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つい最近のことなんですが、テレビを見ていて、何気なくチャンネルを切り替えると日本に帰国されている中国残留孤児のある初老の女性が、中国に残してきた養母を訪れるというシーンでした。
彼女の中国への帰国に際しては、生活保護を受けている立場なので、理由は何にせよ一般に海外への旅行は3日以内と、制約がありました。勿論帰国費用は番組を制作したテレビ局が負担します。
そして養母の待つ中国武漢に到着し、やっと二人は面会ができ、その夜は彼女が中国に残してきた実の娘さんと3人で、子供の頃養母がよく作ってくれた餃子をいっぱい作って食べ、会話は懐かしさと嬉しさで、本当に楽しそうでした。
そしてあっという間に帰国の日が来てしまいました。養母は娘に帰らないでくれと、すがりついて泣いていました。私はこの時、ご恩ある養母を今悲しませなければいけないのか、なんて世の中は残酷で、不条理なんだと思いました。
敗戦により日本への逃避行の途中彼女の両親は彼女の命を救う為やむおえずこの中国人夫婦にひき引き取てもらったそうです。養母は、当時幼い彼女を引き取った理由として、戦争に子供に罪はない、この子が哀れだ、と思ったからだと、言っていました。そんな養母に私はその時何もしてあげられない自分が情けなくなってしまいました。
私は今世界の発展途上国にいる、教育や、医療を受けられない子供、戦争孤児などを少しでも救えないかと、形ばかりではありますが、チャリティー活動を続けておりました。私は学生時代平和活動をおこなったりしてきましたが、最近でこそ、日本人も平和、環境などボランティア活動をされる方が、増えていることに安堵感をおぼえていますが、以前はこういったボランティアなど活動をする人が本当に少なかったと思います。たとえそのような活動団体があったとしても、ほとんどが欧米系キリスト教団体によるものだけでした。当時は日本人オリジナルの活動団体がもう少しあってもいいんじゃないかと、思ったりしました。(誤解が在りませんように、キリスト教団体がだめだ、とか言っているのではございません。本当にこのような団体には感謝しております。)
私が学生時代平和活動をしていた時、さる宮様が活動に多大なご協力をいただいておりました。私は一民間人でありますが殿下には本当に感謝申し上げております。あのお優しいお顔がとても印象的でした。もうお亡くなりになられてしまい、本当に残念です。
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