８月１５日前後の新聞記事を頂きました： 第二次大戦の時 戦争のさなかに出陣した学徒兵や特攻の若者たちは 建礼門院右京大夫という中世の閨秀の作品を胸に 戦地に散ったという。 源平の戦いで壇の浦に命を絶った貴公子、平資盛との恋を、 この女性は平家滅亡後の晩年まで美しく追想して作品にしている。 とあります。
歴史のはざまのせつない恋を自分の運命に託して彼らは旅立っていきました。 「契りとかやはのがれがたくて 思ひのほかに物思はしきことそひて」 かつて若者が引き受けた無慈悲な離別の物語をかみしめるのに 建礼門院右京大夫の歌集がそのまま重なる、と。
