平成14年１１月２０日　雪フル、北海道日高支庁沙流郡平取町二風谷へ行きました。
二風谷ダムを見て。　現在新設の町営アイヌ民族資料館を見て。
萱野　茂　【ニ風谷アイヌ文化資料館】を拝見。　昭和47年6月23日　開館。
昭和43年1０月　金田一京介先生の歌碑の横に。
資料館にて、出会いあり。　「アイヌの碑」朝日文庫　￥４６０−　「アイヌ歳時記」
平凡社新書￥７００−　より、貝澤　正　氏の　「アイヌ　わが人生」に彦島図書館にて、出会う。　出版社　《岩波書店》￥２９００−　２８日のご用納めに返却予定。
国や企業にアイヌの広大な土地が奪われ、沙流川の聖域は、ダムに破壊。
そのニ風谷のダムが、今回の視察地の苫小牧企業の為の、水資源の確保の為に建設。
１９６９年　高度成長の中に、苫小牧東部工業基地構想（苫東）が持ちあがる。
建設庁（北海道開発局）・北海道開発庁は、工業基地を世界最大の工業基地とする構想を描いた。　そして、この工業団地に１日２５万トンの工業用水を供給する事を
目的に沙流川開発計画が策定、沙流川に、２つのダムを建設予定。　１つは、
アイヌ民族の聖地ニ風谷。・・・悲しくて書けない。　読んでください。
現在１９９１年度終了にも関わらず、国は２００４年までに、工期の延長・予算追加で
計画中。　当初予算を５４０億円より、９２０億円に増加。
３１，５Ｍより、３２Ｍのわずか、０，５Ｍかさあげの為に、工期１３年間、３８０億円をかけるそうです。　当時の１９９１年の　弁護士　田中　宏さんの【非道】と言う、追悼主文です。
結果は、苫東の分譲は１７％あまり、工業用水を必要とする重工業の企業進出は無く、ただ広い原野が続いている。【苫東】は、完全に失敗と書かれている、土地に、
サニックスは、廃プラ発電所を建設。２００３年１２月も、試運転中。

やはり、この旅に、まさか、二風谷とサニックスが、つながるとは？　絶句です。
ましてや、この計画を始めた人間が、あの横路孝弘北海道知事とは。
萱野さんが、アイヌ民族を代表するものとして、日本社会党の比例代表区のから、
立候補して、選挙告示の第１日目に選挙カーの上で、アイヌ民族の権利の復権等につき力強く訴えた。　その知事が、・・・
やはり、大手ゼネコンの仕事確保の為に、２０７１年の水需要が２５万トンに達する
シュミレーションに従い、税金が浪費される図式そのものです。
長野県の田中知事がダムストップの意味が、こんなに早く警告を発しているとは。
官民癒着・目的の無いダムに巨額の税金を合法的につぎ込む役人は、何なのでしょう。　道路しかり、高速道路しかり、リサイクル施設しかり、ニ風谷のアイヌの山は、三井に取られ、かたや、三井造船は、３億５０００万円の工作資金をばらまき受注を考える。　廃プラしかり、清掃工場・産廃施設に政治家・企業が群がるなんて。
もっと、考えましょう。　年金はどんどん支給が、遅くなり、少なくなり、
我々、２３年・２３年代の人間は、５５歳定年で、６４歳の年金支給まで１０年間、退職金も無い零細企業に勤める我々は、何をして、生活を守れるのでしょうか。
少し怒りませんか?　中年が今何かをしなければ、我々の老後はありませんよ。