[1] | 空の青海のあをさんからのコメント(2009年09月27日 16時58分55秒 ) | パスワード |
キャンベル先生の土佐日記: TOSA JOURNAL
これの特徴は日本最初の海洋文学ということであるが
当時の記録は男性によって漢文で書いていたけれど
紀貫之はひらがなの方が人の心や会話を生き生きと書くことが出来るのを発見し会話や心の動きに焦点を当てた人。
女性ことばで書くことによって
男としては書けないことも書けて
自分を客観視することができている。
幼い娘を亡くして、その辛い思いを断ち切るのに
和歌も57首挿入して
余計に仮名の文章が生きることになった。
女性の深い感情の襞を浮き立たせるテクニックを日本は1000年も前に確立した。
そういう価値のある本だそうです。
「海」とは季節や天候や気分で刻々と変わるが
豊饒の文明文化を運ぶ「道」としての海もあれば
人が流されたり海賊に襲われたりする恐ろしい場所でもある
ここに女性の旅の心細さを書いて
海洋文学の最高峰ともなっている。
キャンベル先生はこういう事をおっしゃるのです。
考えたこともなかったよ。恥
[2] | 空の青海のあをさんからのコメント(2009年09月27日 17時02分55秒 ) | パスワード |
だいたい「土佐日記」の訳を「ダイアリー」でなくて「ジャーナル」を選んだ時から(やられたあ〜)でございました。
うなったわよお〜
[3] | 空の青海のあをさんからのコメント(2009年09月27日 17時05分27秒 ) | パスワード |
>豊饒の文明文化を運ぶ「道」としての海もあれば
「豊饒の海」かあ〜
「豊饒の海」が来たか!
とココでもうなりました。
もう、やられっ放し。
[4] | 空の青海のあをさんからのコメント(2009年09月27日 17時19分12秒 ) | パスワード |
それで紫式部は、わたくしだって物語を書いてもいいのね、と思ったのか
と、ここでも唸りました。
紫式部という女性は「わたくしなんてイチという字さえ漢字でどう書くのか知りませんのよ」なんてイヤミを言う人だから
これは清少納言に対するあてこすりと思うけど
紫式部は紀貫之の土佐日記を読んで「本物の女はどういうものを書くのか教えてあげる」と思ったことでしょう。
ほお〜
なるほどねえ〜
と今更ながら紀貫之の存在の重要性が分かりました。
キャンベル先生の御高説を知らなきゃ気が付かなかったな。
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