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 投稿番号:100226 投稿日:2002年01月17日 21時47分28秒  パスワード
 お名前:服部 明子
代理質問:日の丸紋

コメントの種類 :その他  パスワード

メールでご質問を頂きました:


雑学書の国旗「日の丸」の起源について
12世紀末の源平合戦の時代には日の丸の扇が流行し、家紋や馬印にされている。
とありましたが、那須与一の屋島で射落とした扇は「日の丸の扇」ですか?

[1]服部 明子さんからのコメント(2002年01月27日 13時47分56秒 ) パスワード
  

私が目にして来た日本の絵図によれば那須与一の射落とした扇の「絵」は
たいてい日の丸扇ですね。


黒地に赤の日の丸が小学生用の歴史図鑑に描かれてました。

そしてお風呂屋さんの絵は与一の扇の絵が多いそうですが
これも日の丸扇でした。


平家物語ではどのように文章に書かれてたか記憶にありません。
[2]服部 明子さんからのコメント(2002年01月28日 00時05分53秒 ) パスワード
  

調べてみました:

「平家物語」(下)の184頁に出てました。

「沖より尋常に飾ったる小船一艘汀へ漕ぎ寄せ、渚より78段ばかりにもなりしかば船を横様になす。
(略)
年の齢189ばかりなる女房の柳の五衣に紅の袴着たるが
皆紅の扇の<日出したるを>船のせがひに挟み立て陸へ向かってぞ招きける」


*皆くれない(みなくれない)=地が全部紅色


この日の丸は「白」だったのでしょうかねぇ?
[3]たまねこさんからのコメント(2002年04月06日 01時18分52秒 ) パスワード
  

つかぬことをお尋ねします。

源平時代に日の丸の扇が流行ったとのことですが、
鎧の胴の部分に、小さな日の丸をつけるのが流行ったとか、
そんな記述や絵巻きなどはないですか??
[4]服部 明子さんからのコメント(2002年11月08日 16時51分25秒 ) パスワード
  

「日の丸」について
電子図書:源平盛衰記42章にも記載がございます。
[5]服部 明子さんからのコメント(2002年11月08日 17時04分22秒 ) パスワード
  

<4>の該当部分:


源平互に甲乙なし。
両方引退き、又強健処に、沖より荘たる船一艘、渚(なぎさ)に向て漕寄。

二月廿日の事なるに、柳の五重(ごぢゆう)に紅の袴著て、
袖笠かづける女房あり。

皆紅の扇に日出たるを枕に挟て、船の舳頭に立て、
是を射よとて源氏の方をぞ招たる。

此女房と云は、建礼門院(けんれいもんゐん)の后立の御時、
千人(せんにん)の中より撰出せる雑司に、玉虫前共云又は舞前共申。
今年十九にぞ成ける。

雲の鬢霞の眉、花のかほばせ雪の膚、絵に書とも筆も及がたし。
折節(をりふし)夕日に耀て、いとゞ色こそ増りけれ。
懸りければ、西国(さいこく)までも被(二)召具(一)たりけるを、
被(レ)出て此扇を立たり。

此扇と云は、故高倉院(たかくらのゐん)厳島へ御幸の時、
三十本切立てて明神に進奉あり。

皆紅に日出したる扇也。

平家都を落給し時厳島へ参社あり、神主佐伯景広此扇を取出して、
是は一人の御施入、明神の御秘蔵也、且は故院の御情(おんなさけ)、
帝業の御守たるべし、されば此扇を持せ給(有朋下P579)たらば、
敵の矢も還て其身にあたり候べし、と祝言して進せたりけるを、
此を源氏射弛したらば当家軍に勝べし、
射負せたらば源氏が得(レ)利なるべしとて、
軍の占形にぞ被(レ)立たる。

角して女房は入にけり。
源氏は遥(はるか)に是を見て、当座の景気の面白さに、目を驚し
P1051
心を迷す者もあり、此扇誰射よと仰られんと肝膾を作り堅唾を飲る者もあり。
[6]いつも通りさんからのコメント(2002年11月08日 18時08分58秒 ) パスワード
  

おっ、たまねこさん お久しぶり
日の丸は記述が多いですね。

---▽▽▽星の神殿/Apollonさん
---▽▽▽ http://www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/index.htm  ----
 日月星の家紋
http://www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/afjpkamon.htm

 ▽▽▽おまけ
http://google.yahoo.co.jp/bin/query?p=%c6%fc%a4%ce%b4%dd%a1%a1%cc%e6&hc=0&hs=0
[7]たまねこさんからのコメント(2002年11月08日 22時00分39秒 ) パスワード
  

お久し振りでございます。

たまたま、今、読んでおりました、水上勉の平家物語の「那須与一」には、
”真紅の地”の中央に”金色の日の丸”をつけた扇と書かれていますね。
金を使うほどの、豪華な扇子をお持ちだったということですか(笑)。

今の私たちは、日の丸=白地に赤をイメージしてしまいますが。
赤組・白組も源平時代の名残と思えば、めでたいやら、虚しいやら(涙)。
[8]服部 明子さんからのコメント(2002年11月09日 00時03分34秒 ) パスワード
  

いつもさん+たまねこさん

情報をありがとうございました。
[9]いつも通りさんからのコメント(2002年11月09日 11時52分23秒 ) パスワード
  

> 古代中国の星座区分である「二十八宿」においては
大安仏滅の六曜っての庶民にわかりやすくするため最近(明治の頃?)作ったもんで
まったくええかげんと聞いてます。
やはり、占いは「二十八宿」て聞きました。
[10]服部 明子さんからのコメント(2002年11月10日 01時20分22秒 ) パスワード
  

>真紅の地の中央に金色の日の丸をつけた扇

「帝業の御守たるべし」扇だそうですからね。


>やはり、占いは「二十八宿」て聞きました。

はぁ〜い、肝に銘じます。

風水では西の部屋に黄色とか太陽をイメージするのを置くとお金が溜まるらしいですね。
これやってみようかと思ってます。
[11]皇竹さんからのコメント(2002年12月18日 16時17分37秒 ) パスワード
  

この女性、玉虫さん、当地(伊勢国河内村落合)へ
落ち延びて来たという言い伝えあり。維盛の伝説地です。
そこの成覚寺の寺紋は日の丸です。写真は下記に載せてあります。

http://village.infoweb.ne.jp/~fwig7844/page030.html
[12]足立 勗さんからのコメント(2003年10月26日 14時10分47秒 ) パスワード
  

服部明子様おひさしぶりです。

我が足立家の家紋は丸に五本骨日の丸扇です。これは鎌倉時代初期の足立左衛門尉遠元以来受け継いできたものらしく、その由緒については詳しい事はわかりません。ご存じの方がありましたら教えてください。
[13]烏夜啼さんからのコメント(2003年10月27日 23時59分49秒 ) パスワード
  

別スレ書いているうちに、思い出したことがあったのですが・・・・・・

そういえば、熊谷直実が平敦盛を呼び戻した時、持っていた扇も日の丸でしたよ、琵琶の語りの世界では。
琵琶の種類、又流儀によって、曲の節も詩も違っているものですから、全てがそうだ、とは言えませんが、私がよく知っている琵琶の流派では、確かに熊谷直実は日の丸の扇をあげて、「おおい、おおい」と敦盛を呼んだのでした。
因みに、同流派の那須与一は、日の丸の扇を射た、とは語りません。単に扇とだけあります。でも、「入日さす」とか、「いる日の影」とか、夕方であることを示すと同時に、何となく日の丸の扇を連想させるような語りではあります。
[14]烏夜啼さんからのコメント(2003年10月28日 00時26分22秒 ) パスワード
  

[13]中の「入日さす」は、「入日かたむく屋島潟」の誤りでした。
訂正致します。
申し訳ありませんでした。
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