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夫はアメリカ人ですから中国の家具も日本の家具も全然区別がつきません。
丁度私がフランスの家具とイタリアの家具の区別がつかないように。
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ベッドルームの壁が空いてるのです。
なかなか良いアイデアが浮かばなくて。
それで夫は中国の絵を飾りたいなんて最近言い出してるので困ってるのです。
日本では絵を枕元に飾るという文化は無いですから寝室に合う日本の絵が見つからない。
（枕絵になっちゃうか？自爆）
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虎や龍は好きですがベッドルームには合わないよね。
景色は、中国の景色は、悪夢の背景になりそう。なんかちょっと違うものね。
で、鳥か人物か？
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人物なんですが
「７人姉妹」
を夫は気に入ってるんですが
私には（これって天の羽衣？）です。
無教養ですみません。
仙女かしら？
７人の姉妹は音楽をつかさどってて？楽器の演奏がうまい。
その内の１人が人間の男と恋に陥り
さあ、大変！
そういうお話。
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で、鳥なんですが、中国画の鳥って？違和感ありますよね。悪夢になりそう。
日本の鳥だったら狩野派の鶴か鴛鴦か鷺か？（これは許容範囲）
で、某 イ家 イ具 屋さんの 狩野派パクリの 模写の絵なんですが
９７点ぐらいかな
値段が安いのですから９７点上げられるのだったら良しですよね。
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そんなコトを考えながら
家に戻って大きな車SUVを運搬用に乗り換えに行きました。
当然どの狩野派の絵を買うか私と売り子と夫で大変でした。
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売られてる絵は３種類ぐらい処理が違ってました。
・古色蒼然に化学処理されてるもの（何百年もお蔵にしまってあったって感じのデキ）
・２００年ぐらい経った感じに金箔が風化してる感じのデキ
・キンキラキンで作ったばっかりの感じのデキ
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・古色蒼然に化学処理されてるもの（何百年もお蔵にしまってあったって感じのデキ）
これは夫の目にも入りませんでした。
古いもののパクリだったらやっぱり化学処理で古くなくちゃねえ？
と私は思ったのですが。
でも酸化紙使用で酸化したって感じかな？
それで私もパス。
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・２００年ぐらい経った感じに金箔が風化してる感じのデキ
私はこれが気に入ったのです。
屏風のバックの金箔押しの金箔がほど良い感じにヒビが入ってて。
ところが夫は！近づいて
「割れてるじゃないか〜」
と大クレーム。
（あのねえ、割れてるんじゃなくて、そういう風に処理してあるだけ！）
「もう割れてるじゃないか。
ラスベガスは空気が乾燥してるから客に売る前にもう割れてる。
不良品だ！」
（だから違うんだってばあ〜）
「うちの油絵と同じで乾燥でヒビが入ってるんだ。
もう少ししたらパラパラ剥がれて落ちて来る」
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あのねえ、本物のは数百年も前の作品で、
それが何百年もかかって自然に金箔が細かく割れて来てヒビが入ってる
でもこの商品はそれをパクっただけで金箔のヒビも人為的にパクっただけ。
これが夫には理解出来ないんです。
ったく！
国宝の狩野派の絵をパクったのを数万円で買うのに
本物も偽物も古いも新しいも良品も不良品もないのに
ヒビの入った風に処理してるのはイヤなんですって。
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で、家に戻って、日本から持って来た日本製の狩野派の鶴の絵を見たら
やっぱり中国のパクリとは全く違ってました。
お店では上手にパクってると思いましたがヤッパリ飲茶のフレーバー付きなんですよね。
餃子でもいいですけど、
やっぱりテが違うのよね。
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フランスの印象派の画家が浮世絵を模写したのを見ると（ヲェッ？）となるけど
イタリア人が狩野派のかきつばたの絵を模写すると陰影なんぞつけちゃって立体化になっちゃって
これまたおかしいんだけど
中国人が（上海みたい）日本画を模写するとこういう風になるんか、と。
へえ〜
じゃ、雪舟の絵も中国人が見ると（なんじゃい？）なんだろうか
なんてね。
へえ〜∞
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こうして時間を置いてつらつら考えてみると
うちの日本製の狩野派のバックの金箔は２４Ｋ（京都で求めたとき高かったもの）
中国製の金箔は１４Ｋ（こちらは安物ですからね）
これだけ差があるのか〜
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友人からこんなメールが来ました。
「 バカだねえ
狩野派だって土佐派だって琳派だって
結局は日本の絵はモトモトが中国の水墨画から発展してるんだからさあ
アンタが「 中 国 イ家 イ具 屋 」で見たって日本画のパクリってのは
「こう描くべき」って本家の画家に描き方を修整されてんとちゃうかあ？」
あ〜あ。
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