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最後のちょっとだけを見たので全部は知らないのですが
面白かったお話を書きます。
「どの民族も御伽噺と伝説を持っている」
伝説は村の歴史。
御伽噺はホントの話ではない。だから「昔むかし或るところに・・・」で始まる。時代も人物も特定しない。
なるほどね。
わたくし的には「どの民族も伝説と神話を持っている」でしたが
伝説：人間のお話
神話：神さまのお話
「おとぎ話と伝説」というところに感心しました。
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面白かったお話：
「白雪姫は３回殺されているんだよね」
１回目は女王が物売りの婆さんに化けて紐を売りに来て、白雪姫は買ってしまう。
女王が胸のところを紐で縛って白雪姫は死んでしまう。
小人達が帰って来て紐を外すと白雪姫は息を吹き返した。
小人達が絶対に騙されてはいけないよ、と言うのに白雪姫は
女王から櫛を買ってしまう。
女王が髪を梳かしてあげると言って白雪姫を殺してしまう。
小人達が帰って来て髪の毛から櫛を外すと白雪姫は息を吹き返した。
小人達が絶対に物を買ってはいけないよ、と言ったのに
３回目白雪姫は女王からりんごを買って食べてしまった。
今回は小人達は何も見つけられず
ガラスの棺に入れて悲しんでいると王子さまが通りかかって
従者に棺を運ばせていたところ従者がつまづいて棺を落としてしまった。
その拍子に白雪姫は毒りんごを吐き出して息を吹き返した。
３回も騙されて殺された白雪姫は
「あの女はバカじゃねーか」 ← 小澤先生のお言葉ですよ
と言われているんだそう
ですって。
でも、そういう女だから王子さまと結婚できたんだ、って。
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もっと面白かったところ：
白雪姫が賢い女で、１回で学習してたら、騙されることも殺されることもなく
「山の中で一生小人達の洗濯をして終わったわな」
爆笑・・・
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シンデレラのお話：
これは思春期の心の揺れのお話だ、
って。
シンデレラも３回お城に行ってるんですって。
王子さまに見染そめられて
でも逃げ帰って
でもまたお城に行って
王子さまからプロポーズされて
また逃げ帰って。
３回目に靴を置いてきて王子さまに見つけられて結婚。
これは醜い自分が美しくなりたいという思春期の女の子の願望のお話で
いつもは汚い服を着ているけど
お城に行く時はきれいな格好をして美しい自分に化ける。
家に戻ってまた汚い服を着る。
王子さまに見染められて嬉しいけれど不安でもある。
美しくなった自分が確認できて嬉しいけど
その先は不安。
だから逃げ帰った。
１回目にお城に行って王子さまに見染められてオーケーしてたら
そこで話は終わってしまう。
でも何度も美しい自分になってお城に行って王子さまと夢の時間を過ごして
「これで良いのだろうか？」
という自問をする。
思春期は願望と現実の間で心が揺れて
何度も揺れて、揺れる度に振幅が次第に小さくなって、やがて収まるところに収まる。
シンデレラはそういうお話。
尚
シンデレラが靴を置いて来たのは彼女の作戦ではなく
王子がどこの誰か出自を知りたくて階段にタールを塗って
それに靴がとられて、シンデレラは靴を置いてきてしまったのだそうです。
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「ホントは怖い昔話」というのはここ２０〜３０年の考え方なんですって。
昔はそういうことは敢えて言わなかった、と。
３匹の子豚のお話も
今は「ぶー・ふー・うー」の３匹で狼をやっつけるお話になっているけど
昔は「ぶー」とと「ふー」は狼に食べられて「うー」が狼を食べてしまう話だった、と。
今はそれでは残酷だからと話を変えてしまっている、と。
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「馬とやまんば」のお話で
やまんばが男に馬の足を１本置いていけと言って
馬の足を１本切ってやまんばに渡し
男は３本足の馬に乗って逃げるお話。
大人は真っ青になるけど
子供はけらけら笑っている。普通は４本足の馬が３本になって走る様子がおかしいから、と。
それが正常な子供の反応なんだ、と。
残酷だから、こういう話は子供に教えてはいけない、というのは僭越だ、と。
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実名書いてしまったので書き直し：
子供は残酷なことをする。
蛙に爆竹かけて破裂させたり。
こういう事を子供に聞かせたりやらせたりしていると宮崎勤や酒鬼薔薇聖斗のようなのに成長してしまうんじゃないか？と、大人は心配する。
でも子供は成長と共にしてはいけない事というのを学習する。
だから幼いウチに小さな残酷さというのを経験した方が
将来にとっては良いのだ。と。
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