[1] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 04時55分55秒 ) | パスワード |
岩佐又兵衛は浮世絵の祖と呼ばれているそうです。
風俗図が得意。
つまり大衆性(野卑とも言う)がある。
福井県立美術館に30点ほどあるそうです。
[2] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 04時58分23秒 ) | パスワード |
「山中常盤」
これは150mにも及ぶ作品で
奥州に牛若丸が逃れ
母・常盤も後を追って奥州に。
ところが母は盗賊に襲われ一命を落す。
復讐する牛若。
この牛若の活躍ぶりが現代のアニメのように面白い。
[3] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 04時59分10秒 ) | パスワード |
布袋さまと禄寿の神様がお酒を飲んで酔っ払ってる絵も面白いです。
[4] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 05時02分49秒 ) | パスワード |
太平記の絵では
千早城攻めかしら?
大石で鎌倉幕府方の兵が死ぬシーンを楠木方の兵達が喜んで見ている。
これもちょっと変わった絵だと言われてました。
でも村重の家来達が織田方に焼き殺されていますから
そういう人間の心理を描いている、と。
[5] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 05時04分45秒 ) | パスワード |
岩佐又兵衛は40を過ぎてから北之庄(福井)に移り
68万石・徳川家康の孫・松平忠直に絵師として仕えた。
[6] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 05時07分14秒 ) | パスワード |
平家物語からも題材をとり
「祇王図」
というのを描いていますが
平家の公達たちが身を乗り出して仏御前?の踊る様子を眺め
(いい女だな〜)
って感じの卑しさが描かれ
清盛も鼻の下を伸ばして舞を見ています。
私の言葉じゃなくて解説者の言葉ですからね。あはは
[7] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 05時08分28秒 ) | パスワード |
平家物語から「鵜川の合戦」では(こんなのありましたっけ?勘違いかも)
戦争をしているというより喧嘩をしてる様子で描かれてます。
[8] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 05時09分48秒 ) | パスワード |
「月見西行図」
西行法師が月を仰いでいる絵です。
共に武士の子ですから合い通ずるものがあったのでは?と。
[9] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 05時12分02秒 ) | パスワード |
岩佐又兵衛は60を過ぎてから江戸へ上り73歳で亡くなったそうです。
将軍家に呼ばれたのだったかな?
[10] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 05時12分55秒 ) | パスワード |
人間にこだわり
ありのままの姿を描いた奇才絵師
なかなか面白い絵ですよ。
[11] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年03月26日 09時49分37秒 ) | パスワード |
以上はNHKの福井発の番組からでした。
[12] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 04時22分19秒 ) | パスワード |
NHK「この人この世界」から:
語りは元東大教授でMOA美術館館長さんの辻惟雄さん。
本日は「ギョッとする江戸の絵画」第一回「血染めの衝撃」という副題で
岩佐又兵衛が取り上げられてました。
[13] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 04時32分16秒 ) | パスワード |
「山中常盤物語絵巻」で良いのかな?
義経の母が6人の盗賊に襲われ殺され、義経がその盗賊を討って母の仇を取る
という仇討ち絵巻。
お話:前半
15歳の義経が奥州にいて
母の常盤は京にいる。
母常盤が義経に会いたく
侍女を伴って奥州に下向する途中
病を得て泊まっていた山中宿で
身分の高い女性である上臈=常盤=の小袖を奪おうとする盗賊に襲われ
常盤と侍女は湯文字1枚の裸にされ
「こんな思いをするなら死んだほうがまし」
と言ったのを盗賊が聞いて
常盤を本当に刺し殺してしまった。
ホントにスゴイ絵でした。
ホラー映画の血飛沫一杯のスプラッターもの並みの真っ赤な絵でした。
辻氏
「娯楽性を離れ画家が常盤の感情の中に入り画家の感情が入り込んでいるのが分かる。
岩佐又兵衛の母が惨殺された事実がトラウマとなり絵の中に描かれているのが分かる」
[14] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 04時39分35秒 ) | パスワード |
岩佐又兵衛は伊丹市有岡城の荒木村重の子で(← 絵に描かれた家紋は源氏?車紋でしたよ〜)
又兵衛2歳はからくも織田信長の処刑を免れ一命を取りとめたが
母は打ち首となった。
髪を高々と結って処刑に臨み毅然として死についた。
辞世の句
「残しをく そのみどり子の心こそ 思ひやられて悲しかりけり」
[15] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 04時42分01秒 ) | パスワード |
「山中常盤物語絵巻」に常盤松が描かれてますが
この松が常盤の心=岩佐又兵衛の心=を代弁しているのです。
殺される時の身をよじる悔しさとか、そういう思いとか
殺されて命の灯りの萎んでいく様子とか
そういうのを松で描いているのです。
[16] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 04時44分27秒 ) | パスワード |
お話:後半
主人公は義経。
山中の宿の枕辺に母常盤の亡霊が出てきて「仇を討ってくれ」と言う。
盗賊を誘い出して全員を殺してしまう。
この盗賊に対する惨殺場面がこれまたギョッとするのです。
[17] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 04時49分21秒 ) | パスワード |
「浮世又兵衛行状記」の作家
篠田達明氏は本業が整形外科医で
義経の殺戮場面の盗賊達が斬られた様子というのが
現代の外科医の
・下肢切断技
・CT断層撮影図
を見るようだ、と。
日本の解剖図は杉田玄白を待たなくてはならないが
その170年あたり前にこれだけの人体解剖図を描けたというのがスゴイと。
[18] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 05時00分59秒 ) | パスワード |
辻氏:
岩佐又兵衛は40歳頃に「山中常盤物語絵巻」を描いたが
これは松平忠直のバックアップで
この松平忠直の思いというのもこの絵巻に表されているというのが言える。と。
この松平忠直自身が徳川家康の孫で
父は将軍にもなれた人だったのになれなかったという思いがあり
父の無念さが絵巻物の中にも込められている。
それで松平忠直は岩佐又兵衛を気に入った。
福井に又兵衛ありと評判になった。
その後江戸に行き1650年に72歳で亡くなったが
「浮世又兵衛」と称された。
これまで描かれなかった絵を描いたことで
浮世絵の元祖と言われた。
うきよには「浮世」と「憂き世」があり
又兵衛の場合は「憂き世」に近いのでは?と辻氏談。
理由は「暗い情念が漂っているから」
[19] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 05時05分12秒 ) | パスワード |
この「山中常盤」は昭和3年に売りに出され
ドイツに渡る寸前に流出を免れ
その後真贋論争が巻き起こったそうです。
戦後も真贋論争が戦わされ
ここで決着をみたのですが
この時に院生だった辻氏も真贋の研究に参加なさったそうです。
要するに
前半と後半は中心になった画家が違うのでは?
前半は筆つきが自由で描写がすぐれている。
前半は確かに又兵衛だろう。
だそうです。
[20] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 05時08分02秒 ) | パスワード |
岩佐又兵衛は「山中常盤」で母の悲痛な最期を常盤に重ね合わせたのでは?と。
また自画像は
又兵衛の流転の人生を描いているのでは?
だそうです。
[21] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 05時11分39秒 ) | パスワード |
アニメ的にも勝れているので是非機会がありましたら、どうぞ。
日本のアニメが世界に誇る歴史があるのは鳥獣戯画以来この岩佐又兵衛にも見ることが出来ます。
「松」が常盤の心境を表している他にも
介抱する侍女の必死な表情とか
常盤を刺し殺した盗賊の後悔の表情とか。
日本の絵巻物ってホント凄い!
[22] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2006年10月11日 05時13分24秒 ) | パスワード |
義経の生母常盤の最期が謎とされていて盗賊に殺されたという説があるのがやっと分かりました。
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