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平家物語関連書籍 |
キーワード:書籍 平家 平家物語 コメントの種類:歴史 - |
平清盛
五味文彦著
平清盛は中世の先頭を疾走した武家のヒーローであり、『平家物語』によってさまざまなエピソードが語られるものの、その実像となると案外とわからないことだらけである。それは清盛に関する史料が少ないためで、歴史学者はうっかり近寄ることを避けてきた。
たとえば『源平盛衰記』は、清盛の父は忠盛ではなく、白河法皇が祇園女御に産ませた子であるという説を書き残し、これは現在に至るまでかなり信じられている。清盛の異例な出世から白河院落胤(らくいん)説とむすびつくのだが、筆者の五味氏は「落胤であることは、この時代はむしろマイナスに作用することが多かった」と断定する。五味氏の断定は、貴族の日記や多くの古文書を解読し、中世という時代を知りつくしたことによる結論だが、切れ昧がよく、また、いままでの歴史学者が指摘しなかった新鮮な説得力があり、読みつつ「そうか」とはたと膝をうたずにはいられない。複雑怪奇な時代の闇がドッドッドッとおしよせてきて、わかりやすく読めるのがありがたい。
清盛を読むことは、中世を読むことである。清盛が生きた時代には保元の乱、平治の乱、治承の内乱と国家の根底をくつがえす大事件が三つもあった。内乱につぐ内乱で、それにかかわる人物も多く、一冊でまとめるのは至難の技だったろう。武家が天下をとっていくのは、単に力ずくで武力があればいいのではなく、貴族をうわまわる策と知略が必要であった。清盛は貴族以上に貴族的側面があり、つねに政治的脱皮をくり返しつつ生き残って、出家したあとの政界コントロールは法皇の手なみを感じさせる。
軍記のなかで描かれる清盛とはまたちがった面を発見するのが難しいことも人物叢書にいままで平清盛が入らなかった理由だろう。通巻二百十九冊めにして、五味文彦氏が力ずくで、この困難な作業をなしとげた。ようやく清盛に関する一般向けの定本ができあがった。
(吉川弘文館、2100円)
◇ごみ・ふみひこ=一九四六年、山梨県生まれ。東京大学教授・日本中世史。
(読売新聞3/7読書欄より引用)
遅ればせながら、永井路子さんの「平家物語を旅しよう」を半分読みました。
う〜 熊野詣でがしたい (^^;)。
今回は本屋さんに時間が割けなかったので
「平家物語を旅しよう」は知りませんでした。
ネットで遊んでいる方が今は面白いので
なかなか本が読めません。
さわりを書いてUPして下さい。
新人物往来社発行「歴史読本」8月号の特集は「源頼朝と源氏二十一流」だよ〜ん。
服部さん、入手できます? 出来ないようでしたらお送りしますから店頭から無くならないうちに早めに言って下さいね〜。
今、こちらの本屋さんから電話がありまして、
「歴史読本」を入荷した、と言ってきました。
7月12日に連絡して来る、と言ってたのに
16日になったので、今迄半ば諦めていましたが
今日、取りに行けるので喜んでいます。
16ドル位の本になります。
ありがとうございました。
今日買った本 その1
平家れくいえむ紀行
中石 孝
新潮社
1800円
働き盛りの仕事を成し遂げ人生のセカンドステージに立った夫婦が選んだ生き甲斐の時間、平家への旅。
建礼門院の京都寂光院、平清盛・妻時子の厳島神社、木曽義仲の粟津が羽良、平知盛の壇ノ浦・・・。
栄枯をしのべば重なるように、わが冬、わが春、わが夏が茜の空によみがえる。
・・・と帯に書いてあります。
今日買った本 その2
逆説の日本史 5中世動乱編・源氏勝利の奇跡の謎
井沢元彦
小学館
1550円
なるほど形の上では源氏と平家が争っているように見える。また「平家物語」「源平盛衰記」といった優れた文学作品は、その視点を重視している。しかし、よく考えてみればわかるように、頼朝と義仲の争いは「源平」ならぬ「源源」決戦だ。
伊沢元彦氏の上記の本は面白そうですね。
昨日、久しぶりに古本屋さんをブラブラしまして、4冊ほど買ってきました。
1冊目は「画集 海峡の町」昭和48年の発行で、画家の古館充臣さんによる下関市内各所(もちろん30年くらい前の風景)の風景にエッセイが添えられています。平家物語関連も数カ所描かれていますので、これはまた別の機会に紹介します。定価 2,000円。購入価格 3,000円。
「観●平家」平成4年の発行で、「和紙人形による平家物語の世界」という副題が付いています。内海清美さんの作品だそうです。平家物語全編の要所要所を非常にリアルで、鬼気迫る和紙人形で表現しています。壇ノ浦では知盛や教経も非常に勇ましく描かれていて、ぽっちゃり型に描いた書籍が多い中で、これは感動ものです。定価3,900円。購入価格2,000円。
「椎葉山根元記」これまた、感動ものです。1996年発行ですので、そう古い本ではないですが、宮崎県の小さな(?)出版社がこそっと(?)出してたような本です。平成6年に「椎葉村史」が発行されたそうで、この編纂に関わっておられた筆者が、中世以降の記述に独自の資料を加えて書いた本だそうです。セクションは平家伝説から始まっています。定価1,200円、購入価格500円。
「源平の美術展」1984年に下関市立美術館で開催された壇ノ浦合戦800年記念展の図録です。このころ私は下関を離れておりまして、開催されたことさえ知りませんでしたので、これまたラッキーでした。下関市の発行物ですのでこの内容は、サイトの方で紹介できると思います。
「平家物語の怪」
伊沢元彦
世界文化社 пF03ー3262ー5115 ファックス:03ー3262ー5786
郵便番号:102ー8187 東京千代田区九段北4ー2ー29
1800円
能で演じられる「平家物語」を通し、従来の歴史観からだけでは見えてこなかった
中世の人間像を言霊史観の第一人者が解き明かす。
大阪梅田のJRの高架下に阪急古書の街というのがありまして、関西方面への出張の時は必ずチェック入れてるんですが、以下の2冊が今回の収穫です。
「平家納経と厳島の秘宝」
昭和47年に京都国立博物館で開催された展覧会の図録です。昭和47年の発行ですのでカラーページがほとんどないのが残念ですが、解説はかなり詳細です。
「別冊太陽・平家物語絵巻」
1975年に初版が発行されていますが、今回購入したのは1994年の第4刷と新しいもので、折り目も付いていないほとんど新品でした。平家物語の解説から、女人秘話、美術などの紹介の他、古戦場紀行や伝説を訪ねて、などのなかにし的に好きな内容もいっぱいでした。ほとんどのページがカラー図版のがウレシイです。
永井路子さんの、「平家物語の女たち」っていう本もおもしろかったですよ。
あと、「歴史を騒がせた女たち」でも、平家物語の女性がけっこうとりあげられてておもしろかったです。
さぼてんさん、こんにちは (^_^)。
「平家物語の女たち」は、2年くらい前でしたか、屋島を訪れた際に立ち寄った高松市の「平家物語歴史館」で初めて知り、その場で購入しました。私はこれを読んで千手の前のファンになりました。「歴史を騒がせた女たち」というのは読んだことがありませんので、是非入手したいと思います。情報ありがとうございました。
さぼてんさん:
>「歴史を騒がせた女たち」でも、平家物語の女性がけっこうとりあげられてておもしろかったです。
そうでしたっけ?
記憶に残ってませんでした。
捜して読み直します。
ありがとうございます。
>そうでしたっけ?
>記憶に残ってませんでした。
>捜して読み直します。
う゛っ、もしかしたら「〜夫婦たち」かもしれないし、「〜女たち・日本編」だったかもしれない。
一時永井さんの本読み漁ったからごっちゃになってるかもです。
いいかげんですみませんです。
さぼてんさん:
どうぞご心配なく。
私も永井路子の作品は手当たり次第読んだ方で頭の中はごちゃごちゃになってます。
感想など「平家物語の雑談」にお書き下さいね。
http://www.tip.ne.jp/bbs/msg/38403_09.html
または「平家物語の雑談 19」にお書き下さい。
でも下の方にあって見つけるのが困難になっていますから
「平家物語の雑談 その20」を立ち上げて下さった方が良いかも。
すみません、帰って本見てみたら「歴史を騒がせた〜」シリーズには
平家関連の人物は、そう言うほど載ってませんでしたわ・・・。
いやいや、お騒がせいたしました・・・。
いろいろ、お誘いいただいてうれしいのですが、私なぞただのミーハー的平家ファンでして、
「ご先祖様がどっちかというと平家だった」のと「敦盛の最後」の敦盛に惚れてたくらいの者です。
めっちゃ平家の友達に平家物語借りたけどちゃんと読み終えずに返してしまいましたし・・・。
だから、そういう話題には、水を差すだけかも・・・。すみませんです・・・。
平家物語は、とりあえずは、高校生の参考書などを読むのがよいかもしれませんね。本屋さんの参考書のコーナーには、わかりやすそうな「平家物語」解説書がいくらかならんでいます。現代語訳ですし、人物解説などが併記されていますから、「平家物語」の全体像というか、流れがつかみやすいと思います。
私も、実は、モノホンの「平家物語」はまだ読んだことがありませんで、現代語訳のダイジェスト版のようなものを何冊か読んだだけです。
んでも、これではいかん、ということで、2年ほど前から高良大社さんが「平家物語」の現代語訳併記の復刻(といっていいのだろうか)をはじめておられまして、これを購入して読み始めました。2年に1巻出るそうで、手元には1巻と2巻があります。しかし、このペースだと全部揃うのは二十数年後・・・私は生きているだろうか(これこれ ^^;)。
ま、そんな感じで、敦盛についても、敦盛の最後だけでなくて、敦盛が京都でどんな生活をしていたのか、なんてことを読んでおくと、感動もひとしおかもしれませんね。
私は文庫本の古典シリーズの「平家物語」を読みましたが吉川英治の「新平家物語」を
読んでからイメージが狂ってしまって立ち直れていません。
吉川英治はよく調べていると思うのですが、彼の創作の部分が分かれば立ち直れるのですがね。
私は事実が知りたい方なので「司馬遼太郎」が平家物語を書いてくれていたら、と思います。
高良大社所蔵の覚一本「平家物語」を西南学院大学の古典文学研究会の学生さん達が翻字したもので、原本のコピーと対比できるようになっています。
購入方法などは
http://jinja.or.jp/kourataisya/heikebon/
をご覧ください。
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