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 投稿番号:101419 投稿日:2015年02月20日 06時19分26秒  パスワード
 お名前:空の青海のあを
目からウロコの日本古代史考

コメントの種類 :書籍・文献  パスワード

http://www.randdmanagement.com/c_histor/hi_022.htm

こちらも面白いです。

[1]空の青海のあをさんからのコメント(2015年02月20日 06時20分39秒 ) パスワード

イントロ

日本の古代史を考えてみた…
 実は、古代史本の話を一寸眺めていて、少し書いてみたくなった。まったくの素人であり、勉強した訳でもないが。
  → 「日本の古代史本を眺めて」 [2009年2月12日]

 ベースは和銅5年に編纂された「古事記」の上巻。完璧に神話の世界である。(和銅元年は、日本初の鋳造貨幣が登場し、平城京造営の詔がでた西暦708年。) さらに、中国の史書に登場する「倭」の記述も加えることになる。文書情報はこれだけ。(底本は様々あろうが、素人が気にする必要などなかろう。)
 あとは、様々な周辺情報を参考にして、常識の範囲で大胆に推定しながら、シナリオを作るだけだ。頭の体操をしているようなもの。

 雑に見えるが、こうしたやり方のほうが歴史の本質に迫れる可能性は高いのではないか。

 と言うことで、一例として、「卑弥呼=天照」説と取上げてみたい。中国の史書と古事記の天の岩戸の項を照らし合わせた推論にすぎないが、素直な見方だと思える。
 誰の説かはわからないが、かなり多くの本に記載されているようだが、証拠が無い巷の俗説扱いということだろうか。
[2]空の青海のあをさんからのコメント(2015年02月20日 06時21分38秒 ) パスワード

続き

 ポイントを記載して、これを考えてみよう。


【中国側から見た倭】
    ・220年: 後漢滅びる。[魏・呉・蜀]
    ・239年: 卑弥呼が魏に遣使した。
      -鏡を大量に入手(中国内は鏡の国需皆無)
      -印の受領(親魏倭王への叙任)
    ・240年: 魏の使者が朝鮮半島から島づたいに倭を訪問した。
      -呪術を用いる女王卑弥呼による小国連合王国
      -倭人の主流は海人
    ・247年: 卑弥呼が死去した。
      (天体運行計算では、この頃日食が発生したそうだ。)
    ・その後、男王達の戦乱で大混乱したが、女王壹与が後を継ぎ静まる。
    ・265年: 魏滅びる。[晋]
 
【古事記上巻の記述】
    ・アマテラスとスサノオは同族ではあるが、対立していた。
    ・アマテラスは日の女神で、珠を身につけ戦闘に臨んだ。
    ・男神スサノオは海の勢力で武闘志向である。
    ・スサノオ側は馬を持ち武具も豊富だった。
    ・アマテラス側は織物生産や田圃農業に注力していた。
    ・スサノオに侵略されアマテラスは岩屋に篭る。
    ・アマテラスが隠れると、世界は暗くなった。
    ・アマテラスが映った鏡がきっかけとなり、アマテラスが復活した。
[3]空の青海のあをさんからのコメント(2015年02月20日 06時23分26秒 ) パスワード

ホレボレ


神話を読む時は、どうしてそんな動きになったのか、何故こだわるのかを想像する必要があろう。例えば、「天の岩戸」や「海彦山彦」の話が結構長いのは、それだけの意味があるからに違いない。それは歴史的に、どんな変化を意味する記述か思い巡らす訳だ。
 その時、出土品との関連など、物品類の特徴と繋げる必要がある。そうでないと、面白話になってしまう。
 例えば、中国王朝に対する貢物など典型だが、絹や大きな珠が登場しているのだから、それを支える産業があると読むべきだ。そして、印を受領したということは、地域の海上支配力を承認されたということ。
 墓が巨大な石棺だったことも一大特徴。

 たったこれだけの情報でも、結構色々思い巡らすことができるのではないか。
[4]空の青海のあをさんからのコメント(2015年02月20日 06時24分24秒 ) パスワード

 素直に読めば、こういうことになるかも。


【倭の連合王国の状況】
    ・博多湾岸・唐津湾岸地域に王国群が繁栄。
    ・卑弥呼は非沿岸高地勢力の王国の長。
    ・連合王国の首長は呪術を駆使する卑弥呼。
    ・連合王国の主たる活動範囲は朝鮮半島先端/対馬/壱岐/北九州地域。
    ・中国王朝[魏]から、この地域の独占交易権を獲得。
    ・産業基盤は田圃での栽培農業。
    ・交易の中心は絹織物。

【反連合王国勢力の状況】
    ・南九州に拠点。
    ・連合王国の支配圏外を全面的に支配。
    ・海兵組織による侵略志向。


 要するに、反連合王国の侵略の時期に、卑弥呼が死亡し、巨大な石棺に収められる。まとめる首長を失ったため、連合体は崩壊し戦乱が広がる。

 これではいかんということで、卑弥呼の代わりに壹与を首長にして、再度連合王国が樹立されたということだろう。
[5]空の青海のあをさんからのコメント(2015年02月20日 06時26分50秒 ) パスワード

 この場合、この仮説を揺るぎないものにしているものがあることに注意を払うべきである。


それは、「天の岩戸」の情景に登場する祭器用具だ。


 一つは鏡。卑弥呼の姿が映るとは、鏡に魂が篭ったということ。卑弥呼は鏡を通じて生き続けることになる。

 もう一つは、榊に飾られた珠。これは連合王国の象徴でもある。
 どう考えても、これは、現代まで続いている信仰対象の「勾玉・剣・鏡」だ。つまり、これらの祭器が登場する話は、古代人にとっては、衝撃が走る事件を意味していたということ。



 こんな感覚で、古代史を考えたらよいのでは。

 なにを考えているか、おわかりだろうか。
情緒的なものの見方を避ければ、情報がなくても、流れが見えてくるのではないか、ということ。


 もう少し具体的に歴史を描いてみようか。



 --- 参照 ---
(角縁波文帯四神二獣鏡の写真) [Wikipedia] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:%E4%B8%89%E8%A7%92%E7%B8%81%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%B8%AF%E5%9B%9B%E7%A5%9E%E4%BA%8C%E7%8D%A3%E9%8F%A1.JPG
[6]空の青海のあをさんからのコメント(2015年02月20日 06時28分36秒 ) パスワード

続きはこちら

http://www.randdmanagement.com/c_histor/hi_023.htm


倭国以前の石器時代を考える…


さて、考えるに当たって、忘れてならないのは、倭国の住民は「海人」だったという点。


では各自お読みください。
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