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人口３００万人都市を目指してラスベガスの町はあちらもこちらも工事中で
北へ行く道はレインボウ大通りと国道９５号線の合流点はワケが分からない複雑さ。
それでココを避けて他の合流点から９５号線に乗れば良いのだからとノンビリ運転。
その途中、夫が「ファズがどうたら」と言い出して
このファズというのは「おまわり」とか「ポリ公」なんていう下品な言葉でして
「おっ、あそこにポリ公がいるから速度を落とせや」
などと使用するんだそうです。
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９５号線はネバダからアリゾナにちょっと入ってユタに通じる高速です。
回りはユート族とかモアパ？モーパ？族というインデアンの居住区になっていて人里離れています。
高速からはどこに居住してるのかさっぱり見えません。
とにかく何にも無いところをひたすら１００KM走ります。
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こういう単調なところはぶっ飛ばすに限る。
ところが（片側２車線しかなくて）片側はトラックの列。
で目の前の車はトロトロ走っている。
イランコイランコする夫。
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この９５号線の速度制限は時速７５マイル。（１２０Km/H)
だいたいこの２０％増しで走ります。
今日は前の車がトロトロなので１４４Kｍは出してなかったと思います。
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ま、１４０Kmあたりで右車線に出て更に前の車を追い越して左車線に入ろうと
車の列を縫いました。
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車間距離無し、ってこのことを言うんでしょうね。
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車に乗ると人格の変わる我が夫。
自分では運転が上手だと思っている。
昔は「１人で乗ってると思うな」と嫌味を言ってやりましたが最近は効かないです。
今は「生命保険に５００万ドルぐらい入ってくれない？そしたらどんなに速く走っても構わないよ」と言ってやります。
ベガスに移ってからスピード狂がひどくなりました。
今日の車はカイエン・ターボの方。
４５０HP。
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右に車線を替え左の車を追い越して左の車線に入ったところで
夫が「FUZZ!」だって。
「ファズ」が・・・
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いやあ〜
気が付かなかった・・・・
レーダーも反応しなかったし。
（あちゃー）と思ったら赤青白のライトが点滅して・・・・
捕まっちゃった。
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くそお〜
せっかく追い越した車に追い越され
みんな（バ〜カ〜）という顔をして逃げて行きます。
や〜ね〜
みっともない。
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こーゆー時ってどうしたら良いのやら。
さすが高速！
ファッズは右手（わたくしの乗ってる方向）から近づいて来ます。
なんか指示してるけど、どーして良いのか分かりまへん。
左の夫は右手に財布を持って両手をガラス方向に差し出しています。
？
私も両手を挙げるの？
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どうやらファッズの指示は私の側の窓を開けろでした。
え？え？え？
窓なんか自分で開けたことないよ〜
どのボタンを押して良いのか分からないよお〜
だってボクスターSとは窓のボタンの位置が違うんだもん。
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こういう経験がないからどうしたら良いのか？
左手は挙げたまま右手で開けるの？
そしたら夫が窓を開けましたけど。
若いファッズでした。
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カリフォルニア時代ってまともな体型でさらに若くてその上白人のおまわりさんなんて見たことがない。
普通９９．９９９９９９９％は化け物系だもの。
特に空港警察は。
思わずキョト〜ンとするわたくし。
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フ：「なんでそんなに急いでいるのか？」
夫：「急いでない」 ← 嘘８００
フ：「どこへ行くんだ？」
夫：「べつに。。。メスキートまで行って帰ろうとしてるだけ」
フ：「急いでるなら早く起きて早く家を出ろ」 ← ちょっとお〜、プライバシーに踏み込まないでよ〜
夫：「・・・・」
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夫の言った言葉：
「ここは７５マイル制限で（だからスピード違反にはならないと思う）
前に車がタラタラ走ってたから８０あたりで走ってるから（１３０Km/Hあたり) ← 嘘８００。もっと出てる
違反にはならないと思う」
ファズの言葉：
「スピード違反をとがめているんじゃない。
あんな風に車間距離無しで車線変更をしたら危ないから停車させたんだ」
わたくしが心の中で思ったこと：
（あのねえ、ウチらは君が生まれる前から車に乗ってるんだよ。
あんな風に車線変更するのは君がオムツする前からだよ）
でも素直に「おっしゃる通りでござい」と頭を下げておきました。
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旦那がKマートに行くって言うので休憩。
続きは後で。
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Kマートで外に置くクリスマス・ツリーを２つ買って帰って来ました。
１つは白い電球ばっかりので
もう１つは青（だけ？青と白のコンビ？）。
夫はピカピカ光る電球は嫌いで
マルチ・カラーのが本当は買いたかったらしいけど
みんな売り切れてました。
土日は最高５０％引きでごった返してました。
多分青が２４ドルで白が６０ドルと思います。
同じものを感謝祭のあたりに買ってたらもっと高かったと思う。
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夫とファズはなにやらガタガタ言ってます。
フ：「あんな風に無茶な車線変更をしたら他の車にも危険だろうが。」
夫：「つまり手錠を掛けられるってこと？」
ん？
ネバダって私も手錠をかけられちゃうの？
フ：「いや手錠はかけない。」
（あ、そうか、メキシコみたいではないってことなのか）
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夫は何タラカンタラ若いおまわりさんにぐちゃぐちゃ言ってます。
フ：「別に罰金を課しようと言ってるんじゃないから安心して」
夫：「・・・・」
フ：「この場合の罰金は２００ドルなんだけど御宅には２００ドルなんてどうってことない額でしょ」
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いやあ、ビックリ！
ネバダのおまわりさんって言葉がきれい。
（というか「英語」を喋るんだもん）
カリフォルニアのカップ（日本語ではコップ？COP)なんてワケ分かんない言葉でぐちゃぐちゃ言うけど
ネバダのおまわりさんってちゃんと英語を話すんだ〜
へえ〜
（だけどなんでこんなまともな人間がおまわりさんなんぞやってるの？）
非常に不思議だ〜
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夫とおまわりさんの話を聞いていると
非常に話が論理的で全く威圧的でもなく
「急がなきゃいけないなら早く起きてさっさと家を出ろ」
なんてマトモ過ぎて
こんなマトモな話って久し振りで聞いたよ〜
なんかヨソの惑星に来た感じ。
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いやあ
日本で
日本の学校で習ったような「英語」を初めて耳にしたよ〜
あれは確かに「英語」だった。
主語述語目的語に補語がちゃんと並んでる英語だった。
それにワーディングもちゃんと「英語」の範囲だった。
俗語も無かったし。
なんでこんなマトモな人間がおまわりさんなんかやってるんだ〜？
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夫がファッズなんて俗語の話をしてた時
「 SUPPORT YOUR LOCAL POLICE! 」日本語で言うと「地域の警察は笑顔で歓迎してあげようね」あたりでしょうか。
こんな車に貼るステッカーが昔あってね
なんて言ってました。
今回の選挙で私は
「もっと警察官を増やそう、その為には消費税のアップもやむなし」
の住民投票に賛成票を投じたから
これは確か７０％ぐらいの賛成で通過
それでこのおまわりさんも「危ないことはしないでね」で済んだのかしら？
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カリフォルニアは財政難でいかに財源を確保するか
ビバリーヒルズは罰金を何度も請求してウッカリ何度も払ってしまうようにさせてるとしか思えないし
サンタモニカ市は駐車違反の取締が厳しくてノルマもあるから厳しいことこの上なし。
運転上の違反取締はとにかくチケットを切って「文句は交通裁判で言ってくれ」式。行かなきゃ即、有罪。
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だけどカリフォルニアっ子の夫にすれば事故も起こしてないのに脇に車を止めさせられたのは納得がいかないわけ。
スピード違反で捕まるほどのスピードは出してなかった
というか
スピードを出したかったのに車が多過ぎて早く走れなかった
のだから。
夫にすれば「越権行為」のつもり。
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無事放免されて・・・
でも夫はショックだったみたいで・・・・
キアに抜かれスバルに抜かれ・・・・
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あ、でもスバルはWRXだから
うちのを良いご機嫌で追い抜いて行ったのかも。
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来年来る車は同じく４５０馬力あたりらしいけど
夫はそれまでシュンが続くかしら？
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本当にうちの夫はハンドルを握ると人格が変わるのです。
特にこの１年はレックレス・ドライバーでした。（無謀運転）
これからは「その運転、罰金２００ドル相当だよ」と脅せるから嬉しい。
わたくしへの最高のクリスマス・プレゼントになりました。
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シュンとなっておとなしい運転になった夫に
「罰金が免除されて良かったね。でもどうして免除してくれたのかしら？」と訊いたら
「だって、あのおまわりさんには KIND にしてあげたんだから当然だ」
え？
でした。
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ちょっとちょっと我が背の君よ！
あなた、自分の態度に KIND を使っちゃうの？
素直に？おまわりさんの言い分に耳を貸すのが？ KIND なの？
（私には素直に聞いてたなんて見えなかったけど）
ま、確かに、カリフォルニアで捕まった人達って
何タラカンタラ
違反切符をいかに貰わずに済ませるか
その果てに女性といえど後ろ手錠で連行されたり
車の中を捜索されたり ← これは麻薬でもやってるんじゃないか？という疑いから。
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昨日のお話の続き：
ネバダはお金持ちの州だというのが昨日はよく分かりました。
人口が少ないから道路が良いのだろうと人口過剰で財政難のカリフォルニアの道路に比べて思ってましたが
昨日はアリゾナとの州境にあるメスキートからちょっとアリゾナに入ったビーバー・ダムという小さな町まで行きましたが
アリゾナに入った途端に道がボロくなりました。
さらにビーバー・ダムの町の道の貧相なこと。
人口が少ないから道路が良いというのは誤りでした。
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ビーバー・ダムでガソリンを補給しようと高速を降りたのですが
ガソリンスタンドは高速の近くにはありませんでした。
一応土産物屋というかよろずやというかお店はありました。
ガソリンスタンドは建設中で
でも日曜だったから工事関係者は誰もいなくて
義兄のようにホームレスのような感じの老人がかなづちを持って何やらやってました。
まるでこの老人が何十年もかけて１人でコツコツとガソリンスタンドを作っているという感じでした。
完成までには更に２０年はかかるというような感じ。
なんだか時間が止まったような不思議な町でした。
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