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 投稿番号:100587 投稿日:2003年11月17日 21時51分21秒  パスワード
 お名前:烏夜啼
祇園精舎
キーワード:沙羅双樹・盛者必衰
コメントの種類 :質問  パスワード

長年の謎です。


『平家物語』冒頭の文中の「沙羅双樹」と「盛者必衰」の読み方についての質問です。

「沙羅双樹」を「しゃらそうじゅ」と読んだ時は、「盛者必衰」は「じょうしゃひっすい」。
「沙羅双樹」を「さらそうじゅ」と読んだ時は、「盛者必衰」は「せいじゃひっすい」と読む。

そのように決まっているのだとか・・・。
何故ですか。教えて下さい。(もしや、知っているのが常識で、知らないのって、無知過ぎなのか・・・)
気になって気になって、どうにも気になるので、どうかお願い致します。

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[1]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年11月18日 01時23分52秒 ) パスワード
  

>「沙羅双樹」を「しゃらそうじゅ」と読んだ時は、「盛者必衰」は「じょうしゃひっすい」。

私はこっちで習いました。
教えて下さった先生は戦前の皇国史観の神道系大学御卒業なんだそうで。
古い人はこっちで読むと思いましたが。。。。?
「しゃら」「盛者」は「じょうしゃ」は仏教的な読み方と思ってました。
違うのかしら?

私には「沙羅双樹」を「さらそうじゅ」「盛者必衰」は「せいじゃひっすい」に違和感がありますが。
[2]烏夜啼さんからのコメント(2003年11月18日 01時51分35秒 ) パスワード
  

私は、「沙羅双樹」は「さらそうじゅ」でも「しゃらそうじゅ」でも、どちらでもよいのだ、とか習いました、学校では。
で、「せいじゃひっすい」なんていう読み方があるとは、3年前までは全く知りませんでした。

「せいじゃひっすい」なんて、普通読みませんよね。



琵琶で、この『祇園精舎』を語る時、「しゃらそうじゅ」と「じょうしゃひっすい」のセットか、「さらそうじゅ」と「せいじゃひっすい」のセットにすることになっているのだそうで。どちらでもよいそうで、それは奏者が任意に決めるのだそうです。理由は分からないけれども、決まりだから皆そうしているのですが、「じょうしゃひっすい」の方に馴染んでいる人が多いので、だいたい「しゃらそうじゅ」で語っています。


もしかしたらこの決まりごとは、琵琶の世界だけのことなのかもしれないな、と思っていたのですが、世間一般にも「せいじゃひっすい」なんていう読み方も、あるのでしょうか。
[3]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年11月19日 23時09分06秒 ) パスワード
  

昨日見た「にほんごであそぼ」も「しゃらそうじゅ」「じょうしゃ」で暗誦させてました。
[4]烏夜啼さんからのコメント(2003年11月20日 15時01分37秒 ) パスワード
  

そうですか。
どうも、有難うございます。

やはり、「しゃらそうじゅ」、「じょうしゃひっすい」がよいのでしょうね。
「せいじゃひっすい」というのは、琵琶限定なのかも。ま、琵琶の人も「しゃらそうじゅ」「じょうしゃひっすい」で語る人ばかりだし。


いろいろ、有難うございました。
[5]布袋竹さんからのコメント(2003年11月20日 23時55分28秒 ) パスワード
  

水を差すようで申し訳ありませんが
さらそうじゅ・せいじゃひっすいと・
私の方は、上記がとおりが良いのですけど・
ちなみに、母80歳に読ませると
「さらそうじゅ」「せいじゃひっすい」でした。



[6]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年11月21日 01時12分12秒 ) パスワード
  

布袋竹さん

そうなんですか・・・・


で、小学館の古語辞典で調べたら「しゃらさうじゅ」は「さらさうじゅに同じ」で出てました。
「さらさうじゅ」では「しゃらさうじゅに同じ」と出てました。

ふふふ

どっちが何々のの用法なんてあるのでしょうかねえ。
[7]烏夜啼さんからのコメント(2003年11月21日 17時14分41秒 ) パスワード
  

布袋竹様


そうなのですか。「さらそうじゅ」、「せいじゃひっすい」も一般的だったのですね。
無知な私、全然知りませんでした。恥ずかしいことです。

因みに、私がナンだカンだと言っていた琵琶は薩摩琵琶のことです。当道系も筑前琵琶も未確認ですが、もし、筑前にも「さらそうじゅ」「せいじゃひっすい」の読み方があり、平家琵琶にはなかったら、盲僧系伝統の読み方ということになるのかな、とか思っております。


[8]烏夜啼さんからのコメント(2003年11月21日 17時35分26秒 ) パスワード
  

暇潰しのギャンブラー様

なんだか、私がくだらない疑問を持ったばっかりに、いろいろ調べて頂いてしまって・・・お手を煩わせてしまいまして、申し訳ありません。又、有難うございます。


人からの又聞きなのですが。
沙羅双樹の「沙羅」はサンスクリット語ではsalaだとか・・・
でも、「盛者必衰」についてはやはりよくわかりません。



[9]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年11月22日 02時08分02秒 ) パスワード
  

インド人の<s>ですが1つ参考まで:

私のインド人のマネージャーは名前が 文字では S 発音は sh でした。
宗教はゾロアスターです。


[10]烏夜啼さんからのコメント(2003年11月22日 03時26分28秒 ) パスワード
  

と、いうことは・・・・・・

saは「サ」っぽい発音でよいのですか。
あれっ、「しゃ」かな・・・

横文字苦手ーーーーー
発音記号見てもよくわからないもので……
イタリア語もドイツ語も英語もフランス語も、皆ごっちゃ混ぜ
[11]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年11月22日 07時32分01秒 ) パスワード
  

>あれっ、「しゃ」かな・・・

はい sha で「しゃ」になります。
沙羅は「さら」「しゃら」にもなりますね。

例えば広島では「せんせい」が「しぇんしぇい」になる人がいますよね。


仏教用語の沙羅双樹や盛者必衰というのがどのように発音されるかに掛かってるのでしょうね。


私の持ってる辞書では「盛者」が「じょうしゃ」「しょうじゃ」になってました。「せいじゃ」はなかったです。

漢音と呉音で説明出来るかと思いましたが私の辞書では出来なかったです。
[12]烏夜啼さんからのコメント(2003年11月22日 08時54分22秒 )
  

本人によりコメントは削除されました。 2003年11月22日 10時03分32秒
[13]烏夜啼さんからのコメント(2003年11月22日 10時12分47秒 ) パスワード
  

申し訳ありません。上記、誤字があったので、削除致しました。

「しょうじゃひっすい」は「生者」と混同された誤読か、なんぞと『広辞苑』に書いてあって、びっくり致しました。『広辞苑』って、けっこうやってくれてますものね。


漢音、呉音、梵音的、林邑・高麗等その他のアジアのどこかの読み方とか・・・いろいろあるのでしょうね。

「せいじゃひっすい」
薩摩琵琶の謎ですね。
[14]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年11月24日 09時46分16秒 ) パスワード
  

今日の瀬戸内寂聴のお話では「しょうじゃ必滅」とおっしゃってました。
[15]川口 信さんからのコメント(2003年11月24日 10時39分15秒 ) パスワード
  

皆さんがアレコレと述べておられますので、私も気になってしまいましたのでチョット調べてみました

>「しょうじゃひっすい」は「生者」と混同された誤読か、なんぞと『広辞苑』に書 いて
 >あって、びっくり致しました。『広辞苑』って、けっこうやってくれてますもの ね。
 
廣辭林(大正十四年発行)には下記のとおりです。

 盛者必衰(ショウジャ ヒッスイ)世は無常にして、盛者も必ず衰ぶ時ありといふと。
 生者必滅(ショウジャ ヒツメツ)世は無常にした、生者は必ず滅ぶる時ありといふと。

 同音にしております。

 同じ発音で祇園清舎(ギオン ショウジャ)とよんでおります。

 琵琶には門外漢なのですが、詞とか歌には音(おん)を合わせることがままありますね、外国の歌や詞にも。
 そんな意味で琵琶を語りが、謡いになり語尾を合わせるなんて思ったりしておりますが。

 薩摩琵琶
 室町時代(16世紀末)、島津忠良が淵脇了公に命じて、古くから薩摩に行われていた盲僧琵琶の一種をもとに音量を出るように改良し、藩の武士達を教育するため教訓的な琵琶曲を作ったのが起源とされている。薩摩琵琶は四絃四柱の琵琶で、大形で柱(ちゅう)が高く、これも大形の撥(ばち)で勢い良くかきならし、スタイルにとらわれず、自由闊達に演奏する。とありますので、読みも従来にとらわれずにきたものと思われますが。

 こんな風な考えはいかがですか?。間違っていたらごめんなさい。
 






[16]暇潰しのギャンブラーさんからのコメント(2003年11月24日 11時07分16秒 ) パスワード
  

「しょうじゃ必滅」のしょうじゃは「生者必滅」だったのですか。

この「しょうじゃ」に平家一門の繁栄を引っ掛けて「盛者」になったのかしら?

ますます気になっていきます。
[17]烏夜啼さんからのコメント(2003年11月25日 17時21分47秒 ) パスワード
  

川口信さま


「祇園清舎」というのは初めて知りました。
情報を有難うございます。

薩摩琵琶は正派が四絃四柱で、仰る通り盲僧琵琶からの流れです。九州の盲僧は当道組織に入ることを拒否していましたが、地理的に中央から遠いので、それも可能だったのでしょうか。平家琵琶をやってはならなかったらしいのですが、『平家物語』もレパートリーに入っています・・・
そこから武士の嗜み用に作られた薩摩琵琶にも『平家』ものがいくつも・・・
もともと薩摩琵琶は当道から外れた『平家』を元としているので、「せいじゃひっすい」というような面白い読み方があるのかもしれません。
しかも、最近は正派よりも、そこから派生した錦心流やら、五絃の錦琵琶、さらにそれを改良した鶴田流などの新しい流儀の方が流行っているので、もう、どんどん詞も変わって行っています。

音を揃えるのではないかという川口さまの仰せごとは、なるほどそうな
のだろうな、と納得致しました。
ずっと「さらそうじゅ」「せいじゃひっすい」のセットか「しゃらそうじゅ」「じょうしゃひっすい」のセットにしなければならないという理由が分かりませんでしたが、ようやく理由が分かったように思います。
どうも有難うございました。


[18]長谷川玲奈さんからのコメント(2004年04月23日 18時51分13秒 ) パスワード
  

あの・・質問なんですが、
祇園精舎の秦の〜唐の禄山までの部分の簡単なことを調べて、レポート提出するんですが、どんなことを書いたらいいのか・・・教えてくれませんか?いろんなさいととか詳しいこと教えてください。メール待っています。
[19]烏夜啼さんからのコメント(2004年04月26日 19時33分59秒 ) パスワード
  

長谷川玲奈さま


よくはわかりませんが、要するに中国にも日本にも横暴を極めた奴はいるが、平清盛ほどではない、ということですよね???

秦の趙高から唐の禄山までのことは、中国史を簡単にお調べになったら宜しいかと・・・皆横暴を極めて最後は死んで行った人ばかりですから、波乱万丈で、ちょっと調べただけで、レポートに書くべき情報が大量に出てくると思いますよ。

趙高(秦)・・・王族。宦官(母の所為で、そんなことになっちゃった?)。始皇帝の死後、李斯を殺し、二世胡亥のもとで横暴を極めた。劉邦の軍が迫り、胡亥が疑問を抱くと、自害に追い込む。三世子嬰により誅された。

王莽(漢、というか新の建国者!)・・・儒者。当初は国民からの絶大な支持を得ていたが、「新」を建国。漢復興を望む「赤眉の乱」が起こり、殺される。劉秀(光武帝)が後漢を建国。

朱[己+廾](梁)・・・よく「周伊」と記載されている人です……。武帝の寵愛を得て、横暴を極め、侯景の乱を招き、劣勢となると憂死。

安禄山(唐)・・・胡人で、玄宗と楊貴妃に寵愛された「大燕皇帝」こと超有名人の安禄山です。



皆、有名人な極悪人(?)なので、すぐ調べられますよ、きっと。
[20]madokaさんからのコメント(2004年05月26日 21時33分04秒 ) パスワード
  

皆さん、こんにちは。
私も気になって、『平家正節(へいけまぶし=平曲の規範譜兼教則本)』を確認しました。

おそらく、スタンダードパターンとしては
「しゃらそうじゅ」+「じょうしゃひっすい」と思われますが、
私が使っている写本では
「しゃらそうじゅ」+「しょうじゃひっすい」になっています。
どちらでも良かったのかな、とも思いますし、
川口さまが仰るように「精舎」と音を揃えたようにも思います。

余談ですが、『平家正節』は教習の順に編纂されておりまして、
「祇園精舎」は秘事の扱いとなっています。最後にならないと修得が許されません。
[21]今井興三郎さんからのコメント(2004年05月27日 22時10分41秒 ) パスワード
  

娑羅は梵語(ボンゴ)salaの音訳で、「さら」「しゃら」のどちらでもよろしいです。
平家物語では、普通、「しゃら」と読みます。
じゃうしゃ【盛者】〔現代かな遣い〕じょうしゃ
仏教語は、普通呉音で「じゃうしゃ」と読みます。「しゃうじゃ」「しゃうしゃ」「じゃうじゃ」とも。
百二十句本は、漢音で「せいじゃ」と読んでいます。

[22]万葉暁の会さんからのコメント(2007年08月25日 06時50分12秒 )

本人によりコメントは削除されました。 2007年10月16日 23時10分03秒
[23]今井興四郎さんからのコメント(2009年09月14日 22時53分39秒 ) パスワード
URL=http://www.asa-kikaku.com/

ある古語辞典より、
しゃらさうじゅ【娑羅双樹】〔現代かな遣い〕しやらそうじゅ
《名詞》
釈迦(シヤカ)がインドのクシナガラの娑羅の林で入滅(=死去)したとき、その床(トコ)の四辺に生えていたという、娑羅樹の根から生じた一双ずつ八本の娑羅の木。釈迦の入滅を悲しみ、双樹の各一本ずつが枯れ、鶴(ツル)のように白くなって釈迦の死の床を覆ったという。この世の無常を説くたとえに用いられる。「娑羅」はインド原産の木の名。「さらさうじゅ」とも。

じゃうしゃひっすい【盛者必衰】〔現代かな遣い〕じょうしやひっすい
《名詞》
この世は無常であるから、勢いの盛んな者も必ず衰えるということ。「じゃうしゃ」は「しゃうじゃ」「しゃうしゃ」とも。◆仏教語。

《平家物語・一・祇園精舎》 「沙羅双樹(シヤラサウジユ)の花の色、盛者必衰(ジヤウシヤヒツスイ)の理(コトワリ)をあらはす」
《訳》
娑羅双樹の花の色があっという間に変わったことは、栄えているものも必ず衰える道理をあらわす。
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