キーワード:読書 シマノ 駄っ作機 コメントの種類 :雑談
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今や定期コーナーと化しつつある(?)「今月の読書」、
2004年も新春早々面白い本を紹介します。
『世界の駄っ作機3』
<岡部ださく、大日本絵画、2003年>
2004年最初に紹介する本は航空機関連の本ですが、
いつものマジメ路線ではなく「失敗作オンパレードの爆笑本」!
模型雑誌『モデルグラフィックス』に連載中のコラムを単行本化、
駄作をも愛する著者の思い入れはとうとう3作目に到達。
前2作では収録されなかった日本機も今作からいよいよ登場!
今回収録されている30機あまりのなかから特に、
サブタイトルから抱腹絶倒のものをいくつか紹介しましょう。
ロワール・ニューポールLN161(仏)
「思いつきが命取り」
ヴァルティーP−66ヴァンガード(米)
「4カ国タライ回し」
シルヴァンスキーI−220(ソ連)
「素人のアカハタさ」
シュド・ウェストSO8000ナルヴァル(仏)
「性能は契約違反もの」
コンソリデーテッドPB−2A(P30A)(米)
「あ、目の前が暗くなる……」
立川キ70(日)
「あれもこれも、結局なにも」
モラーヌ・ソムリエMS325(仏)
「震えが止まらないの……」
サヴォイア・マルケッティSM85(伊)
「直射日光を避けてください」
コズロフPS(ソ連)
「おお、見えんぞ、同志ステルスキー!」
…どんな飛行機だったかは書店でご覧くださいませ。
『シマノ〜世界を制した自転車パーツ〜』
<山口和幸、光文社、2003年>
自転車雑誌の編集者からフリージャーナリストに転向、
今や「ツール・ド・フランス」中継でもおなじみの山口和幸氏。
その山口氏がこれまでの取材経験に加えて半年間の特別取材を重ね、
シマノが「堺の町工場」から「世界標準」となるまでの軌跡を、
いくつかのキーワードを織り交ぜながら描いた力作。
年間売上約2000億円のうち7割弱が自転車部品、
デフレの2002年でも経常利益約190億円(!)、
そんなシマノの成功(そしてたまに失敗)を知るには最適の1冊です。
まさかトヨタの技術者が勉強のためにシマノを訪れるとは…!
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