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今回のロス行きの予定では１８日に引越しのはずだったのですが
なんせ
義兄は仔猫並みのきまぐれなんで
１８日から毎日毎日義兄の決心をただひたすら待つという忍耐をやってました。
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運動器具やら１００年もののシンガーミシンは義兄の彼女に持って行って貰いました。
ウオーキングマシーンは仕事してた時
毎日使ってたのに
どうやって使うかやって見せようとしたのですが
マシンはウンともスンとも動きませんでした。
ま、いいや
彼女だって凄い機械音痴だから。
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我が家の血統の１つである「ミスプレイシング」（ものをなくすこと）のひどさたるや
一応私が「投資系」「下着系」「ガラクタ系」などに分類してまとめるようにしてたのですが
株式の証書の上にガラクタを載せ始め
そのままゴミ箱行きの運命に・・・
からくも免れましたけどね。
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上記の彼女がダイヤのディーラーもしてたことから
義兄も凄いダイヤを所有してるのですが
これを薬の空瓶に綿にくるんで入れてるのですよ。
こんなん知らない人が見たらゴミ箱行きなので
もう私はハラハラしてるのです。
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ロスの家と義兄のマンションまでは丁度３００マイル＝４８０キロ。
夫と私ではすんなりで４時間
こんでると５時間ちょっとで走ります。
義兄も乗せての場合は６時間の行程でしょうか？
私達の車は禁煙車で灰皿もついてない。
当然ライターもついてない。
そのクルマにニコチン中毒の義兄はタバコを２カートン持って行く
って言うのよ。
泣ける
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それで「ダメ！」クルマの中では吸うな！と言ったら
「じゃ、酒持って行く。口がさみしくなったら飲む」
だって。
これは道交法重大なる違反。
（封を切らないで、中で飲まないで、トランクに入れるはオーケー）
こんなので捕まったら飲まない夫の点数が・・・
結局は従兄が義兄をラスベガスまで乗せてくれるらしい。
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御動座の予定だった１８日から今日まで
「クルマの中でタバコは吸うな」
「酒飲むな」
「なら行かない！」
で延々と戦ってたのです。
なんとなく今夜は決行になりそうです。
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つまりは「リムジン」はオーケーなのです。
運転手席との間に仕切りがあるから。
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義兄の世界って私と夫の世界とは違ってて
義兄の世界は映画「アーサー」の世界そのものなのです。
華やかな人々の世界。
私の知ってる義兄の彼女達はまあ１０人くらいまでは名前を知ってますが
ここ１週間
ラスベガスに引越すことから急に増えた女性の名の中には
なんと！
ミスなんとかとか
ミス・ページェントとかに選ばれた美しいのもいました。
あ、今はただのおばさん化中ですけどね。
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マザーから義兄は結構「友達」にお金を貸している
というか不良になったのがあると聞いていましたが
今回でも「３万ドルなら右から左に貸す」としゃべってる話を聞いてしまいました。
「３万ドルなら貸してもいいよ」という義兄の口からの言葉を直接耳にしたのは初めてでした。
なんか「３ドル貸す」あたりの感じの印象で呆れてしまいました。
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義兄は実に友達の幅が広くて
昨日はアラン・ラッドが近所に住んでた時アラン・ラッドの息子と友達で
それからやっぱりご近所のロバート・ミッチャムの息子と遊んだ話を聞きましたが
友達の友達をたどっていくとチャールズ・マンソン一家にもいきつくという広さで
先週の金曜日の義兄のお出かけのいでたちは
爆発頭でそのままサンタモニカのホームレスのお友達に囲まれて
全く溶け込んでました。
夫が一人浮いてました。
私もちゃんと溶け込んでた・・・・
サンタモニカのホームレスの中には有名人の子供達もかなりいて
某有名作家の孫娘もホームレス１歩手前で亡くなりました。
キューバというキーワードでもう分かる有名作家の孫娘です。
だから義兄は偏見ってゼロの人です。
自分だってホームレスになる可能性は無きにしもあらず、ってね。
私もその覚悟はしっかり出来てる。
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義兄は投資の相談を受けて
「もう投資はやらない」
と言ってました。
もう訳が分からないよ、と。
昔は投資＝利益だったけど
今は投資＝ソンだな〜、っと。
昔うちで働いてた男の子は義兄達の会話を耳にして
彼も今では立派な会社のオーナーになってますが
そういうのはもう終わったな、と。
もう古い人間はこれまで膨らましてきたのを使う時代だ、って。
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そうそう夜中にガールフレンドが義理の弟達と一緒に３人で突然挨拶に来た時
彼女の義理の弟に会うのは初めてだということで
義兄は爆発頭を隠すために
私のイギリスの帽子（アフリカでサファリ服を着た時に被る帽子）を被って出て来たのよ。
多分そのドイツ人の義理の弟とチリ人の友人は
「アメリカの富豪って変わった人がいるとは聞いてたけど」
と土産話が出来て嬉しかったんじゃないかしら？
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義兄がちゃんとラスベガスに引越してくれたら
ロスの我が家は本格的に化粧直しです。
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そうそう我が家の西隣の家
フランス式シャトー風の５５０万ドルで売りに出てた家を買った人。
（もともとはジーン・アーサーの家を分筆した片割れの土地に建てた家）
うちに何度か来てその内２回私は会いましたが
先日通りの角でアボカドを「欲しい人いない？」なんてやってました。
連れてた犬で分かりました。
お金持ちの人って食べ物を粗末に扱わないんだ〜と勉強になりました。
この家の売れたのが７月だから引越して来て１ヶ月にもならないから
この近所はアボカドやオレンジやレモンがいくらでも道に落ちて
誰も拾ったりしないってまだ知らないのでしょうけど。
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義兄の引越の条件の１つに「猫が欲しい」というのがあって
前からずっと猫が欲しいとは言ってるのですけど
条件が難しい・・・
１．シャムネコ
２．可愛くないヤツで暴れ猫であること＋鳴き声の特別大きいヤツ
３．メスとオスのどっちが凶暴かと言うとメスに決まってるからメスが希望
４．目は青
５．耳は茶色のシールポイント
その他
それでラスベガス中を走り回った今の時点では見つかってないです。
すっごく凶暴なのは１匹見つかったのですけど三毛だからｘね。
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それで猫の名前はもう決まってます。
ゴーリーです。
先日病院で義兄の名前がガリって呼ばれて笑ってしまいました。
Garyですからゲぇアリーあたりね。
私は義兄を「下〜痢〜さん」って呼んでるんですが
義兄をガリと呼ぶのは初だったので夫と笑ったのですよ。
そしたら義兄が「昔GORRYってミススペルされた事がある」って言うのです。
それで夫と「じゃ、猫の名前はゴリーにしよう」
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１０日かかって
昨日は１２時間待って
無事今朝午前１時半ラスベガスに身柄を確保しました。
もし今日中に出来なかったら
ラスベガスの不動産を売却してロスの家を直してロスに永住するところでした。
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やっと昨夜はぐっすり眠りました。
それにしても義兄の三菱スゴイです。
従兄が義兄のボロ三菱を運転して先行しました。
交差点で見失って
我が家はカーナビで早道を取って先回りしたつもりでしたが
従兄と確認した時は距離にして２市分従兄が先行してました。
この三菱はとにかくボロで
でも全然悪くならないんですよ。
ラスベガスまでの４８０キロ４時間で走ったのですけど
このクルマに乗って従兄はロスに昨日戻りました。
うちの義兄は縦のものを横にもしない人間で
私が知ってる三菱の７年間だけでも
オイルチェンジしてないし
タイヤも替えてないし
従兄が先行して追いつけずとうとう行方不明になった時
夫に「どっかでバラバラになって転がってるからすぐ分かるわよ」なんて言ったのですけどね
もう「三菱はスゴイ！」の一言です。
我が家のエクリプスも１２年？全く問題はなかったですしね。
釘も踏まなかったし。（タイヤも大丈夫だったってこと）
さすがに１２年して従兄にあげた後の話では
エクリプスのエンジンがいかれて
今は現代のエンジンを入れたといってましたが。
義兄の三菱は何か知りません。
エクリプスのような値の張る車じゃなかったです。
それで夫にラスベガスで買う小さい車は三菱がいいよと言ったのですけど
「三菱のように何にも起こらない車はつまらないからイヤ」ですって。
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当地時間８月２８日の午後９時に義兄が引越に納得してくれて
引越し
したものの
「ウオレットが無い・・・」
と言い出し
更に小切手帳まで行方不明で
ロスとラスベガスの途中のガソリンスタンドで紛失したのか？
問い合わせる前に、と思い
ここ数日義兄のマンションを家捜しで大変でした。
結局今日やっと見つかりましたが
マルチ・ミリオネアの義兄のプラチナ・カードやら各種身分証の入ったウオレットだったので
私と夫は真っ青でした。
本人はケロッとしたもんでしたが。
我がスミス家は置き忘れで悪名高い一族なのでどこに置いたのだろうとは思ってましたが
義兄にいろいろ「どこで最後に手にしたんだ？」と訊いてたら
なんと義兄は
当日直前に６００ドルだったかをＡＴＭで下ろし
半分夫に預けたのを今日思い出してしまって
薮蛇でした・・・・
３００ドル預かったのなんてコッチはすっかり忘れてたのに・・・・
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