コメントの種類 :書籍・文献
パスワード
本日の宮城谷昌光氏のお話は
「管 鮑 の交わり」(かんぽうのまじわり)
でした。
管仲(かんちゅう)は貧しい家の出身で
鮑叔(ほうしゅく)は貴族の息子。
2人は商売を始めて、儲けは管仲がみんな持って行ってしまう。
鮑叔はそんな管仲に文句も言わない。
やがて2人は仕える人達の権力争いに巻き込まれ
管仲側が負けてしまう。
ところが斉王(桓公)に鮑叔が
「斉の国1つなら自分でも良いけれど
桓公が天下を治めたいなら管仲に国を任せなさい」
と推薦した。
鮑叔は政治の世界から身を引いて引き篭もるけれど
管仲はそういう鮑叔にお礼もしない。
利を介在させない、こういうのが友情の1番の形だそうです。
また管仲はどういう政治をしたかというと
米の値段が下がると国が買って値段を上げさせ
米の値段が上がると国が米を放出させて値段を抑えたそうで
こういう統制をした最初の人だ、と。
|