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2800年前に発生したエルサレム地震跡発見
旧約聖書の記述裏付ける発見
イスラエルの考古学チームが8月29日までに、エルサレム市内で約2800年前に発生したとみられる地震の痕跡を発見したと発表した。
エルサレムでこの時代の地震の跡が見つかるのは初めて。
旧約聖書でも地震について触れられており、記述を裏付ける発見として注目を集めている。
チームの考古学者、ジョー・ウジエル氏は
「考古学的発見と聖書の記述が結びつくことで、新たな歴史像を描ける。他にも地震の痕跡を見つけたい」
と話した。
見つかったのは崩壊した石造りの建物や無数の土器の破片を含む破壊の痕跡を示す地層で、土器の特徴などから時代を特定。
灰の跡などが見つからないことから火災や戦闘ではなく、地震による破壊と判断した。
エルサレムは当時、ユダ王国(紀元前10〜紀元前6世紀)の都。
旧約聖書アモス書の冒頭に「ユダの王ウジヤ(中略)の時代、あの地震の2年前に」との記述があり、今回見つかった地層の年代と一致しているという。
ウジヤ王は紀元前8世紀に王国を統治した。
チームが発掘したのはエルサレム旧市街外側に位置する「ダビデの町」と呼ばれる遺跡で、9月に今回の発見に関し書籍を出版する。
既にイスラエル北部では、アモス書が言及するこの地震とみられる跡が発見されている
が、エルサレムでは見つかっていなかった。
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