会議室:「下関と日向の伝言板」

小方さんを応援します(2)インターネットとボランティア

発言者:なかにし@彦島

(Date: 1997年 6月 26日 木曜日 11:39:44 PM)


「小方さんを応援します」(2)を開きました。前のが長くなって、遅い回線の方は負担が大きい
かも知れませんので。

 (2)では、あるメーリングリストでの小方さんの件に関するやりとりを、発言者のはまかわさ
んのご了解を得て公開させていただきます。

小方千恵さんを支援する会


はまかわさん(転載:なかにし) さんからのコメント
( Date: 1997年 6月 26日 木曜日 11:40:52 PM)

はまかわです!!。

> すごい展開で驚いてます。
> 午後、集金廻り等でラジオを聴くことが多いので、”ヒルアヴェ”もよく聴いてま
> す。
> 残念ながら、はまかわさんの出演された放送は、仕事の都合で聴くことができませ
> んでしたが、なんだか私もとても嬉しく思います。
>
> インターネットって、凄いですよねぇ。
>

本当に僕自身驚いています。

ここまでの展開が読めない人もいらっしゃいますから始めから書きましょう。
まず今月の始めTIPSの事務所に3人の男性が訪ねていらっしゃいました。
小方千恵さんの御父さん、下関海陸運送の総務係長さん、そして”千恵さんを支援す
る会”の
会長さんでした。
お話は以下のとおりです。
1、小方千恵さんとおっしゃる25才の女性が良性肝腫瘍に侵されて(原因不明の病
気)医師に非常に危険な状態であると宣告され近日中に生体肝移植を緊急にやらない
と助からないといわれた事。
2、手術費用は約2000万円かかり、保険が適用されないために全額本人負担にな
る。また手術費用のメドがたたないと手術ができない事。
3、今から”千恵さんを支援する会”を中心に募金活動をするので、ホームページを
制作して支援を呼び掛けてただけないでしょうか??

とまあ以上3点がその時の御話でした。
以前僕自身(丁度TIPSのOPENのころにですが)江崎靖美さんと言う中学生の女の子が
肺の移植手術に
8000万円の手術費用が必要で今回同様にインターネットでの募金の呼び掛けのお
手伝をした事があったのでした。

まあ僕としては”インターネット”が人に役にたつのなら・・・と言う気持ちで全面
的なご協力をお約束したのでした。
そして翌日ホームページ制作して皆さんにお知らせしたところ、早速このリストに参
加していただいている中西さんからリンクのご協力があり、また中西さんのご友人の
宮崎の方等がご自分のページにリンクをはってくれたのでした。そしてその後FM山口
の河野さん、新井さん、後藤さんのご配慮からFM山口でも募金の協力の呼び掛けと
FMのTOPページへのリンクのご協力をしていただいたのでした。そして少しづつ皆さ
んのご協力によりリンクの輪が徐々に広がっていったのでした。

そして今週始め一通メールが僕のもとに届いたのでした。相手はご存知ヒルサイドア
ベニューのパーソナリティー”小川もこ”さんでした、内容は”偶然FM山口のページ
を見つけ”小方千恵さん”のページを知りました。是非リンクにご協力させてくださ
い、番組でもご紹介させてください”との事でした。
そして昨日、全国ネットの”ヒルサイドアベニュー”に小方千恵さんご本人と僕が電
話インタビューで出演したのでした。
そして放送直後から全国から励ましのメールや感想、リンクの協力、”募金してきま
した”とのメール・・・現在でもどんどんあつまって来ています。

さてさて僕の感想ですが・・・・本当に”クリックチップス”の最後にしてインター
ネットを商売にしてる僕さえも考えなかったとんでもない可能性をみせてもらって驚
いています。

まず、一番始めにリンクを張っていただいた中西さん、中西さんからの協力がなけれ
ば”リンクのお願い”と言う記載はあえてしなかったと思います。リンクを張ると言
う事は情報が一人歩きしてしまう危険性があるのです。ですからそのリスクを考えて
一番始めに制作したページでは”リンクのお願い”はしてなかったのです。
しかし中西さんのご協力依頼がありまして、僕自身もある程度覚悟をしたと言うか、
こちらが情報のコントロールの出来るかぎり、皆さんにお願いしてみようと思ったの
です。

次に番組でとりあげ快くリンクをはってくださったFM山口、新井さん、河野さん、後
藤さん、
この3人の判断がなければ、まずリンクの輪が広域に広がる事はなかったでしょう。
なにより電波でこのような個人の募金をとりあつかう事は難しく、勇気の必要とする
事です。

その他ここに書ききれないほどの人々のご協力をいただいたのでした。

このような一人一人の気持ちが、すこしづつ色々な人に影響を及ぼし、そして人を動
かし大きなうねりになってゆく・・・・このような偶然の人と人とのめぐりあわせを
時間と場所を越えコーディネイトする新しいメディア・・・本当にそのすごさを再認
識させられたのでした!!


なかにし さんからのコメント
( Date: 1997年 6月 26日 木曜日 11:41:48 PM)


みなさん、こんばんは。
はまかわさん、こんばんは。

 小方さんの件、パーティーが始まる前、浜川さん達の到着を待っている間に河
野さと後藤さんにいろいろお話を伺いました。忙しい御仕事の合間を縫ってのボ
ランティア活動ご苦労様です。

 はまかさんがこのMLに先日書かれていた小方さんの件についてですが、ひと
つだけインターネットの良いところを見誤っているのでは(プロのはまかわさん
に対して失礼かも知れませんが)、と思うところがあります。それは、

> まず、一番始めにリンクを張っていただいた中西さん、中西さんからの協力がなけれ
> ば”リンクのお願い”と言う記載はあえてしなかったと思います。リンクを張ると言
> う事は情報が一人歩きしてしまう危険性があるのです。ですからそのリスクを考えて
> 一番始めに制作したページでは”リンクのお願い”はしてなかったのです。
> しかし中西さんのご協力依頼がありまして、僕自身もある程度覚悟をしたと言うか、
> こちらが情報のコントロールの出来るかぎり、皆さんにお願いしてみようと思ったの
> です。

 たとえば、新聞や、伝聞、あるいはラジオを使った今回のような情報の提供と、
インターネットを使った情報の提供で一番大きな違いがある点は前者に比べてイ
ンターネットでは「情報が一人歩きしにくい」ということではないかと思うんで
す。

 ラジオならある日のある時間に放送された情報が、それぞれのリスナーの手元
に届くわけですが、そこから先の広がりっていうのはラジオ局ではコントロール
できないですよね。

 でも、インターネット、特に今回のようなリンクを通じての情報の広がりって
いうのは、リンクがどんなに広がっても情報提供源ははまかわさんなのであって、
私たちリンクを張っている側が使用しているリンクのバナーやリンク先のページっ
ていうのは常にはまかわさんの手元にあって、しかも、すごいことに、はまかわ
さんが最新の情報にそれらを書き換えると、私たちの手元にあるバナーも書き変
わるし、リンク先の内容も当然書き変わるわけですよね。

 今のバナーは「助けて下さい」になっていますが、手術が成功したとき、はま
かわさんが手元のファイルを「成功しました」に書き換えると、世界中のバナー
が一瞬にして「成功しました」にかわるんですから(ちょっと、おおげさ)。

 こんなに情報の一元管理がしやすく、しかも広範に広がるメディアって今まで
無かったのではないかと思います。

 ラジオで募金の話を聞いて、1ヶ月後にそのことを思い出して「今でも募金活
動やってるかな?」と思ってラジオ局に電話しても、現在の状況はわからないで
すよね。きっと。でも、インターネットを通じてなら、ある決まった場所に常に
情報があって、しかも、それを関係者がしっかり管理しているわけですから、そ
の情報はいつも間違ってないと言ってもいいですよね。

 だから、「バナーは持ち出さずにURL指定で使用すること」などを徹底させれば
情報の一人歩きの心配はその他のメディアよりもはるかに少ないと思います。と
にかくがんばって下さい。


はまかわさん(転載:なかにし) さんからのコメント
( Date: 1997年 6月 26日 木曜日 11:42:48 PM)

はまかわです。
昨日はおつかれさまでした!!
おかげで楽しい一日をすごせました!!
あ〜久しぶりにのんだんで<少し2日酔いだ〜!!

>  はまかさんがこのMLに先日書かれていた小方さんの件についてですが、ひと
> つだけインターネットの良いところを見誤っているのでは(プロのはまかわさん
> に対して失礼かも知れませんが)、と思うところがあります。それは、
>

これは本当に僕の見識ちがいでした。
ホームページでの情報のコントロールって十分可能なんですね。今回の件でよくわか
りました。
ただ少し危惧してたのは、ラジオとか、テレビの電波媒体っていわゆる放送したら情
報が手元に残らない媒体でしょ。インターネットはきちんと残る。このあたりがメリ
ットなんだけど、デモメリットでもあるかな??と思ってたんですね。
たとえば、一番極端な例で言うと、もしかりに悪いやつが悪い事を考えて、"千恵さ
んのページ”を丸ごとダウンロードして、そのまま素材を流用して口座番号だけ変更
して残りはまったく同じページとして運用することも可能かな??なんて思ってたん
ですね。
こう言う意味で情報のコントロールってやりくいかな??と・・・・
しかしそれは"見当違い”って事をよ〜く思いしらされました。

"正しく、細かく、情報を提供すれば正しく返答がある””気持ちが伝われば自然と
情報のコントロールは可能になる”
って事でしたね〜。

本当に今になって考えると、その時感じた恐怖感はどちらかと言えば”個人の名前を
露出させるボランティア”に関しての組織としての恐怖感って所があったかもしれま
せん。
"この人だけに・・・・”みたいな恐怖感ですね。今になって考えるとこれって一種
参加しない人間の被害妄想みたいな所があるんですねきっと。(たしかにこう言う不
公平感に対するメールや電話は結構あるんですが・・)ただこう言う意見に対してき
ちんとした信念をもっていれば、いがいとこの障害は乗り越えれるんだな・・・・と
、ただ信念がないとやっぱり恐怖感があるんですよね・・・それがいろんな重箱の隅
をつつくような欠点を大きくとって、参加しない事を自己正当化する。そんな気持ち
の一端だんたんでしょうね・・・おそらく。

ですから僕にとって中西さんの協力依頼が一つの転機になったんです。
”まず難しい事は考えずに行動して考えよう””まずは人命救出を最優先に考える”
こういう言う勇気ってそのときにメラメラっと沸き上がってきたんですね・・・

今回は本当にいい勉強になりました。


なかにし さんからのコメント
( Date: 1997年 6月 26日 木曜日 11:43:55 PM)

はまかわさん、みなさん、こんばんは

> たとえば、一番極端な例で言うと、もしかりに悪いやつが悪い事を考えて、"千恵さ
> んのページ”を丸ごとダウンロードして、そのまま素材を流用して口座番号だけ変更
> して残りはまったく同じページとして運用することも可能かな??なんて思ってたん

 そうかぁ・・・、そう言うことも確かにありますね。でも、まぁ、それはどう
いう手段をとったとしても、(街角の意味不明の街頭募金みたいに)偽物は現れ
るわけで、偽物対策とインターネットでのボランティアっていうのは別々に考え
るべきでしょうね。

 インターネットを活用したボランティアの方向は探る、それと同時に偽物対策
も考える。偽物が現れる可能性があるからボランティアはしない、っていうのは
寂しい考えですもんね。

> "この人だけに・・・・”みたいな恐怖感ですね。

 これは・・・確かにあるでしょうね。難病で苦しんでる人は大勢いるのに、何
で小方さんだけ、みたいな。でも、それは仕方のないことですよね。目の前に困っ
ている小方さんがいるんですから。そして、割り切った言い方をすれば、小方さ
ん以上の難病で苦しんでいる人は確かにいるかも知れませんが、少なくとも私に
はそれがどこの誰だかわからないのですから、手の施しようがないことですし。

 だから、こうして目の前にいる小方さんをまず救う。自分の気が付いた範囲、
出来る範囲でこつこつやって行くしかないんじゃないですかねぇ。


はまかわ さんからのコメント
( Date: 1997年 6月 27日 金曜日 6:31:42 PM)

そうなんですよ!!まあもろもろインターネットで何かをやるには問題がいろいろとあるのですが
”人命を救う”と言う事と”問題点”は別々に考えて進行してゆくしなないんですよね〜。
むつかしい所です。