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これまでの説は
１）幼くして亡くなった家盛に頼朝が瓜２つだった
２）頑是無き童に情けを
ところが池宮平家は違うのです。
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池宮平家は池の禅尼にこう言わせます：
「そもそも今の平家の果報は
お祖父さまの正盛さま
お父さまの忠盛さま
の表裏なき御忠勤と多年に亘る海賊退治に寛厳よろしきを得た仁慈の心あっての
報いではありませんか。
忠盛さまに多大の恩寵を賜わった鳥羽上皇さまもこう仰せられております。
＜源 為義（頼朝の父）を討伐に差遣せば路次（途中）の国々はおのずと滅亡するが
忠盛を遣わせば、国々栄ゆ＞
と・・・」
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海賊退治は平家の栄達の源であり
平家の実力と富裕の基である。
平家が今日あるのは西海の海賊どもを手なずけてきたから。
それだけに、この秘密は平家の弱味でもある。
そこを池の禅尼につかれたから清盛は譲歩せざるを得なかった、と。
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池宮平家は池の禅尼に更にこう言わせます：
「小童を斬ったとて平家一門に果報ありとは考えられぬ。
助けたとて果報が失われるとも思われませぬ。
この家の運が傾けば源氏ならずとも反逆の徒は現われましょう」
その禅尼の言葉が清盛の決意を翻えさせた。
頼朝の助命が決まった。
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理路整然とした展開ですね。
清盛は池の禅尼に反論出来ない。
＞この家の運が傾けば源氏ならずとも反逆の徒は現われましょう
この部分は先見の明からではなく結果から導いた言葉でしょうけど。
清盛が池の禅尼に頭が上がらなかったというのが分かりました。
女が賢いと牛売り損なうとか家が傾くというけど
忠盛はとんでもない女性を妻にしたと思います。
武家向きの女性じゃなかった、と思います。
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レスを頂きました：
池の禅尼 反論。
確かに池の禅尼が、頼朝を助けた一人であることは認めます。
ですが、そんなに清盛に対して、強かったとは思いません。
この説のように強い女なら、重盛などに仲介は頼まない筈です。
私は、清盛の重盛に対する感情は、想像以上の強いものだったと考えています。
我が子というようなものではなく、先生とか先輩とかというような接しかたです。
「平家物語」の中で、清盛が重盛に勝ったことがあるでしょうか。
諌められることはあっても、大きい決断は重盛の意見を取り入れ、あの清盛でさえ
「我を通す」ことはありませんでした。
自分の意見を通そうという時、重盛が出てくると「いやな奴が出てきおった」とさえ
言ったといわれます。
そんなことを熟知している池の禅尼は、重盛を利用したのです。
清盛を説得するより、重盛を説得しさえすれば、池の禅尼の勝だったのです。
あとは、重盛にまかせればいい。
それもこれも、頼朝の運命は彼等の手の内であったとはいえ、
「勝ち組」の道を歩んでいたことは、
誰も覆せない事実です。
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反論とまでは言いませんが…。
色々な所をさ迷い歩いていて感じたことを、勝手に書き連ねます。
それは、どうしても頼朝助命と池の禅尼の行動がすっきりしないからです。
池の禅尼は、あくまで清盛との接点であり、本人の全面的な意思ではなかったと言えます。
「ひょっとして、誰かに唆されているのでは」と思うと、溜飲が降りる部分があるからです。
如何でしょうか。
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