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 投稿番号:101673 投稿日:2019年06月14日 06時22分48秒  パスワード
 お名前:空の青海のあを
ジャレド・ダイアモンドvsデイヴィッド・W. アンソニー

コメントの種類 :書籍・文献  パスワード

「文明はどこで誕生したのか」への解答

池内了
『馬・車輪・言語』(デイヴィッド・W. アンソニー 著)を読む

2018/08/26
週刊文春

[1]空の青海のあをさんからのコメント(2019年06月14日 06時24分09秒 ) パスワード

ジャレド・ダイアモンド


このユダヤ系アメリカ人のお名前
どこかで聞いたような???
どこだっけ!


と思ったら  UCLAの先生だった。
なるほど。
[2]空の青海のあをさんからのコメント(2019年06月14日 06時34分32秒 ) パスワード

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89


ジャレド・メイスン・ダイアモンド(Jared Mason Diamond, 1937年9月10日 - )
アメリカ合衆国の進化生物学者、生理学者、生物地理学者、ノンフィクション作家。
現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会科学部地理学科の教授。


著書『人間はどこまでチンパンジーか?』の中で「大躍進」(The Great Leap Forward)という言葉を用いたことでも知られる。




1937年、ボストンでベッサラビア出身のユダヤ系の両親の間に生まれる。

                        今のルーマニアあたりの国。今は消えてる


1958年にハーバード大学で生物学の学士号を取得後、1961年にケンブリッジ大学で生理学の博士号を取得した。
その後、生理学者として分子生理学の研究を続けながら、平行して進化生物学・生物地理学の研究も進め、
特に鳥類に興味を持ち、ニューギニアなどでのフィールドワークを行なった。


そこでニューギニアの人々との交流から人類の発展について興味を持ち、
その研究の成果の一部が『銃・病原菌・鉄』として結実した。


近著として、マヤ文明など、文明が消滅した原因を考察し、未来への警鐘を鳴らした『文明崩壊』がある。


福島原発事故後の2012年1月の朝日新聞のインタビュー記事[1]で、
「温暖化のほうが深刻、原発を手放すな」と主張し、
原発肯定の姿勢を取った。


ジャレド・ダイアモンドの名を一躍有名にしたのが、一般向けの書籍『銃・病原菌・鉄』である。

この著作は、あるニューギニア人との対話から起こった
       「なぜヨーロッパ人がニューギニア人を征服し、ニューギニア人がヨーロッパ人を征服することにならなかったのか?」
という疑問に対し、
1つの答えとして書かれたという。



ダイアモンドは、これに対して「単なる地理的な要因」
(例えば、ユーラシア大陸の文明がアメリカ大陸の文明よりも高くなったのは大陸が東西に広がっていたためだから等)
という仮説を提示し、

「ヨーロッパ人が優秀だったから」という根強い人種差別的な偏見に対して反論を投げかけ、大きな反響を呼んだ。


この著作は各国語に翻訳され、世界的なベストセラーとなった。
日本でも朝日新聞「ゼロ年代の50冊」1位[2]、「平成の30冊」7位[3]に選ばれるなどした。


それで  記憶にある  と思ったのか。
[3]空の青海のあをさんからのコメント(2019年06月14日 06時44分21秒 ) パスワード

「文明はどこで誕生したのか」への解答

池内了が『馬・車輪・言語』(デイヴィッド・W. アンソニー 著)を読む


以下コピペ:

 最初私は、世界の文明の不均衡な発展がなぜ生じたのかを論じた、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』と同類の本かと思って気軽に書評を引き受けたのだが、後悔することになった。


さっと読んで理解できるほどヤワな本ではなく、
著者が積年研究を続けてきた歴史言語学・考古学・人類学・神話学など文明基礎論の分野の知見を縦横に駆使しつつ、
ユーラシア全域の諸言語や地理などの研究成果を下敷きにして、
「文明はどこで誕生したのか」
に解答を出した労作であるからだ。

二〇〇七年に上梓されたが、既に古典の地位を獲得しているそうで、実に読み応えがあった。



著者の研究の焦点は、今は既に失われてしまったインド・ヨーロッパ語の母言語である、「印欧祖語」の原郷を探り、
文明が誕生した地点を確定することにある。

人類史に残された難問で、彼はそのヒントを印欧祖語において使われていた「馬」「車輪」という「言語」に求める。

そこから最初の文明の形態がいかなるものか、やがて文明が周辺に広がり、その過程で言語がどのように変容して印欧諸語へと分岐していったかの歴史を詳しく追いかけていく。

考古学的資料がほとんどない中、
インドの古典『リグ・ヴェーダ』の一節に注目するというような歴史言語学の手法を有効に活用している。



印欧祖語は紀元前四五〇〇年に使われていたが、その後さまざまな娘言語へと分化して前二五〇〇年頃には死語になっていた。


                       なんかヒットラーのアーリア人崇拝を連想してしまった


さすれば、印欧祖語が使われていた原郷こそが文明が誕生した土地と見なすことができるだろう。

その地での人間の生き様を詳しく調べれば、文明誕生の社会的条件が何であったのかがわかるのではないかと考えたのだ。



著者は、印欧祖語の原郷は黒海とカスピ海の北のポントス・カスピ海ステップとして知られている草原地帯であると推測する。

                        へぇ〜
                        もっと違う場所を考えてたな

その理由は、ステップとはどこまでも続く草の海であり、
草原を開放した鍵は「馬」に騎乗して生活空間を拡大したことにあり、
家畜化に成功した草食動物である牛と羊によって草を消化させ、
人間に役立つ製品に変えるようになったこともある。

さらに馬に乗って牛と羊を牧畜した人々がやがて「車輪」を手に入れ、テントや備品を四輪荷車(ワゴン)を使って運ぶようになり、世界をいっそう拡大させた。

馬の家畜化と幌付きワゴンの発明は、ユーラシアのステップを生産的な場に変え、大陸に広がっていく条件を整えたのであった。



片々たる証拠から人類の歴史を組み上げていく緻密な推理力に脱帽した。
[4]空の青海のあをさんからのコメント(2019年06月14日 07時03分55秒 ) パスワード

https://bunshun.jp/articles/-/8591


世界史の常識を覆すインド・ヨーロッパ語族の源の言葉

片山杜秀が『馬・車輪・言語 上・下』(デイヴィッド・W・アンソニー 著)を読む



片山 杜秀


以下コピペ:



 ホストとゲストとゴースト。何だか似た響きだ。それぞれ英語で、おもてなしする人、おもてなしされる人、そして幽霊の意味。

著者によれば、これらの単語は、ユーラシア大陸のステップ(草原地帯)に暮らした古代遊牧民の失われた言語に由来するという。

大草原の遊牧と言っても、決して勝手気ままの天下御免ではない。
遊牧民同士の縄張りというものが自ずとできる。

でも、自分の縄張りだけでは馬や牛や羊を食わせきれない場合もあるだろう。
よその縄張りに入らざるを得ない。
そのとき、許可する側の遊牧民がホスト、許可される側の遊牧民がゲスト、無許可で入り込み「早く消え去れ!」と怒鳴られる遊牧民がゴーストの語源というわけ。




英語になぜ古代の遊牧民の語彙が流入している? 
著者は英語の祖語が遊牧民の言葉ではないかと言う。
いや、英語だけではない。
英語はインド・ヨーロッパ語族に属する。
一五〇〇以上もの言語が含まれる。
ヒンディー語もペルシア語もラテン語もドイツ語もみな兄弟。

それらには文法や基幹的語彙に共通点がある。
遡れば大本の祖語に辿り着くのではないか。
そう考えたくなる。


そこでかつて祖語に擬されたのは、今のイラン等に住んだ古代アーリア人の言語。
父なる言語を話した彼らは人としても神々しかったに違いない。
金髪碧眼に理想化され、
アーリア人の直系こそドイツ人というナチスの神話も生まれた。

                        だね。

だが、一地域に定住した民族の言語がインドからヨーロッパまで広がる話には無理があるだろう。
そもそも祖語なんて本当にあったのか。
もともと別々の言語が相互に浸透し合い、類縁性が刻まれただけではないのか。


祖語の存在の可能性を強調しすぎて「アーリア神話」を生み出した言語学の反省である。

                       うん。そう思う。

けれど著者は祖語があったという立場。
外からの影響関係だけで、そんなにたくさんの言語の骨格までが類似しはせぬだろう。

では祖語はいつどこに? 
遅くとも紀元前三五〇〇年頃にステップの民が話していた言語だという。


著者は言語学と考古学を交差させて精密な推理を展開する。
そのさまはスリリング。
とりわけ冷戦構造崩壊以後、旧ソ連圏の考古学的情報が共有され発掘も進展したことがとても大きいようだ。



古代のステップの民は徒歩で移動し、馬を食用にしていた。

ところがそのうち誰かが馬に乗ることを思いついた。
次に誰かが車輪を発明し、輸送車や戦車を発達させた。

馬と車輪を有し、圧倒的な軍事力と商業力を発達させ、農耕も行って食うに困らず、鉱山さえ有し、青銅器を作る。


彼らの言語は馬や車輪や遊牧に関する豊富な語彙を持ち、その言葉がインド・ヨーロッパ語族の源になる。

                        ロマ人のご先祖さまを連想する。



しかもこのストーリーは世界史の基本イメージを覆す力を持つ。

たとえば司馬遼太郎は古代中国史を、遊牧だけでは食えない非定住民が農耕をして富を十分に蓄積する定住民から略奪しようとしては争いが打ち続く歴史としてとらえた。

豊かさでは農耕民族の方が昔から上というのが世界史の常識だ。

                       へぇ〜


だが本書に従えば逆。


遊牧民が優越的な支配民族で、
インドからヨーロッパまでの定住民は周縁で彼らに保護され従属する民族であったと著者は考える。


だから文明的に上位のステップの言語が周縁に広く行き渡り、インド・ヨーロッパ語族が形成されたという筋書き。
納得できる。

                       ワタシには謎


「アーリア神話」から「ステップ神話」へ。
騎馬民族ファン必読の世界史書き換え本。
[5]空の青海のあをさんからのコメント(2019年06月14日 07時09分32秒 ) パスワード

https://www.google.com/search?ei=W8gCXa6dDo_V-gT0iLq4Dw&q=%E3%80%8E%E9%A6%AC%E3%83%BB%E8%BB%8A%E8%BC%AA%E3%83%BB%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%80%8F%EF%BC%88%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BBW.+%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC+%E8%91%97%EF%BC%89%E3%80%80%E3%81%AF&oq=%E3%80%8E%E9%A6%AC%E3%83%BB%E8%BB%8A%E8%BC%AA%E3%83%BB%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%80%8F%EF%BC%88%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BBW.+%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC+%E8%91%97%EF%BC%89%E3%80%80%E3%81%AF&gs_l=psy-ab.12...2724.2724..4317...0.0..0.129.129.0j1......0....2j1..gws-wiz.......0i71.IK8q8BJPNuk



馬・車輪・言語 上 / アンソニー,デイヴィッド・W.【著 ... - 紀伊國屋書店


https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784480861351
\3,132
今日、世界の30億人が話している言語は、印欧語族というグループにまとめられる。言語学者たちは、英語、ヒンディー語などそれぞれの言葉に分岐する前の祖先語の系譜をたどった。すると最も古い祖語の中に「馬」「車輪」「羊毛」といった単語が現れる。




馬・車輪・言語 下 / アンソニー,デイヴィッド・W.【著 ... - 紀伊國屋書店


https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784480861368
\3,240
最古の文明の一つとされるメソポタミア。この地には農産物以外の資源は何一つない。貴石も金属も木材も羊毛も、すべて遠隔地からもたらされた。一体誰がそれを運んだのか?運搬のための荷車や、それを引く馬をこの地にもたらしたのは誰なのか?


なるほどね
そう来たか!


でも

だったら中国語は?
と疑問に思う。

中国だって騎馬民族に蹂躙されまくったのに。


コタエは、ユーラシア大陸はデカ過ぎた、ってコト?
読んでないから70%納得できない。
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