[1] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年12月08日 02時21分49秒 ) | パスワード |
清盛の船に鱸が飛び込んで来て「めでたいめでたい」と喜んだというお話でしょ。
平家の出世の前兆として歓迎された、というお話。
私の持ってる本は角川文庫なんですが
p23に出てます。
テキトーに書いてみますね。
そもそも平家
かように繁盛せられけることは
ひとへに熊野権現の御利生とぞ聞えし。
その故は
清盛未だ安芸守たりし時
伊勢国安濃の津より船にて熊野へ参られけるに大きなる鱸の船へ跳り入ったりければ
(中国の故事が話されて)
吉事のみ打ち続いて
我が身太政大臣に至り
子孫の官途も竜の雲に上るよりなおすみやかなり。
9代の先じょうを越えたもうこそめでたけれ。
今読み返して(あれ?)と思ったことは
私は「安芸神社=厳島神社の御蔭」と思ってたけど
熊野権現だったのですか。
ちょっと勘違いしてました。
[2] | 布袋竹さんからのコメント(2003年12月08日 18時27分13秒 ) | パスワード |
ギャンブラーさんの、この、清盛の熊野参詣の船が伊勢の海に出たとき
スズキ「鱸」が飛び込んできて、清盛が「縁起が良い」と喜ばせたこと
スズキはご存知の通り「出世魚」と言われ、大きくなるにつれて
ふっこ→せいご→すずき 関東
せいご→はね→すずき 関西
と成長するに従い呼び名が変る。この出世も、懸けられているのではと・
あれっ、これは現代・・でも、ふるくから言われていたようです。
[3] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年12月09日 02時49分40秒 ) | パスワード |
・スズキはご存知の通り「出世魚」と言われ、大きくなるにつれて
・ふっこ→せいご→すずき 関東
・せいご→はね→すずき 関西
・と成長するに従い呼び名が変る。この出世も、懸けられているのでは
あ〜
ここが重要だったのですね。
それで精進潔斎の途中なのに皆で鱸を頂いたのですね。
なるほど。
[4] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年12月09日 02時50分55秒 ) | パスワード |
周の武王の小話も調べてみる価値がありますね。
[5] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年12月09日 03時09分44秒 ) | パスワード |
ちょっと調べて来ました:
白魚入舟(はくぎょにゅうしゅう) 『史記』周本紀より
周の武王が殷の紂(ちゅう)王を討とうとした時、
黄河の水の中から白い魚が躍って舟の中に飛び込んだ故事から、
敵が降伏する前兆をいう。
白は殷を象徴。
転じて敵が帰服する意に用いる。
[7] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年12月09日 03時32分02秒 ) | パスワード |
http://village.infoweb.ne.jp/~sion/Ki_Toku.htm
おもしろかったですよ。
[8] | 布袋竹さんからのコメント(2003年12月09日 11時12分56秒 ) | パスワード |
色に象徴される故事・赤と白・
源平の旗のようですね。
現代語、作者の好みの方法を・解釈を…で書いたと
PHP文庫の高野澄氏の「すらすら読める『平家物語』」より
「武王は殷の紂王を打とうとして決起し、軍団をひきいて
黄河をわたっていた。その船のなかに白魚がとびこんできたのである。
われわれの船にとびこんできた鱸も吉事のしるしである。食して
さしつかえない。いや、食さなければ熊野権現のお恵みをうけぬ失礼に
あたるぞ」
船にとびこんできた白魚の恵みによって武王は紂王を征伐し、周の王朝を
たてた。われわれもまた巨大な鱸を調理して口に入れ、権現の恵みを受けるのが
正しいと、清盛は説明した。
神聖なる伊勢の海から、これまた神聖きわまる熊野本営をめざす船旅の途中で
生臭物は断じて避けて身の精進をたもつべきところ、家来たちの不審の視線に
こたえるように、清盛の説明の状況でした。
[9] | 暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年12月09日 12時20分01秒 ) | パスワード |
布袋竹さん
私もビックリしました。
白と赤。
紅白合戦って源平以前の発想だったのか、と。
>神聖なる伊勢の海から、これまた神聖きわまる熊野本営をめざす船旅の途中で
>生臭物は断じて避けて身の精進をたもつべきところ
平家物語って読めば読むほど深いですね。
もともと漢文の基がないと楽しみ半減ですね。
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