楕円形状!?
終盤になっても積極果敢に戦うという点では良い見本ですね。
ジョージ・ヒンカピー(米、ディスカバリー)
●ジュリックとは対照的にハンドル以外はぱっと見普通のもの。
豪放磊落な性格がそのまま出ているのか、
それともチーム全体の姿勢が保守的なのでしょうか?
[48] | nyaoさんからのコメント(2005年07月24日 01時09分21秒 ) | パスワード |
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トップ5のスタート前後からレースは急激に動き始めました。
スタート直後のシケインで「MTB王」ラスムッセンが転倒!
このときは即座に立て直しましたが右太腿の擦過傷が痛々しい。
続いての動きはひねくれた楕円ギアでジュリックが好調、
中間計測ポイントでトップタイムを次々更新!
…と思いきや「何でも屋カザフスタン人」ヴィノクロフがさらに更新!
第1計測ポイントでウルリッヒ君がさらにトップタイムを更新した…、
と思ったら「燃える闘魂」バッソがさらにさらに更新!
「大統領」はバッソから7秒遅れと若干抑え気味で第1ポイント通過。
第1計測ポイント以後「MTB王」に次々と不幸が降りかかります。
序盤の転倒で調子が悪くなってきた後輪を交換しようと停車しましたが、
チームメカニックの判断は「車体を丸ごと交換するよ!」
ところが…その代車にも故障発生!?ほどなく再度車体交換を強いられます。
しかーし!3台目もいまいち調整不足!?
「MTB王」は自分で調整して再スタートを切りましたが、
その間3分後スタートしたはずの「燃える闘魂」バッソに抜かれ、
精神的にすっかりボロボロになったところでさらに不幸が!
普通なら無難にこなせるはずのコーナーで大きく外に膨らみ、
危ないなぁ…と思っていたら案の定路外に出てしまいクラッシュ!
幸い人馬ともダメージは軽くすぐに再スタートできましたが、
じたばたしてると6分後スタートの「大統領」が来るぞ〜。
40km地点の第3計測ポイントでさらに異変が起きました。
「燃える闘魂」バッソの気迫が空回りしてオーバーペース?
ウルリッヒ君がそつなくまとめて暫定トップを更新しますが、
バッソは逆にここでウルリッヒ君に対し46秒遅れて通過。
ほんじゃ本命のランス「大統領」は?
不運続きの「MTB王」ラスムッセンを容赦なくぶち抜き、
ウルリッヒ君の通過タイムをさらに30秒以上も上回るスーパーラップ!
超高回転でペダルをぶん回す彼の背後から、
まるでロケットの轟音と強烈な噴射が見えるような雰囲気です。
結局ランス「大統領」は終盤ややペースを落としたものの、
2位ウルリッヒ君に対し23秒上回るタイムで圧勝。
「何でも屋カザフスタン人」ヴィノクロフは1分17秒遅れの3位、
楕円ギアで意表を突いたジュリックが1分33秒遅れの4位、
気合入れすぎてバテた「燃える闘魂」バッソは1分54秒遅れの5位。
不運続きで大幅にタイムを落とした「MTB王」ラスムッセンは、
7分47秒遅れの77位…なんと総合3位から7位に転落!
最終日はいよいよシャンゼリゼ大通りのフィナーレですが、
ここ数年の傾向としてスプリント賞争奪戦が最後までもつれてまして、
今大会も最後まで目が離せないです。
[49] | nyaoさんからのコメント(2005年07月24日 02時49分06秒 ) | パスワード |
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パリ凱旋を前にして各チームの状況はどうなっているのでしょうか?
<ディスカバリーチャンネル>ツール7連覇を見事達成!8人で凱旋
ランス「大統領」7連覇で引退の花道を…という願いはかなえられ、
チームTT1位+3人のステージ優勝でしっかりアピール。
おまけに「ウクライナの星」ポポヴィッチの新人賞も確定して、
来年以降も引き続き楽しみなチームになりそうです。
<Tモバイル>クレーデン右腕骨折、8人で凱旋
「大統領」の7連覇阻止はなりませんでしたがステージ2勝、
そしてウルリッヒ君3位+チーム総合1位も獲得して、
まずまず奮闘したほうじゃないかと。
<CSC>後半になって持ち直し、7人で凱旋
ザブリスキーとフォイクトが戦線離脱したときは冷や冷やしましたが、
さすが「燃える闘魂」バッソが2位を死守して2年連続の表彰台。
「いぶし銀」ボビー・ジュリックも個人タイムトライアルで4位、
総合17位と百戦錬磨のベテランならではの活躍です。
<イリェス・バレアレス>惜しくも表彰台に届かず、7人で凱旋
バルベルデが戦線離脱し頼るは「首傾げ」マンセボーのみでしたが、
山岳でしぶとく上位に入りつづけて自己最高の総合4位。
表彰台まであと一歩でしたねぇ。
<ダビダモン−ロット>目立っているけど成績に結びつかず?8人で凱旋
マキュアンのスプリント賞ジャージ防衛は危機的状況、
アクセル・メルクスは再三アクセル全開したけど勝利に結びつかず、
この2人にとっては不満鬱積のまま終戦を迎えそう。
対照的に笑顔ホクホクなのはピレネー山岳でがんばり総合8位、
「山好き熱血オージー」のカデル・エヴァンス。
<ラボバンク>「MTB王」不運の急ブレーキ!8人で凱旋
「MTB王」ラスムッセンの表彰台防衛に期待していましたが、
度重なる不運のため急ブレーキがかかり7位に転落。
それでも彼自身そしてチーム全体にとって好成績なのですし、
「山岳王」をヴィランクから引き継いだことは何より嬉しいです。
<フォナック>ベスト10に2人ランクイン!7人で凱旋
「スーパー」ランディスの活躍はある程度予想できましたが、
「炎のクライマー」オスカル・ペレイロの頑張りは驚異的!
山でも平地でも積極的に逃げ集団に加わり、
あまつさえステージ1勝+2位1回+4位1回!
対照的に「謎のコロンビア人」ボテロはボテボテでしたな。
<ファッサボルトロ>活躍したのは「弓引き」フレチャだけ、6人で終戦
「弓引きゴール」フレチャは逃げまくって目立ってくれましたが、
他のメンバーがレースでは全然目立たずチーム成績も下から2番目。
しかもエースのフリーゴが再度の薬物疑惑で離脱したとあっては、
スポンサー探しも難儀しそうだなぁ…。
<サウニエル・デュバル>ピエポリとホーナーが浮上、6人で凱旋
初日最下位で冷や汗だったピエポリは山で快走し総合23位、
ホーナーも33位とまずまずの活躍を見せチーム成績も9位。
ガラテとカニャダのスペイン人コンビも目立ってくれたので、
監督もスポンサーに対してどうやら面目を保てた様子。
<リバティーセグロス>エラス&ベロキが大乱調、8人で帰宅
エラスもベロキも調子を崩して戦前の予想を見事に裏切り、
セラーノの勝利とヤクシェ&デーヴィスの活躍が目立ったくらい。
9月のブエルタではちゃんと活躍してくれるんでしょうね?
(なかば怒っているnyaoであります)
<クレディアグリコル>キルシプー予定通り(?)離脱、8人で凱旋
とうとう(?)ベスト10から落ちた達人モローですが、
タイムトライアルで辛うじて面目を保った様子。
「ノルウェーの雷神」ヒュースホウトはスプリント賞トップのまま、
シャンゼリゼの最終決戦に備えます。
<リクイガス−ビアンキ>ジロでの消耗が響き不調?6人で帰宅
ジロ優勝経験者のガルゼッリは頑張りましたが結局総合32位でチョン、
あとはチョーニとペリゾッティが目立ったくらい。
やっぱりジロで頑張りすぎたんでしょうね。
<コフィディス>革命記念日の勝利効果!?9人全員で凱旋
最年長のセドリック・バスールが総合44位でチーム内トップ、
おまけにモンクティエが革命記念日に勝利して、
オグレディも逆転スプリント賞の可能性を残してます。
ただチーム成績は下から3番目…まあ仕方ないか(汗)
<クイックステップ>ボーネン脱落で自失茫然?4人で帰宅
「石畳の貴公子」ボーネンに期待してたらクラッシュで離脱、
クナーフェンの大逃げを期待したらこちらも離脱。
その結果チーム成績最下位…かわいそうに。
<ブイグテレコム>9人全員元気で凱旋!
37歳のローラン・ブロシャールが山岳に入って調子を上げ、
総合28位にまで上昇…さすが24時間レースのル・マン出身だけあるわ。
「プチ・トマ」ヴォークラーも逃げ集団の常連になるなど、
終盤までチーム全員が活発に動いていましたね。
<ランプレ−カフィッタ>こちらもジロ疲れで失速?5人で帰宅
「マイティ・エディ」マッツォレーニが山岳突入とともに順位を上げ、
第16ステージ3位+総合13位と予想以上の活躍。
逃げ集団の常連になっていたコンメッソは勝利こそなかったものの、
気迫溢れる走りっぷりに感動を覚えた人もいたはず。
でも目立ったのはこの2人だけ…やっぱ5月のジロで疲れてたんだよ。
<ゲロルシュタイナー>2枚看板で躍進、8人で凱旋
一昨年の「3人だけ」から考えると今年の8人凱旋は感慨深い。
それもトートシュニッヒのステージ勝利にライフェマー総合5位、
若手でもタイムトライアルでラングが上位に入るなど、
来年以降も期待を持たせてくれる内容でした。
<フランセーズ・デ・ジュ>マンジャン「だけ」無念のリタイア、8人で凱旋
オージー2枚看板のマクギー&「クック船長」が全然振るわず、
マンジャン&カザーの捨て身アタックだけが見せ場というのは、
地元フランスのファンは納得してないでしょうね。
返す返すもマンジャンの転倒は実に惜しかった。
<ドミナヴァカンツェ>すっかり消化試合モード…6人で帰宅
ゴンチャールの戦線離脱をはじめ故障者続出、
唯一気を吐いたのが逃げ集団の準常連34歳のベルトリーニ。
こちらもジロ疲れで消化試合モードだったようです。
<エウスカルテル−エウスカディ>山岳で目立たず、8人で帰宅
「マヨの代わりにアイトール・ゴンザレスを連れて来るべきだった」
という監督の嘆きが全てを物語っています。
しかし地味にスベルディアが15位にランクイン…さすが上位経験者。
<AG2R>JPナゾンとカルサーティが脱落、7人で凱旋
アスタルロサが山岳地帯で粘って総合27位まで上昇しました。
「身長158cm」デュムランも逃げ集団に絡むなど、
プロツアーチームに負けない活躍振りでした。
クレディアグリコル以外の地元チームを圧倒してますものね〜。
[50] | nyaoさんからのコメント(2005年07月24日 03時08分51秒 ) | パスワード |
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<訂正>
クイックステップのクナーフンは今日ちゃんと走ってました(汗)
謹んで訂正しお詫びいたします。
[51] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月24日 06時19分18秒 ) | パスワード |
こちらではどういう放送だったのか
私が見たのは数人喜んでて最後に緑の全身タイツを着た人がアップになって終わったという
あっけないものでした。
この緑の人がランス大統領だったんでしょうかねえ?
[52] | nyaoさんからのコメント(2005年07月24日 11時40分39秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
>緑の全身タイツを着た人
この人こそ目下スプリント賞争いのトップをひた走っている、
「ノルウェーの雷神」トール・ヒュースホウトです。
恐らくレース後の表彰式でスプリント賞トップの証である、
緑色のジャージ「マイヨ・ベール」を贈呈されて、
観客の声援に応えているところだったんでしょう。
ちなみにランス「大統領」はマイヨ・ジョーヌ、
総合トップの黄色ジャージを着用してますので、
中継ではしばしば名前の代わりにマイヨ・ジョーヌと呼ばれてます。
[53] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月24日 12時18分32秒 ) | パスワード |
あらら
そうでしたか。
[54] | nyaoさんからのコメント(2005年07月24日 21時41分18秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
いよいよ最終ステージが始まりお祭りモードで進行中です。
ここまで紹介した以外にも関連サイトがいくつかありますが、
その中でも面白いサイトをいくつか紹介しておきます。
<ディスカバリーチャンネルチーム公式サイト>
ご存知「大統領」アームストロング選手が所属する、
ディスカバリーチームの公式サイトです。
選手それぞれの身体データを詳しく紹介しているほか、
「ツール・ド・フランス基礎知識」(Tour 101)という、
初心者向けの基礎知識コーナーも用意されているなど、
予備知識がなくても楽しめるサイトになっています。
http://team.discovery.com/
<Tモバイルチーム公式サイト>
ウルリッヒ君のレース日記はもちろんのこと、
選手の走行中の心拍データ等をリアルタイムでチェック可能!?
他にも自転車関連の情報を満載していて楽しいサイトです。
http://www.t-mobile-team.com/
<チームCSC公式サイト>
さすがデンマークのチームだけあり言語は英語かデンマーク語。
96年ツールの覇者であるビャルネ・リース監督が、
チームの理念について熱く熱く語っておられます。
彼が抱くチーム全体の和や協調性を重視する価値観は、
今やチーム全体に深く浸透しており選手も全幅の信頼を置いているとか。
http://www.team-csc.com/
[55] | nyaoさんからのコメント(2005年07月24日 22時46分45秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
昨年に引き続き私個人からの「表彰」です。
<nyao殊勲賞>
ジョージ・ヒンカピー(ディスカバリー)総合15位
●第1ステージ4位、第4ステージ1位(チームTT)、第15ステージ1位ほか
昨年までは山岳で大して動いてませんでしたが、
今年は平地も峠でもチームを引っ張り第15ステージで勝利!
ランス「大統領」の7連覇に一貫して付き添った唯一の選手、
そして今大会で総合優勝に最も貢献した人物として、
まさに殊勲賞にふさわしい働きを示しました。
「何でも屋」アレクサンドル・ヴィノクロフ(Tモバイル)総合6位
●第1ステージ3位、第6ステージ2位、第11ステージ1位ほか
Tモバイルの3トップ体制では最も活発に動いた人物。
不利を承知で立て続けにアタックを仕掛け集団を切り崩すなど、
その献身的なアシストぶりはヒンカピーに勝るとも劣らぬものでした。
「ウクライナの星」ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ディスカバリー)総合12位+新人賞
●第4ステージ1位(チームTT)、第20ステージ11位
ベルトラン脱落後のチームを支えたのが彼の好アシストぶり。
限界ぎりぎりまでランス「大統領」に付き添いアタックを仕掛け、
あまつさえ総合12位+新人賞ジャージ獲得…将来性大ですな!
<nyao敢闘賞>
「炎のクライマー」オスカル・ペレイロ(フォナック)総合10位
●第15ステージ2位、第16ステージ1位、第19ステージ4位ほか
見た目ぱっとしないエース2名を差し置いて大暴れ、
山岳だろうが平地だろうがお構いなしに逃げまくり、
しかも正々堂々たるゴール勝負を繰り広げてくれたことは、
まさしく敢闘賞の良きお手本と言えます。
「超おしゃべり」サルバトーレ・コンメッソ(ランプレ)総合109位
●第16ステージ19位、第19ステージ5位
平地の逃げに積極的に参加し常に先頭にいた陽気なイタリア人。
「弓引き」フレチャと喧嘩したのは惜しむべきことですが、
果敢に勝負に挑む姿勢は他の選手のお手本になりますね。
「故郷に錦を…」クリストフ・マンジャン(フランセーズ・デ・ジュ)
●第6ステージ大逃げするも残り1kmで転倒、第8ステージ未出走
雨が降るなか体力の消耗を覚悟のうえで大逃げを打ち、
故郷に錦を飾るステージ勝利の寸前まで頑張ったベテラン。
彼が勝利を逃したのは全くもって惜しむべきことであり、
その勇気を称えここに表彰したいと思います。
「アクセル全開」アクセル・メルクス(ダビダモン−ロット)総合37位
●第12ステージ7位、第18ステージ3位
勝てそうで勝てない彼ほど歯ぎしりの多かった選手はいないはず。
昨年に続いて今年もあと一歩でステージ勝利を逃しつづけたのだから。
それでも積極的にステージ勝利を求める姿勢は評価できます。
<nyao技能賞>
「イル・ファルコ」パオロ・サボルデッリ(ディスカバリー)総合25位
●第4ステージ1位(チームTT)、第17ステージ1位
第17ステージで逃げ集団に加わり積極的に動いたばかりか、
絶妙なタイミングと強力なパワーで2段階スパートを決めた名人芸は、
さすがジロを2度制した「下り坂最強男」!
「いぶし銀」ジュセッペ・グエリーニ(Tモバイル)総合20位
●第19ステージ1位
こちらは第19ステージの逃げ集団4人をうまくまとめ、
最後は百戦錬磨の経験によりタイミングを見計らってラストスパート!
しかも総合20位まで確保…恐るべし35歳!
「楕円ギア!?」ボビー・ジュリック(CSC)総合17位
●第1ステージ11位、第11ステージ4位、第20ステージ4位ほか
第11ステージの頑張りも尊敬を勝ち取るには十分でしたが、
やはり極めつけは第20ステージ・個人タイムトライアルでの4位。
33歳…絶対的なパワーで劣るならばセッティングで勝負とばかりに、
他の選手から敬遠されがちな楕円ギアとキャメルバッグを使いこなし、
「ランスから2分遅れ以内なら万万歳だよ」とか言いながら、
しっかり1分33秒遅れにとどめた技量は神業…?
<nyao最年長参加賞>
「鉄人」ローラン・ブロシャール(ブイグテレコム)総合28位
●第6ステージ11位、第9ステージ8位、第15ステージ5位ほか
今大会の最年長37歳ながら要所要所で上位に入り、
山岳でも積極的に主要集団や逃げ集団に入り込み、
結果若手選手たちを差し置いて総合トップ30の仲間入り!
ついでに言うと今季は他のレースでも勝ち星あるんです。
[56] | nyaoさんからのコメント(2005年07月25日 00時39分39秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
例年どおりならスプリント賞争いの主力選手が、
シャンゼリゼのゴールを争っていたはずなのに、
雨で路面がぬれたせいで逃げ集団が頻発。
8周回コースのファイナルラップで落ち着いたと思った瞬間、
今度は「鉄人」ブロシャールがかき乱し、
それに乗じて「何でも屋」ヴィノクロフがスパート!
「船長」バーデン・クックが本職のスプリントで追いかけ、
突き放したと思いきやヴィノクロフはぴったり背後!
時速60km前後で十分なスリップストリームが発生しており、
ラスト300mで渾身のスパートを決めて、
ヴィノクロフが波瀾に満ちた今大会2勝目を飾るとともに、
ライフェマーを抜いて総合5位にアップ!?
後方のスプリント賞争いは「雷神」ヒュースホウトが守り切り、
ランス「大統領」も無難に過ごして7連覇。
…はあ疲れた。
[57] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月25日 07時19分27秒 ) | パスワード |
nyaoさん
お疲れさまでした。
こちらでは3時のニュースでたった今紹介してました。
[58] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月25日 08時03分31秒 ) | パスワード |
さっきCBSでランス・アームストロングの栄光を回顧するという番組を見ました。
「クラッシュ」ってスゴイんですねえ。
やっと分かりました。
「自損事故」?もスゴイし。
ヒャーヒャー叫んでしまいましたよ。
[59] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2005年07月25日 23時42分13秒 ) | パスワード |
たった今のニュースでもランスを取り上げてました。
クラッシュしたチームの3人を助けて堂々圧勝とか
引退後は後輩育成の予定とか。
子供が3人もいたんですねえ。
離婚してたんですってね。
[60] | nyaoさんからのコメント(2005年07月26日 01時24分26秒 ) | パスワード |
URL=http://www2u.biglobe.ne.jp/~vanquish |
ツール7連覇でプロ選手生活を締め括ったアームストロングについて、
自転車競技関連の英文サイトでいくつか記事をチェックしました。
共通しているのはツール7連覇がいかに偉大であるかということ、
そして彼に匹敵する偉業は金輪際お目に掛かれないか、
仮に出くわすとしてもえらく遠い将来の話であること。
彼自身は「子供たちに偉大な選手としての父親を見てもらいたかった」
「我が競技生活にもはや一片の悔いもない」と答え、
今後はスタッフとしてチーム運営に加わるかもしれないと公言しています。
私がランス・アームストロングの存在を知ったのは彼の初優勝の年、
1999年初秋の自転車雑誌の特集記事でした。
しかし本格的に彼を知るきっかけとなったのは翌2000年、
ルルド・オタカムを通りオービスク峠へと向かうステージで、
雨が降りしきるなか他のライバルたちを振り切り、
ただ1人前方を走るハビエル・オチョアを、
彼の特徴である超高回転ペダリングで追撃する光景でした。
これが死の淵から復活した者の強さなのか…。
私自身もハーフマラソンや自転車での長旅を経験し、
長丁場の戦いがいかに孤独で辛いものかを知っていただけに、
この光景をTV中継で見た私は魂を揺さぶられました。
以来私の年中行事にはツールTV観戦が加わり、
彦熱でこのようなスレッドまで立てることになったわけです。
毎年ツールをTV観戦して思い知らされたことのひとつは、
「完走するだけでも難しいしステージ勝利なんて至難の技、
まして総合優勝したならば末代までの語り草」ということ。
今大会でザブリスキーやマンジャンが勝利目前で転倒し、
怪我がもとでレース続行を諦めたことを思い起こせば、
その困難さがよく判るというものです。
アームストロングが成し遂げたのはそんな次元をも超越する、
ガンを克服したうえツール7連覇という伝説的偉業。
「再びこの種の偉業を目にするのは金輪際ないかずっと先の話」というのも、
なるほど頷ける話です。
とはいえ「大統領」引退後もツールは来年またやって来ます。
今年ついに彼を打倒できなかったウルリッヒやバッソをはじめ、
総合上位に入った他の選手たちは「来年こそ勝利を」と宣言。
新たな覇者の座を巡って激しい争いが繰り広げられることでしょう。
「大統領」も表彰台で語っています。
「ここにいるウルリッヒやバッソをはじめマンセボーやヴィノクロフ、
ポポヴィッチをはじめとするディスカバリーチームの面々、
その他多くの選手たちがツールを盛り上げ支えてくれることだろう。
ツール万歳、そしてツールよ永遠なれ」
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