[1] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月08日 01時33分37秒 ) | パスワード |
名取裕子(?)の「序の舞」を見ました。
それ迄は「綺麗な絵だな」ぐらいは思っていましたが
どうやって一流の画家になっていくのか
自己との戦い
画壇との戦い
そして絵との戦い
を見てちょっと見方が細かくなりました。
日本髪の1本1本の細かい描き分けはどうして発見したか知りましたから。
着物の柄の細かい描写とかも。
それでやっと「女流画家」の絵というのに対して内面を探りたくなりました。
[2] | おっちゃんさんからのコメント(2000年08月08日 02時42分42秒 ) | パスワード |
福島の裏磐梯五色沼の近くに、諸橋近代美術館という立派な建物が
昨年オープンしたそうです。
見て来ました。
ダリがたくさん、あと、セザンヌ、ルノアール、ユトリロなんかもありました。
12月から3月まで冬期休館だそうです。
[3] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月08日 02時56分33秒 ) | パスワード |
この中で私が楽しめそうなのは「ルノアール」だけですね。
ダリは分からないし
セザンヌは線が太過ぎるし
ユトリロは柔らか過ぎます。
おっちゃんさんの好みも「ルノアール」でございましょ?
ユトリロこそフランス絵画とは思うのですが
私は分かり易いのがいいです。
[4] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月08日 03時15分51秒 ) | パスワード |
私の父が写真が好きで
中に裸体の写真もありましたが
子供の目にも「下手くそな写真だ」と思いましたね。
裸の女を撮っただけ。。。
撮ってる人間の遠慮というか恥ずかしさがミエミエというか
腰が引けてる。
女の裸はケがついてりゃいいってもんじゃないよ、
と思いましたね。
我が家のカカリ付けのお医者さまが診察室に裸体の写真を飾ってる人で
幼稚園の頃から見てまして
ヨーロッパの画家の裸婦像に接してびっくりしましたね。
(なんて豊かなのだろう)
ギリシャやローマ以来の伝統でございましょうかね?
肉体の美しさ、いいな、と思います。
[5] | おっちゃんさんからのコメント(2000年08月08日 12時11分10秒 ) | パスワード |
>おっちゃんさんの好みも「ルノアール」でございましょ?
服部さん、<ございましょ>がくすぐったいわ。
「ルノアール」のコピーが、小さな部屋に飾ってあります。
どうして、分かったんざんしょ!
あと、カレンダー切り取った山口県出身の香月先生のもあります。
かと、思えば、ロバート・キャパの写真もあったりする、ごちゃまぜです。
[6] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月08日 12時39分47秒 ) | パスワード |
>ロバート・キャパの写真もあったりする、ごちゃまぜです。
「戦死」した従軍カメラマンですね。
ヒューマンタッチの写真に感動しますね。
この感じは「おっちゃんさん」にぴったりでございますね。
夫の家は結構良い絵がありますが
夫の家はやっぱりヨーロッパ系ですから
お蔭で(これはスペインの絵だな)(フランスの絵だな)(イギリスの絵だな)
当たりは分かるようになりましたが???
絵はやっぱりフランス・イタリア・スペインあたりのラテン系がいいとは思います。
(私自身の好みは全く違いますが)「絵」はラテン系の以上3ヶ国に限ると思います。
でも19世紀以降の絵って好きじゃないのです。
ピカソなんてどこがいいの?というのが本心です。政治性じゃないの?と思います。
最近はイギリスの絵というのは「ポートレートの枠を出ていない」って思うようになりました。
イギリスは昔のご先祖さまの肖像画の感覚で風景画を描いているんじゃないの?
と言いたいのですが・・・黙っています。
日本の絵で感動したのは「村山カイタ」です。(漢字が無いです)
明子の嫌いなセザンヌに通じるじゃないか、と言われそうですが
村山カイタの絵には魂を揺さぶられます。
激しさ・強さ
どういうオトコだったのだろう?
と思います。
自分にとっては危ないオトコだけど近寄りたい、という誘惑を感じます。
[7] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月08日 13時05分50秒 ) | パスワード |
>自分にとっては危ないオトコだけど近寄りたい、という誘惑を感じます。
具体的に下関人でHNを書きますと「遊び人の松っつぁん」です。
お会いしたことはございませんが。
おっちゃんさん:
メール住所を教えて頂けましたら上の画家の中で何故私が「おっちゃんさん」の好みは「ルノアールでございましょ?」と書いたのか、お知らせ致しますが。
[8] | マイルストーンさんからのコメント(2000年08月09日 05時35分08秒 ) | パスワード |
昨日2ヶ月ぶりに下関美術館へ行ってみました。
残念ながら逢いたかった「風呂上り浴衣美女」は
何処へいったのか、もういませんでした。
狩野芳崖と高島北海の絵を中心に展示していましたが、
私が興味をもったのは、「平和美術展」でした。
絵師ではなく、趣味で絵を描かれている方たちの作品展のようでした。
絵だけで91点。小品から80号の大作まで、すべての作品から
作者の熱気が伝わってきました。
話が前後しますが、入館料200円也を払い、展示室に入ると
記帳を求められました。
書き込んでいると、前に坐っておられる3人のうちの一人の方に
近寄った妙齢の女性が話しかけ、どうやら二人で展示品を観て回るようでした。
20点ほど観たところで、前述の二人の傍へ。
港を描いた50号の大作を指差して、帽子をかぶった男性が
熱心に解説していました。60は越えておられるように見受けられましたが、
中々に明快な話振りでした。女性の方はおそらく30ちょっと。
細身で背が高く理知的な顔立ちの方で、先生(?)の話の合間に、その作品を
描き上げるまでの苦心点など話されていました。半年かかったそうです。
その先生談「絵は白が大事。また難しい。絵を始めて2、3年にしては
よく描けている。先生がいいんだな」どうやら弟子ではなかったようです。
その女性の言葉の端々から絵に対する情熱が伝わってきました。
作者名を見ると「◯◯真寿美」とありました。
「おっ、この二人について歩けば、いろんな絵の解説が聴けそう」
と思いましたが、変なオジサンと思われそうなのでやめました。
平和美術展は8月13日までだそうです。
一見の価値あり、ですよ。
[9] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月09日 12時10分26秒 ) | パスワード |
入館料200円とか300円までは無料のようなものですね。
なかなか良心的な市だと思います。
あんまり出展作が多過ぎても疲れてしまいますから
時々行くのがいいですね。
私は周りに絵のうまい人がいまして
そういう人にいろいろ聞いておけば良かったって思います。
父親とか伯母と一緒に行かなくてはいけない時は
お行儀良く見ていなくてはならないから
疲れました。
アメリカでは「これ」という作品はまだ見たことがありません。
アメリカはイギリス的で
どっちかいうと「写真」にすると良い景色だと思うのです。
イギリスもアメリカも「絵」にならないのは
生活臭が無いからだと思います。
[10] | おっちゃんさんからのコメント(2000年08月09日 12時35分42秒 ) | パスワード |
>イギリスもアメリカも「絵」にならないのは
>生活臭が無いからだと思います。
うううううう。ため息。
そうなのか。な〜〜るほど。
[11] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月09日 12時58分37秒 ) | パスワード |
おっちゃんさん:
パリの裏町の絵とかイタリアの路地裏の絵など「最高」ですが
日本の猥雑さは、これまた「絵」にはなりませんね。
何故でございましょうね?
[12] | おっちゃんさんからのコメント(2000年08月09日 13時17分01秒 ) | パスワード |
さらに、な〜〜るほど。
名前は分かりませんが、日本在住の外国の方は、
下町風情や、伝統職人さんの仕事風景などを
よく版画にしますよね。なんでだろ。
都会のイメージもないですよね。日本って。
けど、首都高速道路のレンボーブリッジからの夜景は綺麗です。
[13] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月09日 13時28分21秒 ) | パスワード |
ふふふ
おっちゃんさんの好みの絵はドガとかルノアール的な繊細で綺麗な絵でございましょうか?
形容詞は「ふわふわ」。
[14] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月09日 14時28分23秒 ) | パスワード |
日本の町の様子は何故絵にならないのか?
さっきから、何故だろう?と考えているのです。
なかにしさんの「橋」のスレッドの初めに七夕の町の様子の写真がございましたよね。
何故あの写真が美しくないのか、
初めてアップされたのを見た時から考えているのです。
何が足りないのだろう?
何が多いのだろう?と。
多いのは分かります。
折角の写真に「電線」が多過ぎます。
欠けているのは「歴史」かな?
「生活の重み」かな?
「内的」な世界が感じられない。
なんか無機質な町の風景でつまらなかったです。
浴衣でも着た若い女性が2人くらい歩いていたら七夕飾りが生きたかな?と。
多分バラバラだから?
日本家屋とアスファルトの道と七夕飾りと電線と暑そうに歩くおばあさんが。
道路の幅も中途半端。。。
もし向かい合う軒と軒が額を付き合うように接していたら「絵」になるのでは?と。
[15] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月09日 22時16分29秒 ) | パスワード |
道の幅が中途半端。。。
今朝目が醒めてハッと思いました。
道路の幅が人にとっての「道」ではなくて
車の為の「道路」になってるからだ
と思い至りました。
パリやイタリアの汚ない狭い道の町の様子の絵が何故いいのか
ちょっと分かった気がしました。
生活臭がする、と私は書きましたが
あの絵の中では
今にも子供達が追い掛けっこをしながら走り出して来るような情景が浮かびます。
家の中には笑い声が聞こえて。
ま、フランスやイタリアの下町ですから、赤ん坊が泣いていたり、
夫婦喧嘩の怒鳴り声も想像出来る、
そんな情景が浮かぶからだ、と。
日本の町の道は人も車も同じ平面を使っている。
おばあさんが車をよけて道の端を歩いているけど
いつ車が走ってくるか分からない。
危ないな
とひやひやする。
去年亀戸水神に行きましたが
その途中の路地が実に良かったです。
戦後すぐに建てられたようなさびれた感じの木造家屋が立ち並んでいて
道が狭くて
軒と軒が接するような幅で家が並んでいるんです。
軒の下には鉢植えがあって
引退して悠々自適の老人が水をやっている。
車はご遠慮願います、って雰囲気でしたね。
ほっとしました。
こういう風景は「絵」になると思います。
[16] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月18日 11時56分49秒 ) | パスワード |
モジリアーニ:
ロスの美術館にモジリアーニの絵があるそうです。
ああいう頼りない線の絵というのは好きじゃないです。
だから藤田嗣治のどこがいいのか分かりません。
「エコール・ド・パリ」よりまだ「印象画」がいいです。←しつこく言ってる。
で、エコール・ド・パリが好きという人に言わせると
「線」がいい
「色」がいい
「叙情性」がいい
ま、文字にすればそうなんだろうけど、
「モジリアーニの作品は人間の内面を深く洞察してる。
君は簡約された<デフォルメ>に魅了されない?」
と聞かれても(そうなの?)と首を傾げるばかりです。
確かに子供の頃、
某デパートのエレベーターの扉に藤田の絵?が描かれていたのを覚えています。
乳白系の柔らかい色彩とデフォルマシォ〜ンされた妖精のようなオンナ達。
この世のモノじゃない、という印象は受けました。
極楽というか天国というか「痛み」の無い世界の絵だと思い
私には足が地に付かない気がしました。
精神を癒す系の絵ってことなのかな?
「 頑張れよ!」とは絶対言わない「線」だから。
[17] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月18日 12時25分48秒 ) | パスワード |
上記の書き込み:
文学で表現すると<村上春樹の「ノルウエーの森」の世界>だな。。。
って、ことは私にはエコール・ド・パリは分かるってこと、かな?
う〜ん。。。
[18] | おっちゃんさんからのコメント(2000年08月19日 01時25分49秒 ) | パスワード |
モジリアーニ:
お顔がひしゃげていたりするの絵ですよね。
でも、ピカソほど壊れてないです。
>精神を癒す系の絵ってことなのかな?
よく分かりません。
毎日鑑賞していると、癒されるのですかね。
苦手の部類の絵です。瞬きしそうにないし。
>「ノルウエーの森」
アンニュイって感じかな。ちと、違うな。
>エコール・ド・パリ
シャガールでさえ、よー分かりません。でも、似てる。
ツール・ド・パリ?これは違いますね。スミマセン。
[19] | 服部 明子さんからのコメント(2000年08月19日 01時40分42秒 ) | パスワード |
私にとってシャガールはピカソやダリと同類で100%分かりません。
ごちゃごちゃしてるな、というあたりです。
まだモジリアーニの方が、女の絵だな、とか表層的には見られます。
(馬鹿)
昨日行ったお医者の壁の絵が
これまた稚拙で
いかにもアメリカ的な陽気で
私にさえ(深みがないじゃないか)と、思いましたが
病気のことで来てるのにモジリアーニなんかが掛かってちゃ
欝な淋しい気分が一層深まって
暗い暗い奈落の底に落ちて行ってしまうな、
と気が付きました。
ふふふ
【 彦島を熱く語る!!一覧に戻る 】 |
|
◇Copyright(C) 2000 c-radio.net. All Rights Reserved.◇ DB-BBS-system V1.08 by Rapha. WEB design Rapha. |