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 投稿番号:100947 投稿日:2006年08月27日 02時33分43秒  パスワード
 お名前:暇潰しのギャンブラー
(駄)紅毛人と南蛮人の違い(笑)

コメントの種類 :ニュース  パスワード

昨日「次郎長背負い富士」を見てたら
紅毛人と南蛮人の違いをこんなふうにバッサリ表現してました。


・紅毛人
 エゲレス
 オランダ
 髪の毛が紅い


・南蛮人
 エスパニア
 ポルトガル
 髪の毛が黒い


思わず(おおっ!)と感動しました。笑

[1]ヤン・ヨーステンさんからのコメント(2006年08月27日 21時24分59秒 ) パスワード
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某国語大辞典より

南蛮(なんばん)
1.南方の野蛮人。南方の異民族。
《参考》昔、中国人が南方の異民族をさした語で、東夷(トウイ)・西戎(セイジュウ)・北狄(ホクテキ)に対するもの。
2.〔近世の日本において〕
つタイ・ルソン・ジャワなどの、東南アジアの国々の称。
《参考》当時の日本の海外貿易の相手であった。
づポルトガル人・イスパニア人(=スペイン人)の総称。南蛮人。

紅毛(こうもう)
1.赤い髪の毛。
2.江戸時代、オランダ、または、オランダ人の別称。紅夷。
3.〔転じて〕西洋人。欧米人。

用例: われは思ふ、末世の邪宗、切支丹(キリシタン)でうすの魔法。 黒船の加比丹(カピタン)を、紅毛の不可思議国を、 北原白秋・詩・邪宗門秘曲より。

以上、参考までに。
[2]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年08月28日 00時43分45秒 ) パスワード

今井四郎どの

>北原白秋・詩・邪宗門秘曲


さすが教養の深さが違いますね。ぺこり


「邪宗門」
高校時代の夏休みの宿題で読まなきゃいけなかったのですが
義務でしたから
(ひゃ〜、そういう内容だっけ?)
でした(恥)
[3]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年08月28日 01時06分15秒 ) パスワード

今でも難解。

声に出して読むと音は美しいですね。
何か不思議な世界にいざなわれる

そういう禁断の世界のお話。

舶来の珍しいものに対する憧れがこういう美しい詩に描かれる
というのは白秋ならでは。



邪宗門秘曲


われは思ふ 末世の邪宗、切支丹でうすの魔法。

黒船の加比丹を、
紅毛の不可思議国を、

色赤きびいどろを、匂ひ鋭(と)き あんじやべいいる、
南蛮の桟留縞を、はた、あらき ちんたの酒を。



目見青きドミニカびとは 陀羅尼誦し 夢にも語る、

禁制の宗門神を、あるはまた、血に染む聖磔(くるす)、
芥子粒を 林檎のごとく見すといふ 欺罔(けれん)の器、
波羅葦僧(はらいそ)の 空をも覗く伸び縮む 奇なる眼鏡を。



屋(いえ)はまた 石もて造り、大理石(なめいし)の白き血潮は、
ぎやまんの壺に盛られて夜(よ)となれば 火点(とも)るといふ。

かの美はしき越歴機(えれき)の夢は天鵝絨(びろうど)の 薫(くゆり)にまじり、
珍らなる 月の世界の鳥獣(とりけもの) 映像(うつ)すと聞けり。



あるは聞く、化粧(けはひ)の料(しろ)は毒草の花よりしぼり、
腐れたる 石の油に画がくてふ 麻利耶(まりあ)の像よ、

はた羅甸(らてん)、波爾杜瓦爾(ぽるとがる)らの横つづり 青なる仮名は
美くしき、さいへ 悲しき歓楽の音にかも満つる。



いざさらば われらに賜へ、幻惑の伴天連(ばてれん)尊者、

百年(ももとせ)を刹那に縮め、血の磔(はりき)背にし死すとも
惜しからじ、願ふは極秘、かの奇しき紅の夢、

善主麿(ぜんすまろ)、今日を祈に身も霊(たま)も 薫(くゆ)りこがるる。
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