キーワード:K−19 ビスマルク 読書 コメントの種類 :雑談
パスワード
冬になっても読書は続きます。しかも懲りずに海軍モノ連発!
『K−19』(文庫本オリジナル)
ピーター・ハクソーゼン、秋山信雄・監修、楠木成文・訳、角川書店、2002年
●原著も米国で今年発行されたばかり!!
1985年ソ連のミサイル原潜K−219が沈没した事件を扱った『敵対水域』。その本の共著者のひとりであるハクソーゼン退役大佐(米海軍)が、その後さらに各種資料を集めまくり、インタビューを重ねた末に完成させた、いわば「ソ連海軍の原潜開発史」と言って良い名作。ソ連が開発した初期の原潜について、タイトルになったK−19が1960年に完成したとき艦長だったザティエフ退役大佐(1998年死去)の手記を軸に、ソ連時代の原潜に共通する泣き所を容赦なく批判してます。過激な内容の手記が、よくもまあソ連時代にばれなかったもんだ。
映画を見る前にこの本を読むことをお薦めします。はっきり言って『敵対水域』よりも素晴らしい出来栄えです。
『巨大戦艦ビスマルク』(文庫本)
ブルガルト・フォン・ミュレンハイム=レッヒベルク、佐和誠・訳、早川書房、2002年
●原著は1980年、米国にて発行
『K−19』が元艦長の手記ベースならば、こっちは戦艦ビスマルクの砲術士官だった元外交官が、ビスマルクの建造時から沈没までを記した「戦艦ビスマルク伝」。早川書房は昔から、第2次大戦における英独両海軍の激突を描いたノンフィクション作品群を出してますが、シリーズ中で当時の乗組員が執筆しているのは稀。その意味でこの本は貴重です。
|