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稀代の魔術師＝当時の言葉では陰陽師＝安倍晴明は９２１〜１００５年に実在
なのは確か（であろう）。
ただし実在人物としての資料は少ない。
天暦４年村上天皇の御世に内裏が焼けて宝剣を修理した記録がある。
占い本である「占事略決せんじりゃっけつ」は彼が書いたのであろう。
我々が好きな安倍晴明像は
今昔物語
謡曲「鉄輪（かなわ）」の鬼退治の話
明治時代の講談
に描かれる虚像の安倍晴明像。
我々は彼のファンタジーさが好き。
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今昔物語に描かれた安倍晴明にこんなエピソードがある。
ある日あるお寺に若い僧侶や公達が集まって安倍晴明の噂話をしていた。
そこへ安倍晴明がやって来たので彼の実力のほどを試そうとし
「お寺の庭で跳ねてる蛙を殺し給へ」と言った。
安倍晴明は「殺してもいいけど生き返らせることはできない」と言って
葉っぱで蛙を押し潰した。
押し潰された蛙の内臓が飛び散って若い僧侶や公達の顔にかかった。
クスリとシニカルに笑う安倍晴明。
ふふふ
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当時人々は闇を恐れた。
闇の世界を恐れた。
闇から身を守るために陰陽師が活躍した。
I
宮廷の陰陽寮に属し役人である陰陽師として安倍晴明は天文博士として活躍し
仕事は
星回りを見た
漏刻で日の出日没の時間を計った
暦を作った
病気の治療
などをした。
例えば貴族の方違えをどうやってやるか、そういう知識を持っていた。
II
庶民の為の占い師としては法師陰陽師が活躍した。
播磨出身者が多かった。
安倍晴明のライバルとして有名なところでは蘆屋道満がいる。
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当時はまじないと科学が混同していた。
病気は
疫病の神がどこかからやって来て人々にとりついて疫病が流行すると考えられていた。
または誰かの呪いで病気になると考えられていた。
それでまじないやお祓いをして疫病の神を取り除いたり誰かからの呪いを取り除いたりした。
ホッとして身体の免疫力が高まって元気になったのであろう。
安倍晴明は人の持たない知識や能力を持っていたと考えられる。
宮廷の儀式はやっていたが理解者には恵まれなかったと考えられる。
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呪（しゅ）呪う；呪術；呪文
この「呪」という漢字は「祝」という字でもある。
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↑
あれ？
ということは管理人さんの漢字でもあるじゃないですか。
「お呪い」「お祝い」
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呪とは？
思弁的な話ではあるが（詭弁？）人の思いで存在は変わる。
安倍晴明によると
名前は天地で１番短い呪である、と。
名前はものを縛る呪である。
名前を付けられて初めて人間との関係が出来て「存在」するから。
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（これは「将軍」の中でも描かれていて
三浦安針さんが名前はなんだ？と訊いたら某日本女性は「おんな」と答えた）
またイギリスでも貴族の館で働く下男下女は貴族階級には It's no body.とされる。
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呪とは？
天に懸かっている月でさえ人にあげる事が出来るとされる。
安倍晴明によれば
女に「あなたにあの月をあげましょう」と指差し
女が「確かに受け取りました」と言えば
月は女のものになった、月を女に与えたことになる。
物の所有とは心の在り方という呪である。
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「物の所有とは＝心の在り方＝呪である」という夢枕獏のもう少し具体的な話では
ポケットから万年筆を取り出して
「これは私の万年筆である」と夢枕獏は言える。
自分がお金を払ったしこうして手元に持っているし。
しかし
誰かにこの万年筆が盗まれたとする。
万年筆は盗んだ人の所有となった。
であるが盗んだ人が良心の呵責に耐え切れず自分の物ではないと思い続ける限り
この万年筆は盗んだ人の所有とはなっていない。
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現代に生きる陰陽師：
はやりの占いは昔に陰陽師がやってたことの１つの延長である。
１．つまり占いは人の心を癒すから。
２．占いは未来への不安を取り除くから。
３．占いは希望を持って生きるようにさせるから。
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鬼とは？
鬼とは人の心のどうしようもない悲しみや憎しみ理性では抑えられないもの。
これを癒してきたのが陰陽師。
心の中の鬼＝不安＝は未来に渡っても無くならない。
だから消えることはない。
だから占いも消えることはない。
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我々が何故安倍晴明が好きなのか？
これからも安倍晴明は語り続けられるであろう。
これまで
芸能や文学、講談や漫画、
今はパチンコ台にさえ使われ
ずっと語り継がれてきた。
これからも
人それぞれの異なった安倍晴明像で語り続けられるであろう。
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ざっとこんなお話でした。
言葉も難しいし内容も難しいし聞き取れない言葉もあったし。
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思い出したことを１つ。
安倍晴明は土御門小路に住んでいた。
土御門小路は内裏の北東の方角で
北東は鬼門の方角にあたる。
鬼門とは鬼の出入りする方角で内裏を守るために安倍晴明は土御門小路に住んでいた。
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安倍晴明より１９世の孫・ありながの代より土御門とも称するようになった。
安倍晴明社では９月２６日を例祭日としている。
新暦１００５年１０月３１日（旧暦寛弘２年９月２６日）歿との説もある。
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平家物語では安倍晴信に「いるか」の出現を占わせている。
奈良教育大の名誉教授のK先生は
「そういう動物語を解する能力があった」
とおっしゃってました。
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占事略決かどうかは不明ですが、土御門家の編纂した
占い本がウチにありますよ！
婆さんがそれで占ったんですが、いきなり不吉な
結果が出ました。
当たってなかったですけどね。
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安倍晴明第２弾：時々聞き取れない語があった。
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京都一条にある晴明神社は安倍晴明の屋敷跡に建てられた。
今回は安倍晴明の家紋（☆：五ぼう星）についての紹介。＊ボウの字は草冠に亡。
五ぼう星の聖なるルーツは？という回でした。
結論は
晴明桔梗は桔梗というよりは直線で星の形をしている。俗に「五ぼう星」と呼ばれる。
ルーツは中国の雲南省あたりじゃないのか？
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以下夢枕獏の体験記：
雲南省の大理にある博物館に行って五ぼう星について訊いたら
返事は「これは星ではなく太陽だ」と言われた。
館長の家に行ったら雲南省と隣のこうせい自治区の岩に描かれた絵をリストアップした本を見せてくれた。
その本には 太陽＝○ の中に ☆など いろいろな模様の描かれたマークが何十と載っていた。
館長が言うには これは ○＋☆ではなく 「太陽の絵」のバリエーションの数々である、と。
だから五ぼう星は 星ではなく 太陽である、と。
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雲南省大理には白族（ぺいぞく）という少数民族がいて
ここではカップルが結婚する時に２つの贈り物をする風習があって
それは ＜ザル と 鏡＞ である。
これらザルと鏡は魔除けに贈るんだ、と。
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＜ザル＞
これはどういう物かというと
１．ザルに赤い布を貼りフリルをつける。（ビラビラ状）太陽のフレアに見立てている
２．赤い布には陰陽のマーク（韓国の国旗に描いているような陰陽マーク）などを描く
３．弓矢を貼り付ける（これは象徴としての弓矢で本物ではない）
これが「魔除け」であり「太陽」である。
「太陽」とはザルを編む時の目なんだよね。
その形が ☆でありユダヤの六角形星。
日本語では「かごめ＝篭目＝籠目」だね。
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白族の若い夫婦はこのザルを家の入り口に置いて魔除けとする。
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＜鏡＞
鏡も太陽の象徴。
これは分かり易い。
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雲南省の白族のカップルは「ザル」と「鏡」を魔除けとしてお祝いに貰うが
雲南省の南の東南アジアのビルマなどの少数民族は
村に入る入り口の門に魔除けとして竹を編んだものを門の上に置いている。
夢枕獏の訪ねた村の篭の編み目は六ぼう星の形をしていた。
（ユダヤのダビデの星と同じ）
この六ぼう星も五ぼう星のバリエーションの１つと考えて良いだろう、と言ってました）
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この編み目（カゴメ）は鬼の目で
村に入って来る悪しき物を退散させるという意味を持つ、
と考えられているんだそうです。
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以上を考えてくると雲南と日本の近さ・関係の深さに思い至る。
雲南の長江の流域を考えると
１．稲作（お米の遺伝子が共通するものが多い）
２．雲南には ＜イ瓦 族＞わぞく という少数民族が住んでてこれは倭族と同じ？
３．雲南の赤族の村の門には鳥がいて、これが鳥居のルーツ？
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雲南の岩絵と日本の銅鐸の絵に共通性がある。
描かれる狩りをする人の絵が非常に似ている。
１．人物の男性が弓と矢を持ってる様子がそっくり
２．太陽の中に弓と矢を持った人物の絵が雲南の白族の結婚祝いのザルの形に似ている
（太陽＋フレア＋弓矢）
古代の人は意味の無い絵は残さないから意味があって描いたわけで
これが呪術的意味を持っているのだろう、と。
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最近日本の文化のルーツの１つは雲南ではないかと言われるが
同じような米を作り餅を食べ鳥居やその他建物も特徴の似ているものを建てている。
雲南の人は太陽を○＋フレアで描き
これが○に☆となって
五ぼう星や六ぼう星となって魔除け模様となって日本に伝わったのではないか？
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以下は五ぼう星がどのように安倍晴明の家紋となったか。
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日本には
道満模様 IIIと三を組み合わせた タテタテヨコヨコの模様 や
晴明模様 ○に☆で真ん中に・ 竹を編んだ模様（よく分からない）
がある。
今でも伊勢志摩の海女さんが海の魔物に引き込まれないよう
使う手拭などに道満模様や晴明模様を縫い付けている。
これが雲南の人々のように魔除け目的に使ってるのがスゴイ一致。
また中国の紅頭ヤオ族の刺繍にも道満模様晴明模様が見られる。
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中国の銅鏡に描かれた 西王母 の模様に巨大な桃の木があり
桃の木の北東にはいつも鬼が出入りして
ここを鬼門と呼ぶ。
西王母の桃の木の変形かと思われる扶桑の木が生えていて
そこには９つの太陽が宿っていて３本足のカラスが住んでいて
太陽とカラスが順々に昇って 朝・夕方・夜 を司っている。
（全然理解不可能）
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この話にも日本との関わりが見られる：那智大社のやたがらす （ 八 尺尺 鴉 ）
那智大社のやたがらすも３本足で
これは西王母の鴉と同じで
つまり太陽との縁が深い。
神武東征を案内したのがやたがらす。
古事記・日本書紀の天孫降臨＝太陽の構図は中国の太陽と３本足の鴉とも結びつく。
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ここから安倍晴明と五ぼう星の関係：
３本足のからすは賀茂氏の御先祖さまに繋がる。
賀茂忠行が安倍晴明に陰陽道を教えた。
安倍晴明は若い頃那智大社や那智の滝に修行し呪術を究めた。
安倍晴明は魔を払うのに 五ぼう星 模様を貰った？
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総合すると安倍晴明の家紋の五ぼう星 ☆ のルーツは雲南省ではないのか？
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おまけ
今も生きる陰陽道：
陰陽道が１番栄えたのが江戸時代。（そうなの？）
明治になって陰陽師はいなくなったが
今でも生活の中に陰陽道が生きている。
節分
お清めの塩
こういう儀式が今でも残っている。
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終わり。
あ〜疲れた。
時間ができたら西王母について調べてみなくっちゃ。
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詳しくは下記へ
http://pengzipk.hp.infoseek.co.jp/01/zgxiwangmu.htm
西王母とは長寿の神さまで桃は長寿の実。
西王母の誕生日は３月３日ですって。
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ええっ？
桃に鬼？
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http://pengzipk.hp.infoseek.co.jp/01gazo/wangmu.jpg
図をよく拝見すると
いろいろ瑞兆が描かれてますね。
鹿も孔雀も鶴も。
でも大きな桃の木というのはどれか分かりません。
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上記のURLには物凄い量の中国の情報が詰まってます。
ワタシには高度過ぎて読みこなせませんが面白いです。
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