長らく制作中の看板を出していました「平家物語にみる彦島」のページを公開しました。
彦島というのは平家最期の戦いである壇ノ浦の合戦に向かう、宗盛を総大将とした平家一門が築城して、安徳天皇と供に数日を過ごした島です。
ですが、現在の彦島にはその史蹟はほとんど(というか、まったく)残っておらず、仮に平家の歴史を尋ねて彦島を訪問した人がいたとしても、ほとんど何も得る物がなく失望してしまうのではないかと心配になります。
このページは、様々な平家物語の本の中で語られている「彦島」を現在の「彦島」に映してみようという意図でオープンしました。
「平家物語」は「小説」ですし、どの程度史実に基づいているかは現在も議論が続いているところです。そもそも、下関壇ノ浦の合戦は実在せず、屋島で平家は滅びていたという説もあると聞いています。ですから、彦島での平家の人々のイベントが本当にどこで起きたのか・・・はよほど大きな歴史上の発見がない限り明らかにすることは不可能ですが、「平家物語」を読み、そして彦島を歩いて最後のひとときをここで過ごした平家の人々に思いを馳せることは可能です。
ここに示した、現在の彦島との照らしあわせは、私の想像に過ぎません。このページを見た方「平家物語」や「彦島」に関心のある人が10人いれば、10通りの考え方があると思います。
ぜひ、そういう意見をこの会議室で聞かせてください。納得できるところはページに反映させて、どんどんページを改訂していくつもりですし、納得できないところはしっかり議論したいと思っています。
また、「平家物語」や「彦島」に縁のない方も何かコメントを残していただけると、うれしいですし、もしこれをきっかけにして「平家物語」に興味を持っていただけたら、それだけでもこのページを作成した価値はあったと思います。
→ 平家物語にみる彦島